第7師団(師団長・今村功陸将)は11月23日から25日まで、北海道大演習場島松地区(第1戦車射場)で、第11普通科連隊の1個普通科中隊(89式装甲戦闘車8両)第71・72戦車連隊の各2個戦車中隊(90式戦車9両)を基幹とする部隊に対して、実弾による戦闘訓練を実施した。(=写真) 師団が、各級指揮官の射撃指揮、諸職種部隊間の火力調整、機動と火力の連携等を演練する場を設定し、特科、普通科(戦車)が配属された増強戦車(普通科)中隊として、諸職種部隊の総合された火力発揮能力の向上を図った。 戦闘訓練は、機甲師団らしく、特科の最終弾落下とともに各中隊長の無線指揮により、監的道方向から中隊が一丸となり一令即動、火力、装甲防護力、機動力により衝撃的効果を発揮、1の台、2の台、3の台に進出した敵を直接照準により圧倒撃破して、ヒートの台を確保、3の台方向からの敵逆襲部隊に対しては、普通科・特科・機甲科の総合された火力発揮により撲滅し任務を達成した。
11月29日、第4施設大隊(大隊長・清水2佐)は、今年度3回目の即応態勢検証訓練を実施し、呼集から態勢強化準備による部隊の出発準備完了及び大多武演習場への対空疎開について検証した。 呼集後の隊容検査までは前回までの訓練の成果が十二分に発揮されスムーズに流れたが、実際に対空疎開までを実施したのは初めての試みということもあり、部隊から演習場までの移動間の問題点が多少生じた。しかし、この演習で次回への課題もでき、「精強な部隊」及び「即応態勢の保持」へ、また一歩踏み出した訓練となった。
東北補給処(処長・小津光由陸将補)広報援護班長松田茂1尉は11月28日、仙台駐屯地見学に訪れた東京法律専門学校生80名に対し「国際貢献について」と題する講話をした。 これは、駐屯地司令職務室から依頼を受け行ったもので、松田1尉は、第1次モザンビークPKO(平成5年5月〜12月)に参加しており、その動機・出発前の家族との別れの心境・現地での活動状況等をビデオも活用して、ユーモアを交えながら約1時間にわたり話した。 聴講した学生全員が、終始うなずきながら熱心に聞き入っていた。