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   2002年11月15日号
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華やかに航空ショー 入間基地
ブルーインパルス、C1、CH47Jなど飛行展示に21万人が大歓声

秋晴れの下、21万人の観客が航空機や音楽演奏など各種イベントを満喫した
 埼玉県狭山市の航空自衛隊入間基地で11月3日、快晴の下、「入間航空祭」が行われ、約21万人にのぼる見学者が訪れた。
 2年ぶりの開催となる今回、一般開放された同基地には、早朝から大勢の家族連れ、航空ファンが詰め掛け、予定より45分早い、午前8時15分、開門となった。

航空中央音楽隊のパレードでいよいよ航空祭がスタート
 午前9時、すでに、メインゲートから長く続く行列の目的地は、航空ショーが行われる飛行場地区だ。ミス航空祭と軽快な航空中央音楽隊のパレードに導かれ、来場者は続々と会場入りした。
 まもなくして始まった航空ショーは、機体の機能やコックピットでの交信状況を場内アナウンスしながら臨場感たっぷりに進行。展示された航空機が、観客の目の前で離着陸し、T-4、YS-11,U-125などの華麗な飛行を次々と展開した。
 なかでも注目されたのが首都圏では入間でしか見る事のできない、6機のC-1による編隊飛行だ。C-1は空自の中でも主力となる輸送機で、災害発生時には救援物資の空輸や、急患輸送も行う、決して小さくない航空機。その機体が、急上昇や急旋回、8の字にひるがえるたびにしなやかに見えるのは高度な技術の賜ものだ。戦術的輸送機としての訓練の成果が存分に発揮された。
(写真・美しい着物姿で華を添えるミス航空祭)
 また、CH-47Jによる森林火災を想定した救難シーンや、目にも鮮やかな81名の空挺隊員によるパラシュート降下は女性や子供達の興味も魅きつけ、「自衛隊への関心が高まった」「均等な間隔で開く落下傘がきれいで、子供達も興奮して見ていた」との感想が聞かれた。
 正午からは音楽隊の演奏会が開かれ、人々は本格的なステージに魅了され、ぜい沢な休憩タイムを過ごしていた。さらに、この頃になると、ブルーインパルス目あての来場者も加わり、広大なエプロン地区が、足の踏み場もない程の人でぎっしりと埋め尽くされていた。

ブルーインパルスが大空に描くスモーク、観客は魅了された
(11月3日、入間基地)
 午後1時過ぎ、ブルーインパルスの戦技飛行がいよいよスタート。4機のT-4がダイヤモンドフォーメーションで離陸するとこの時を待っていたとばかりに見学者は総立ちとなり歓声を上げた。
 スピーディーな隊形変化やスモークの演出、意表をつく進入経路で見るものを全く飽きさせないブルーインパルス。観客は、見事な技術で描かれる大空の芸術を約40分間にわたり楽しんだ。
 その他、格納庫では、ぺトリオット、移動用警戒レーダーの展示や、T-4の脚作動のデモンストレーションが行われ、地上展示されたCH-47J、C-1の機内も開放された。ほぼ1日中、20分待ちの行列ができる程の人気で、機内では「この狭さで移動するのは大変」「ハンモックみたいな座りごこちの椅子が気持ちいい」など、初めての感覚を楽しんでいた。(塩田愛子)

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