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自衛隊ニュース   2009年8月1日号
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「みねゆき」体験航海を実施
《京都地本》
護衛艦に来場者の歓声響く
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 京都地本(本部長・大内田憲治1陸佐)は6月6日、第14護衛隊所属の護衛艦「みねゆき」(艦長・栗山俊文2海佐)の支援を受け、舞鶴湾で募集対象者、協力者及び一般府民の体験航海を実施した。
 この体験航海では、京都府防衛協会青年部会学生サポーターである財前美沙子さんが1日艦長に選ばれた。午後1時、出航準備完了の状態から財前1日艦長の「出航用意!」の号令のもと、係留索が放たれ、静かに岸壁を離れ出航した。
 航海中、1日艦長となった財前さんは各部署を訪問し、隊員による説明に興味深く熱心に耳を傾けた。また、艦番号にちなんで作られた「みねゆき賞」の記念品を手渡すなど、積極的に1日艦長の任務をこなしていた。
 甲板上では乗員による救命胴衣装着法や各種装備品(76ミリ単装速射砲、アスロック対潜ロケットランチャー等)の操法展示が行われ、その目標に対処するという緊迫感にあふれる状況に、見学者は歓声を上げていた。
 晴天に恵まれた航海に見学者は6月のさわやかな潮風を受け海上自衛隊への関心を深めながら体験航海を満喫していた。また、大人や子供から数多くの熱心な質問が出され、乗員は汗だくで質問に対応していた。約540人の来艦者は、2時間の航海を無事に終え、満足げな表情で帰路についた。

所感文
一日艦長を体験して
京都大学大学院生  財前 美沙子
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 6月6日に護衛艦「みねゆき」の1日艦長を体験させて頂きました。体験前のイメージと体験後の実感で2点大きく違ったことがありました。
 1つ目は安全係数の高さです。「みねゆき」のように大きな艦を動かすのですから、周囲、航路そして艦内に対して常に安全であることを確認し続けなければなりません。特に、出港・入港の際は全員が素早い小さな「確認」「確認」の繰り返しです。私たちが当たり前のように考えている「安全な航行」はこのような毎回の「確認」に支えられているのだと実感しました。
 2つ目は自衛官のみなさんの雰囲気です。自衛隊といえば非常に硬い緊迫したイメージを持っていましたが、昼食時や湾を出て航行が落ち着けば、冗談で笑いを取って下さることもありました。もちろん、入港・出港時などは全員が集中して任務を遂行しており、そのメリハリがまたすばらしく感じました。
 緊急事態は滅多に起こるものではありませんが、日々の業務を如何に抜かりなくこなすかがいざという時の素早い対応に繋がるのだと思います。先日の体験で見せて頂いたような、集中度と良い雰囲気を日々保ちながら、これからも舞鶴から日本海の安全を守って頂きたいです。

がんばれ予備自補!
本部長から辞令書交付
《札幌地本》
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 札幌地本(本部長・山下純夫1陸佐)は7月5日、札幌市内のホテルで平成21年度予備自衛官補採用者の辞令書交付式を実施した。予備自衛官補の本格採用も4年目に入り、札幌地本では本年度86名が採用された。
 辞令書交付式では、山下本部長から「おめでとう、頑張って下さい」と一人ひとりに辞令書が手渡され、慣れない手つきで受け取る新人予備自衛官補。本部長訓辞では「皆さんが国を守るという崇高な意志のもとに予備自衛官補に志願され、ここに採用となった喜ばしい日であり誠におめでとうございます。今の皆さんの気持ちは、やる気と期待に満ち溢れています。厳しい訓練出頭環境を克服し、一日も早く訓練環境に慣れ必要な資質、知識及び技能を習得されることを期待します」と述べ、予備自衛官補辞令書交付式を終了した。
 また、式の終了後には北部方面教育連隊第2共通教育中隊長が教育訓練について説明を行い、東千歳駐屯地で実施される教育訓練に「安心して参加して下さい」と不安げな予備自衛官補を励ました。予備自衛官補の志願動機は「自衛隊を知りたい」「世の中の役に立ちたい」「家族や友達を守りたい」「地域社会に貢献したい」とさまざま。
 札幌地本では、「新人予備自衛官補が予備自衛官を目指し、国民の期待と信頼に応えることを期待する」としている。

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