海上自衛隊航空集団が創設60周年を迎えた今年は、東日本大震災発生から10年の節目の年でもある。航空集団は、3月11日14時46分の発災からわずか11分後には救難ヘリUH-60Jを大湊航空基地から離陸させる等迅速な活動を展開。以降、偵察・捜索救助・救援物資等輸送を実施し、未曽有の災害に対して隊員一丸となって立ち向かった。
◆発災直後の航空集団の動き(平成23年3月11日)
1446 発 災
1457 大湊航空基地からUH-60J離陸
1500 大湊航空基地からSH-60J離陸
1504 館山航空基地からUH-60J離陸
1508 監視飛行中の第2航空群所属P-3Cを状況偵察に向かわせる。
1508 大湊航空基地からSH-60J(2機)離陸
1519 館山航空基地からSH-60K離陸
1519 八戸航空基地からP-3C離陸
1535 厚木航空基地からP-3C離陸
(以後、常続的に捜索救助、救援物資等輸送、偵察を実施)
◆航空集団の実施事項
(1)航空機による捜索・救助、被害状況偵察
(2)航空機による被災地への物資輸送
(3)八戸航空基地への避難民受け入れ(避難所として体育館の開放、入浴支援等)
支援事項;人 数'
受入者数;5,967人'
入浴支援;1,587人'
診療支援;115人'
メンタルヘルスケア;1,184人
(4)機動施設隊による八戸市復旧支援(瓦礫等運搬)
(5)消防車両による福島第1原発への放水冷却 |