ゲッキー)
菅政権から、岸田政権に移行しましたね。外務副大臣お疲れ様でした。任期を終えて今の感想をどうぞ。
宇都)
ありがとうございました。政務官の時も勉強になりましたが、副大臣の一年間はとても内容の濃い一年でした。
ゲッキー
)
一番印象に残っていることは何ですか?
宇都)
やはり世界的なコロナの蔓延ですね。既に世界的流行をしている昨年の9月から上番したのですが、日々変化する海外の状況等をにらみつつ、在外公館職員の安否に常に気を配りました。幸いにして、コロナに罹患した職員はいましたが、重症化したり死亡した職員はいなかったのでホッとしています。
ゲッキー)
政務官の時は32カ国を訪問したと伺っていますが、副大臣としてはどの程度行けたのですか?
宇都)
実は、コロナの水際措置によって、国を跨いだ往来が厳しく制限されていたので、中南米の「ドミニカ共和国」と「エクアドル」の2カ国だけしか行けなかったのです。しかし、いずれも政権が革新派から保守派に移行したばかりの国で、「自由で開かれたインド太平洋」のグループに引き込むのに、とても良いタイミングでの訪問となりました。
ゲッキー)
その他に、苦労したことはありますか?
宇都)
アフガン対応では、外務省の対応を国内からも厳しく批判され、それにキチンと説明するのに骨が折れました。一部のネット情報等では、「外務省職員が邦人や現地職員を置き去りにして真っ先に逃げた」と非難されていましたが、そうではありません。邦人の多くは国際機関職員で残留の意思と義務を持つ人たちでした。また、現地職員も自衛隊の現地入りにより、もう少しで全ての対象職員と家族を救出することができたのですが、空港にバスが到着する直前に爆破テロが起こり、残念ながら任務成果に繋がりませんでした。政府として判断が数日遅かったことは、大きな反省点です。
ゲッキー)
岸田政権に期待することはありますか?
宇都)
岸田総理は、安倍政権時代に4年以上にわたり外務大臣を務められましたので、今般の国際情勢や安全保障環境の厳しさは十分頭に入っています。その上で、「真に必要な防衛力強化のための防衛費については確保する」という明確な方針を示していますし、また国家安全保障戦略・防衛大綱・中期防衛力整備計画の見直しも公言しています。敵基地攻撃能力の保有も含め、是非とも、我が国独自の防衛力強化を進めて頂きたいと強く願っています。
ゲッキー)
宇都さんの次のポストは何処ですか?
宇都)
私は、自民党の「政務調査会長代理」という役職をいただきました。高市政務調査会長の下で、全ての政策や予算案等の党内審査を担います。非常に重要かつ責任あるポストで、身に余る光栄です。防衛省の各種法律や自衛隊の予算等も、全力で後押ししていきたいと思います。
ゲッキー)
益々のご活躍を。ゲッキーも応援しています。
宇都隆史(自由民主党参議院議員、前外務副大臣、元航空自衛官)
昭和49年生まれ、鹿児島県出身。平成10年に防衛大学校卒業(第42期)、航空自衛隊入隊。平成19年に政治の道を志して退官。平成22年自民党比例区で参議院議員に初当選。 |