防衛ホーム新聞社・自衛隊ニュース
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自衛隊ニュース   1050号 (2021年5月1日発行)
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雪月花
 春の山菜シーズンも終わりに近づいているが今年は十分満足するほどに山菜を食べることができた。新型コロナウイルスから逃げて郷里の高知に帰っていたのでタケノコやフキなどは家の周りで手の届きやすい所にいっぱい、さらに実家は山峡の地にあり少し歩くとワラビやタラの芽、ゼンマイなども竹籠いっぱいになる。これらを煮たり焼いたり酢の物にしたり大家族だったころを思い出しながら楽しむ。かなり前になるが北海道の島松演習場に行ったとき勤務明けの隊員さんたちがフキを袋にいっぱい採っていた。官舎に持ち帰って漬物にするということだった。今は何かとかまびすしい時代になっているからどうなっているのだろうか。御殿場地区のあの広大な演習場には様々な山菜があるようだが入会権でがっちり占められており一般の人も自衛官も鑑札がないと採れないということだ。わが郷里でも山にあるものは誰でも勝手に採ることができたが、最近は健康食品としても見直され山菜ブームとも重なり厳しくなっている。高知で一番の人気は写真のイタドリだ。子どものころ、大人と一緒に山に分け入り麻袋に一杯採ったものだった、これを塩漬けにして夏の野菜枯渇期用に保存した。また、おやつ代わりに生でかじったこともあった。こんな思い出があるので今でもイタドリは筆者の大好物である。地方によって呼び方は違うが筆者の地区ではイタンボと親しみを込めて呼んでいる、和歌山県ではゴンパチと言っていた。関東ではスカンポと言っているようだ。この美味しい美味しいイタドリを食べる文化が日本には殆どないのが残念だ。高知県以外で食べているのを目撃したのは和歌山県だけだった、新宮の山里で温泉が流れ出る小川にお母さんたちが集まり皮をむいているのを見てうれしかった。何年か前、千葉のゴルフ場では柔らかそうに伸びたイタドリを草刈り機で無残に刈っているのを見て、待ってくれと言いたかった。四国に住む友人や自衛隊OBさんに電話で聞いてみたが四国でも高知県以外の3県では食べないのだと言う。チョット寂しい。(食べている地方の情報をお知らせください。)

おめでとう!入隊式・入校式
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第7特科連隊 第11普通科連隊
 第7特科連隊(連隊長・竹内肇1陸佐)は4月10日、第11普通科連隊(連隊長・小出昌典1陸佐)は4月12日に、東千歳駐屯地において令和3年度自衛官候補生課程入隊式をそれぞれ執り行った。
 第7特科連隊の入隊式において竹内連隊長は、53名の自衛官候補生に対し、「挑戦」「誠実」「信頼」の3点を要望するとともに「自衛官人生において、諸君の最も近くで支え励まし、また競い合う同期の絆は、諸君の財産になる。これから生まれてくる同期の絆の強さを信じ、互いに信頼関係を育んでもらいたい」と激励した。
 第11普通科連隊の入隊式において小出連隊長は、46名の自衛官候補生に対し、「進んで難局にあたれ」「同期の絆を大切にせよ」の2点を要望するとともに「同期を大切にしてお互いに励ましあい、助け合って困難を乗り越え、揃って教育修了を迎えてもらいたい」とエールを送った。
 今年度も、昨年度同様に新型コロナウイルスの感染拡大防止対策により自衛官候補生の家族の参列は出来なかったが、両部隊の自衛官候補生総勢99名は、各連隊長からの激励を胸に、自衛官となるための第一歩を踏み出した。(※写真は第11普通科連隊入隊式)
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第12後方支援隊
 第12後方支援隊(隊長・川畑裕幸1陸佐=新町)は4月8日、駐屯地体育館において、令和3年度自衛官候補生入隊式を挙行した。
 新型コロナウイルス感染防止のため部外からの来賓及び隊員家族の招待を見合わせ、部内関係者のみでの開催とした。おごそかな雰囲気がただよう中、真新しい制服に身を包んだ39名の自衛官候補生は、代表の結城候補生(群馬県太田市出身)の申告に引き続き、全員で力強く宣誓を行った。
 続いて担任官の川畑隊長が「同期の絆を深めよ」、「明るく・元気よく」の2点を要望するとともに、「自衛官として大きく成長し、将来の陸上自衛隊を担う隊員へと飛躍してくれることを祈念する」と式辞を述べ、引続き第12旅団副旅団長及び群馬地方協力本部長からお祝いと激励の言葉が贈られた。
 入隊した自衛官候補生は決意も新たにこれから3カ月にわたり、同期一丸となって教育訓練に挑んでいくことを誓った。
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第21普通科連隊
 第21普通科連隊(連隊長・五十嵐雅康1陸佐=秋田)は、4月5日、秋田駐屯地において、「令和3年度自衛官候補生入隊式」を実施した。
 春の日差しを浴びながら、整然と隊列を成した初々しい姿の自衛官候補生(以下‥自候生)44名は、式が始まると区隊長からそれぞれ名前を呼ばれ、任命された。
 そして入隊者を代表し吉田翔栄自補生が入隊を申告、引き続き山方優輝自候生が「自衛官候補生として名誉と責任を自覚し、知識及び技能の修得に励むことを誓います」と力強く宣誓した。
 執行者の五十嵐連隊長は式辞において、「使命感と誇りを持て」「自らを鍛え、仲間と団結し、困難に立ち向かえ」の2点を要望し、「自衛官として、また立派な社会人として成長できるよう、しっかり修養してもらいたい」と激励した。その後ご来賓からお祝いの言葉を贈られるとともに、第1中隊佐藤優馬士長が先輩隊員として激励の言葉を述べた。
 入隊式後に新聞社の取材に自衛官候補生を代表して答えた白川一希候補生は「国民から頼られる次の世代の未来を守る自衛官になれるよう日々訓練に励みます」と抱負を語った。
 春もまだ浅い風の中、自候生たちは自衛官としての一歩を踏み出した。
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第40普通科連隊
 第40普通科連隊(連隊長・中村雄三1陸佐=小倉)は、4月8日、小倉駐屯地において、令和3年度自衛官候補生課程教育入隊式を執り行った。
 新型コロナウイルスの感染拡大防止のため入隊式は屋外で行われ、澄みわたった青空の下、紫紺色の真新しい制服を身にまとった自衛官候補生69名は、天気と同様に晴々とした面持ちで式に臨んだ。
 入隊式では、候補生代表として福岡県田川市出身の井上隼人候補生が申告、福岡県福岡市出身の石川雄一郎候補生の宣誓唱和に続き、全候補生が宣誓し、これからの自衛官候補生としての意気込みを示した。
 続いて連隊長から「同期みんなでワンチームとなれ」「自らを律して行動できる社会人となれ」の2点を自衛官候補生に要望し、激励の言葉が贈られた。
 申告を行った井上隼人候補生は「入隊式では、緊張していましたが、落ち着いて指揮ができました。これから同期と団結して、訓練等頑張っていきたいと思います」と熱い思いを語っていた。
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陸自幹部候補生学校
 陸上自衛隊幹部候補生学校(学校長・藤岡史生陸将補=前川原)は、4月2日、第102期一般幹部候補生課程、第57期医科・歯科幹部候補生課程、第4期看護科幹部候補生課程の計662名の合同入校行事を執行した。
 式当日は天候にも恵まれ、昨年同様、全天候グランドにおいて陸上幕僚副長森下陸将が立会の下、多数の部内来賓が出席して、厳粛に執り行われた。
 式は一般幹部候補生(一般大学卒等)、薬剤科幹部候補生、歯科幹部候補生に対する辞令書交付から始まり、次いで任命申告、服務の宣誓が行われた後に、全課程候補生による入校申告が行われた。
 藤岡学校長は式辞において『個性を磨け』『困難に立ち向かえ』の2つを要望した。また、陸上幕僚副長は訓示において『幹部自衛官としての「使命感」を確立せよ』『目的意識を持ち、主体的に修学せよ』と要望して、幹部候補生学校校歌の如く「くろがねの誓い」を堅持し、「はつらつと心を燃やし」日々の修学に励み、光輝く自衛官となるべく成長することを期待すると述べた。
 候補生達は、ここ尚武の地久留米において、部隊・国民の信頼を獲得できる幹部自衛官を目指し、困難に立ち向かう気概を胸に、今日始まりを告げた厳しい教育訓練の日々に挑むことになる。
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第36普通科連隊

 第36普通科連隊(連隊長・伊藤博幸1陸佐=伊丹)は4月4日、新型コロナウイルス感染症対策を講じつつ、自衛官候補生課程入隊式を挙行し、76名の自衛官候補生が参加した。
 4月1日に着隊した隊員達は教官・助教の指導の下、敬礼などの基本教練を体得し、本入隊式に臨んだ。式に先立ち、第3音楽隊による祝賀演奏が隊員達の門出を祝った。新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から、家族が参加しない形で行われたが、隊員達は凛々しく堂々とした姿を見せ、同期一丸となって声高らかに宣誓を行い、自衛隊生活の最初の一歩を踏み出した。
 入隊式後に行われた区隊旗授与式では、教育隊長から各区隊長に区隊旗が渡され、自衛官候補生たちはより一層引き締まった表情になっていた。
 また、武器貸与式では、緊迫した雰囲気の中、各区隊長から小銃を授与されると、少し緊張した面持ちで、小銃に刻印された番号を読み上げていた。自衛官候補生は、これから約3カ月間、この区隊旗と小銃とともに陸上自衛官としての基礎を学ぶ。

 今回掲載できなかった入隊式・入校式の記事は、次号(5月15日号)で掲載させて頂きます。


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