防衛ホーム新聞社・自衛隊ニュース
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自衛隊ニュース   957号 (2017年6月15日発行)
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地域の協力と理解の下で


大久保   60周年
第4施設団 56周年
 大久保駐屯地創立60周年及び第4施設団創隊56周年記念行事(団長兼駐屯地司令・小林弘樹陸将補)が5月21日同駐屯地で行われ、記念式典での観閲行進や戦闘訓練展示が繰り広げられた。
 昨年は熊本地震の発生に伴い中止となったため、2年ぶりの開催となったが、市民ら約8500人が来場した。
 式典では、小林陸将補が「大久保駐屯地は地域のみなさんに支えられて還暦を迎えることができました。わが国を取り巻く環境はめまぐるしく変化していますが、国民の平和と安全を守るという自衛隊の使命は不変です」などと述べ、堂々と進む部隊や車両の行進を観閲した。
 式典の後には、訓練展示が行われ、一般開放で訪れた市民らも、ヘリコプターや戦車などによる迫力ある訓練を見学。渡河ボートや戦車の試乗などに長蛇の列ができるなど、にぎわいを見せていた。
 次回の一般開放は、8月8日に行われる「駐屯地夏まつり」で今年も打ち上げ花火を行う予定である。

高田 67周年
 高田駐屯地(司令・北島崇生1陸佐)は満開の桜のもと、4月16日「高田駐屯地創設67周年記念行事」を挙行した。本行事には、防衛大臣代理で小林鷹之政務官が来隊し視察した。
 式典は駐屯地営庭で行われ、北島駐屯地司令は式辞で「高田駐屯地は、地域の更なる発展を願いつつ、その誇りある歴史や文化の中で共に歩み続け、将来にわたり良き伝統を継承するとともに、新たな時代の変化に柔軟かつ迅速に対応し得る駐屯地を目指して隊員一同、心を一つに全力を尽くして取り組んで行く所存」と決意を述べた。
 その後、小林防衛大臣政務官が「この高田駐屯地の持つ長い歴史と伝統を守りながら厳しい安全保障環境の下で求められる役割を適切に果たすことができるよう『創造の精神』をもって任務に取り組んで頂きたい」と稲田防衛大臣の祝辞を代読した。
 観閲行進では、観閲部隊指揮官、前田副連隊長を先頭に普通科部隊の威風堂々とした徒歩行進、施設科部隊・支援部隊の車両行進を行い、高田駐屯部隊の威容を示した。
 訓練展示では、空挺降下、らっぱ吹奏、模擬戦闘訓練を披露した。特に模擬戦闘訓練では流動的な戦闘を演出し、果敢に行動する隊員の姿、ヘリコプターからの降下及び155mm榴弾砲(FH70)等の射撃の轟音等の実戦さながらの迫力に約9100名の観客から大きな歓声が沸き上がった。また大人気の高機動車体験試乗・装備品展示とともに、午後のステージイベントでは新発田・高田駐屯地合同音楽演奏の他、地元の上越総合技術高校軽音楽部によるバンド演奏、SOPダンススクールによるヒップホップダンスが花を添え、地域とともにある高田駐屯地記念行事は大盛況のうちに終了した。

創設記念行事で広報活動
地方協力本部
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〈長野〉
 自衛隊長野地方協力本部(本部長・星野浩幸1陸佐)は、4月15日、松本駐屯地で開催された松本駐屯地創設記念行事にブース出展し、自衛隊の活動等をPRした。昨年は熊本地震の災害派遣のため記念行事当日に中止となったが、今年は記念式典や自衛隊車両体験試乗、模擬売店、太鼓演奏など様々なイベントが行われ、約1万2000人の来場者が訪れた。
 地本ブースでは、長野地本キャラ「しんちゃん&なのちゃん」との記念撮影会、階級章や防衛記念章等の展示、自衛官の職場や職種等を説明するコーナーを開設。中でも人気があったのは、ゆるキャラとの記念撮影会で、多くの家族連れが自前のカメラやスマホ、携帯で記念撮影を楽しんでいた。来場者からは「自衛隊のゆるキャラ可愛い」、「この写真SNSに投稿しよう」などの声があがり、会場は大いに賑わった。また、若手タレントの「ジャスティス岩倉さん」、「らんまるポムポムタイプaさん」がサプライズで地本ブースに登場し、持ち前のネタで会場を笑いの渦に包み込んでいた。その他、自衛隊を志願したいという学生も多く訪れ、採用試験に関する説明等も行うことができ、幅広い内容で自衛隊をPRすることができた。
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〈千葉〉

 自衛隊千葉地方協力本部(本部長・猪森聡彦1海佐)は4月29日、下志津駐屯地創設記念行事(つつじ祭り)において広報活動を行った。
 つつじ祭りは、昭和の日に併せて毎年下志津駐屯地が実施している行事であり、駐屯地のあちらこちらに植えられているつつじの花が咲き誇り、観閲行進や対空戦闘訓練展示等も行われ、近隣住民の楽しみの一つとなっている。
 千葉地本は広報ブースを設けるとともに千葉3兄妹のキャラクターによる広報活動を行い、祭りの雰囲気を盛り上げた。
 ブースを訪れた子供達に対し、広報官が話を終えるや否や3兄妹が現れると、子供達がたちまち周りを取り囲んで握手をねだる姿が見られる等、ブース周辺は終始賑やかだった。また、3兄妹は神出鬼没で、あちらこちらに突然現れ、来場者は驚きつつも一緒に撮影しようと行列を作る等、大型連休始まりの一日を楽しんでいる様子だった。
 千葉地本は、今後もイベントに積極的に参加し、自衛隊の広報により一層力を入れていくとしている。


新入隊員を激励
〈静岡〉
 自衛隊静岡地方協力本部(本部長・根本博之1陸佐)は、4月16日、御殿場市に所在する板妻駐屯地の「創立55周年記念行事」に合わせ、今年入隊した隊員の激励訪問を行った。
 昨年は熊本地震での災害派遣のため中止となり、2年振りの開催となった記念行事は天候にも恵まれ、雄大な富士山をバックに多くの来場者が訪れた。
 今回の催しは、模擬店や所属部隊の訓練展示のほか、第1空挺団(習志野)の落下傘降下展示等、今までにない趣向を凝らした内容で観客を魅了した。また、記念式典は入隊して2週間程の同駐屯地で教育を受けている自衛官候補生も参列し、先輩隊員に負けずとも劣らない整斉とした動きと堂々とした行進で、我が子の晴れ姿を見るために来場した新隊員の家族をはじめとして多くの観客から盛大な拍手が贈られていた。
 式典終了後、静岡地本から入隊した隊員と面談し、入隊後の心境等を確認するとともに教育修了までの奮闘を激励した。皆、厳しい訓練の中でも充実した新隊員生活を送っているようで、会話や表情からも成長と充実感が感じられた。
 静岡地本は、今後も隊員の激励を積極的に実施し、国民の負託に応えられる自衛官に成長していけるよう引き続きサポートに努めていく。

板妻 55周年
 板妻駐屯地(司令・山之内竜二1陸佐)は4月15日から16日までの間、「板妻駐屯地感謝状贈呈式」及び「板妻駐屯地創立55周年記念行事」を挙行した。
 15日に感謝状贈呈式を行い、長年にわたる駐屯地への協力や防衛基盤育成に尽力を頂いた協力者に駐屯地司令から感謝状を贈呈し感謝の意を表した。
 16日の創立記念行事は天候にも恵まれ、桜が満開となる中、約8100名もの来場者が駐屯地を訪れた。
 式典では川勝平太静岡県知事をはじめ地元選出国会議員、近隣首長、各種協力支援団体等、内外多数の来賓の参加を得て盛大に行われた。執行者である山之内司令は式辞において「部内外多数のご来賓のご臨席を賜り、平素よりお世話になっております協力諸団体のご支援の下、大勢の地域の皆様とともに、板妻駐屯地創立55周年記念式典を、かくも盛大に挙行できますこと、隊員一同大きな喜びとするところであり、本日ご来場の全ての皆様に心より御礼を申し上げるとともに、一年前に発生しました熊本地震に際しても、皆様のご理解の下、54周年記念行事を中止させて頂き、師団災害派遣隊主力として前司令・白川1陸佐以下430名からなる部隊を被害甚大であった阿蘇地区へ派遣、地域の皆様の代表として、皆様の思いを、被災された方々への支援活動という形で伝えさせて頂くことが出来ました。この場をお借りして、当時お世話になりました皆様に御礼申し上げます。そして、震災で犠牲になられた方々に哀悼の誠を捧げつつ、1日も早い熊本の復興を共にお祈りしたく思います」と述べた。
 観閲行進の前には第1空挺団(習志野)3名による空挺降下を行うと観客達は皆、上空を見上げ傘を開いて降りてくる隊員達を目で追い、グランドに無事降着した3名の隊員達に大きな拍手を贈った。引き続き、観閲行進が行われ、各部隊が一矢乱れぬ威風堂々たる行進を披露した。4月8日に入隊式を終えたばかりの自衛官候補生達も初々しく元気な行進を行った。
 式典後は最初は武山駐屯地に所在する高等工科学校生徒隊によるドリル展示は巧みな銃操作と生徒隊達の斉一な行動が会場を沸かせた。次いで音楽演奏が行われ、34連隊らっぱ隊と国家的行事等でも活躍する第1音楽隊の合同演奏の美しい音色で観客を魅了した。また、第4中隊による至近距離射撃訓練展示では、音楽に合わせて様々な射撃技術を披露し、迫力ある展示となった。最後に実施された第5中隊の模擬戦闘訓練展示では隊員達のすばやい動きや普段なかなか目にすることがない自衛隊装備車両を観た観客達から歓声があがるとともにカメラのフラッシュが一斉にたかれた。この摸擬戦闘訓練展示をより近くから観覧するために朝早くから駐屯地前ではカメラを持った多くのファンが列をなすほどであった。
 その他にも部隊装備火器・装備車両の展示や正門付近のデルタ地区で、ドウラン体験コーナーやフワフワドーム等の小さな子供達でも遊べる催し物を開設した他、毎年実施している高機動車による体験乗車は今年も大勢の親子連れが楽しむ姿が見られ、「板妻駐屯地創立55周年記念行事」は大盛況のうちに終了した。

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