防府南基地(司令・山本方之1空佐)は5月20日、防府地区自衛隊協力会の協力の下、第63回開庁記念行事を開催した。今年も来場者に満足してもらうために、来場者参加型のイベントを多数用意し、南基地の全隊員が広報官であるとの意識を持って臨んだ。
当日は参議院議員、防府市長をはじめ、国会議員秘書、県及び市の議員、基地協力団体等の長、陸海空自衛隊の近隣部隊長など多数の来賓が来基するとともに、課程学生の家族や地域住民など約3000名が来場した。
観閲式では、観閲部隊指揮官として第1教育群司令の松山洋伸1空佐が指揮を執り、第10期自衛官候補生及び第10期一般空曹候補生を主体とする総勢約1100名の観閲部隊を編成した。その後、観閲官の防府南基地司令・山本方之1空佐は、「諸官は、この約一ヶ月半、同期と助け合い、協力し合って自衛官としての訓練や規律正しい生活を続けてきました。その中で育んだ個人の成長と同期生との絆を、卒業までの残り2ヶ月の間にさらに強固なものに成長させ、一人前の自衛官、一人前の社会人としての歩みをさらに進めてください。そして航空自衛隊が百周年を迎える頃、君たちがその礎を築いていることを切に期待いたします」と式辞した。
引き続き行われた観閲行進では、航空自衛隊防府OB会の堂々たる行進に続き、観閲部隊の行進が始まると、家族から一際大きな歓声が上がった。学生達はこれに応えるかのように、日頃の訓練成果を遺憾なく発揮して一糸乱れぬ行進を見事に披露した。
来場者参加型イベントも大好評で、「自衛隊車両への体験試乗」では長蛇の列ができるほか、「体力測定1級を目指せ」にも多くの来場者が挑戦するなど、大勢の来場者が自衛隊員との交流を図った。
他にも、西部航空音楽隊による音楽演奏、第12飛行教育団の航空学生によるファンシードリル展示、VADS空包射撃、ペトリオット等の展示など様々なイベントやブースが展開され、来場者を楽しませた。
多くの来場者から、「来年もまた来たい」、「楽しかった」という感想をもらい、大盛況のうちに閉幕した。 |