防衛ホーム新聞社・自衛隊ニュース
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自衛隊ニュース   953号 (2017年4月15日発行)
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よせ書き
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コブラゴールド17に参加して
第6施設群本部(豊川) 1陸尉 石本 賢貴
 1月21日から2月24日の間、タイ王国で実施された多国間共同訓練「コブラゴールド17」に参加した。本訓練は、日・米・タイの他アジア各国を含む全7か国が共同でタイ国内において指揮所演習、実動演習等を実施するものであり、私はその内の民生支援活動(建設)に参加して、米・タイの両海兵隊とともに小学校の多目的教室を新築した。本訓練に参加して海外活動における各種成果を得たので、以降に述べたいと思う。
 成果は大きく3点あり、海外環境下における施設技術能力の向上、多国間調整能力の向上及び国際交流による他国軍との信頼関係強化である。施設技術能力の向上については、参加各国の保有する特技・技術を十分に発揮して、相互に練磨し施設技術能力を向上させることができた。また、日本国内で建設機会の少ないコンクリートブロック構造の建築により、貴重な工法での建設経験を積むことができた。多国間調整能力の向上においては、米・タイ両指揮官との建設に係る専門的な調整により、効率的な作業の実施に資する他国軍との連携要領を確認することができた。国際交流においては、建設作業中・休憩中・また懇親会への参加等あらゆる場面を通じて、他国軍等との積極的な交流により他国との相互理解の増進、信頼関係の強化並びに国際感覚を養うことができた。
 いずれの成果においても海外での建設作業を経験することで得られるものであり、約1カ月にわたる活動は非常に有意義なものであった。本訓練参加により得た海外における建設活動の資は、今後同種訓練に参加する施設科部隊の参考となるよう成果を確実に残して次期訓練へ連接させたい。
 本訓練参加に当たり、上司や職場の皆様から多数のご指導、ご鞭撻を賜った甲斐あって、海外の地で無事任務を完遂することができた。支えて下さった皆様に心から感謝し、部隊の更なる発展と精強化に貢献できるよう職務に邁進したいと思う。
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レンジャー教育を終えて
第36普通科連隊第2中隊(伊丹) 3陸曹 上田 一勲
 私は、行動訓練での最終想定を終え伊丹駐屯地に戻ってきました。駐屯地の門をくぐった時に家族や中隊のみんなが拍手で出迎えてくれた事、またレンジャー徽章授与式で連隊長から胸にバッチをかけてもらい熱い握手をしてくれた事はいまでも鮮明に覚えています。この日を迎えるまで様々な出来事がありました。
 陸上自衛隊で最も過酷な訓練と謳われている通り、本当に体力的にも精神的にも追い込まれて普段の人生では味わう事の出来ない貴重な体験をしました。教育中に己の未熟さを知り同期にも多くの場面で助けられました。特にバディには日常でも想定間でも助けられました。今回の教育を通じて第49期のレンジャーの仲間達には大変感謝しています。また私が教育参加を決心するにあたり、全面的にサポートしてくれた妻には言葉で言い尽くせない位の感謝をしております。
 参加の旨を伝えた時も不平不満を一切言わず温かく見送ってくれました。また教育期間生まれたばかりの我が子を懸命に育んでくれました。
 自分自身のために教育に参加をした事が一番の動機でした。しかし教育が進むにつれ我が子に頑張っている姿を見せる事も動機の一つになっていました。久しぶりの家族の再会では疲労困憊の状態でしたが、最後に自分の勇姿を我が子に見せる事ができ最高の思い出になっていました。
 この教育で過酷な状況でもいかに基本基礎を追及できるか、また仲間の大切さやあきらめない心、技術面を学びました。しかし、まだスタートラインに立ったばかりなので、これからも自ら能力を磨いていき胸に付いたレンジャー徽章に恥じない様に日々精進していきます。
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らっぱ手となって
第33普通科連隊第2中隊(久居) 2陸曹 石橋 俊一
 私は平成23年に第4師団から第10師団に異動しました。前勤務地では、駐屯地の音楽集合訓練隊として日々練成をしており、お祭りなど各種イベントに広報活動として参加し、演奏をしていました。異動後の勤務地では、音楽の訓練隊等は無く少し残念に思っていましたが、その代わりに「らっぱ」がとても盛んな駐屯地でした。課業が終了し、食事等が終わる頃、駐屯地の至る所から、らっぱ手の練成する音色が聞こえることに感動し、私は自ららっぱ手になるべく教育への参加を熱望し、今では新人のらっぱ手を指導する立場になりました。
 他方面隊から異動し、かつ4年間らっぱ手として勤務して今思うことは、「音楽」はどこにいても必要とされており、音楽隊のように華やかな演奏は出来なくても、らっぱがあれば人の心を動かすことが出来るということです。
 毎日、日課号音を聴いて飽き飽きしている隊員もいるかもしれませんが、1日の始まりである国旗掲揚の際のらっぱの音が素晴らしい音色で響いたとき、とても晴れ晴れとした気持ちになるでしょう。また、過酷な任務の際、宿営地でいつもと変わらない日課号音が聴こえた時、とても安心感をえられると思います。
 らっぱの号音は隊員の生活の一部であり、その演奏の良否が隊員の心を大きく動かすことを忘れず、これからも若手のらっぱ手の育成に努め、さらに自らの技能も向上させることが出来るよう日々の練成に取り組んでいきます。
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冬季検閲を通じて得た自信
第6施設大隊第3中隊(神町) 陸士長 長橋 大樹
 2月11日から2月18日までの間「陣地防御に任ずる普通科連隊を直接支援する施設中隊の行動」について検閲を受閲しました。本検閲を前に自分は、陸士の中で上に立つ立場として、分隊長の指揮を少しでも助けられるように、自分のできることはすべてやるとともに後輩隊員を引っ張っていくと決めて臨みました。地雷原の構成時は、分隊長に指示される前に自ら地雷が何個必要かを見積もり準備するとともに、分隊長の指示に即座に対応できるよう、器資材の整頓に心がけました。また、7夜8日と長く寒い過酷な状況であり、後輩隊員が疲労困ぱいしている中、常に気を配り、心がけや指示を出すことで後輩隊員が8日間を乗り切ることができました。自分自身も学ぶことが多く、成長しつつ、任務完遂することができました。また、優秀隊員にも選ばれ自信にもつながりました。
 これからも引き続き自信を持って後輩隊員を引っ張っていける存在になれるよう日々努力していきたい。
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初めての検閲で感じたこと
第6施設大隊第3中隊(神町) 1陸士 早坂 勇斗
 私は、2月11日から2月18日までの間、王城寺原演習場において、中隊に配属されて初めての検閲に参加しました。
 検閲に臨むにあたり「積極性」と「最後までやり遂げること」この2点を目標に掲げました。陣地構築中に敵の襲撃を受けるなど計画通りに作業が進まず落たんと辛い時間も味わいましたが、積極的に分隊長の指揮下に入り、一生懸命頑張り、完成した時にはこれ以上ない達成感を感じました。他にも、自分にとって初めての経験が多々ありましたが、分隊長と行動を共にする中で、自分が将来どのような陸曹となり部下を引っ張っていかなければならないかなど様々な事を学ぶことができました。検閲を終えて、優秀隊員に選んでいただきましたが、まだまだ分からないことばかりです。現状に満足せず「積極性」と「最後までやり遂げること」を胸に今後もさらなる練成に励み、中隊、大隊に貢献できる隊員になれるよう努力していきたい。
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自慢の隊員紹介
東北方面衛生隊第105野外病院隊(仙台) 2陸曹 大和田 竜二
▽普段行っている業務
 衛生科技術の普及教育及び方面直轄部隊等の各種救護支援
▽本人に質問
(Q1)今のあなたにとって、部隊とは?
 普通科から衛生科に職種が変わってから初めての勤務部隊であり、配属から2年がたち居心地の良い実家のような場所
(Q2)あなたに自慢できるものは?
 自衛官になってから芽生えてきた好奇心とチャレンジ精神
(Q3)あなたの目標は?
 家庭を大切にしながらも自衛官の任務を全うしていきたい。
▽部隊の声
 部隊にとって大和田2曹は、どんな存在?
・上司からは・・・
 安心して、仕事を任せられる頼もしい存在
・同僚からは・・・
 困難も笑顔で乗り切れるtough guy!
・後輩からは・・・
 後輩を第一に考えて下さる優しい先輩

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