自衛隊鹿児島地方協力本部(本部長・敷嶋章1海佐)国分地域事務所(所長・尾堂功浩1陸尉)では、昨年から各種試験の合格者が、挨拶や書類提出などのために、来所している。「こんにちは」と入って来ると、同時にまず笑顔が飛び込んでくる。担当広報員を始め全員が、「おめでとう」と言葉をかけると、さらに大きな笑顔で「色々お世話になりました」と返してくれる。こうして合格者が笑顔で来てくれた時は、担当広報員以外も、本当にこの仕事をして良かったと思う瞬間だ。しかし、今年度は笑顔の数が少なくなっている。理由は、自衛官候補生(男子)の合格者や志願者が少なく、まだ目標に届いていないのも一つの大きな理由だ。中には、あと一歩で合格できなかった受験生が、母親と挨拶に来られて、「色々お世話になり、ありがとうございました」と言って帰って行かれた時などは、力になれなくて申し訳ない気持ちでいっぱいだ。この受験生は、2年続けて不合格で、本当にがっかりしていたが、最後は「また来年頑張ります」と言っていただいた言葉が、少しの救いだった。
まだ全ての合格者が出揃ったわけではないが、今後多くの笑顔を事務所で見ることができるよう願わずにはいられない。特に、陸上自衛隊高等工科学校の受験をした中学生は、ほとんどが初めての受験であり、見事に合格して笑顔で事務所へ来てくれることを待っている。
鹿児島地本は「今後も、自衛隊への入隊志願者を募るため、各種イベントなどに積極的に参加し、自衛隊の魅力を伝えるとともに、合格するためのノウハウを伝授し、年度内により多くの笑顔に会うべく活動していく」としている。 |