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950号 (2017年3月1日発行) |
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雪月花 |
「人が幸せになるためには、それなりの努力と勉強・実践が必要です。善き人生を送るためのコツを身につけるには「論語」が役立ちます」今の日本を良くするにも「論語」を普及させることだとして13年間「論語」の勉強会を続けているのが日本論語研究会だ。月に1回土曜日(不定期 ネットで確認)の午後市ヶ谷のTKPビルに百人近くが集まる。冒頭の司会者につづいて全員で「子曰く 巧言令色、鮮し仁」「子曰く 故きを温ねて新しきを知れば、以て師となるべし」お馴染みの節を幅広い年齢、職業の人たちと一緒に学生に戻った気持ちになり大声で朗唱する、何だか胸が熱くなってくる。講師は各分野で活躍されている方々だが皆さんボランティアで来ていただいている。漢学者安岡正篤さんのお孫さんの安岡定子さんや元アサヒビール社長の中条高徳さん、元警察庁長官、陸将などから貴重な体験と人生観を聞かせてもらえる。勉強会の後の懇親会でもこの方々とくつろいで話ができることも嬉しい。この会を立ち上げた田村重信さんは、ある政党の政務調査会審議役といういかめしい肩書だが「論語」そのものを実践してきたような温厚な人物。当初は十数人の集まりだったが「継続は力なり」で今や学会からも注目される存在に育て上げてきたのだ。その13年間の途中経過を総括した「論語から人間学を学ぶ」(内外出版)を田村さんが出版した、これから入れば論語もそんなに難しいものではない気がする。受講料は無料、誰でも自由に参加できる。TKPビルはグランドヒル市ヶ谷の並び。 |
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