防衛ホーム新聞社・自衛隊ニュース
スペーサー
自衛隊ニュース   910号 (2015年7月1日発行)
-
1面 2面 3面 4面 5面 8面 9面 10面

「頑張っています」新しい職場
活躍するOBシリーズ
株式会社国分ハウジング 前原 睦郎
前原氏は平成24年9月、鹿児島地方協力本部国分援護センターを3陸尉で定年退職。56歳
 私は、平成24年9月に鹿児島地方協力本部国分援護センター勤務を最後に定年退職しました。退職後は霧島市の株式会社国分ハウジングに再就職し、「お客様の笑顔」をモットーに宅地物件の売買・仲介・建築等の営業業務を行っています。
 私は、地方協力本部で援護マンとして勤務していた経験上、「資格取得は再就職に有利」であることが良く分かっていましたので、退職の2年前には再就職準備に取り掛かり、以前から興味があった「宅地建物取引主任者」の資格取得を目指しました。資格取得のため、ユーキャンという通信講座を活用し、約10ヶ月間、独学で勉強(毎日約3時間、休日は6〜8時間)しました。しかし、1回目の受験では、加齢による記憶力・理解力の低下や昔からの習慣である晩酌を抑え切れず、結果は不合格でした。その後、再就職に対する考えの甘さを深く反省し、「必ず目標を達成する」という強い意思の下、私欲を抑え、努力を重ねた結果、晴れて2回目で合格でき、「再就職に有利な条件」を獲得することができました。
 こうして希望通りの再就職を果たすことができた私ですが、入社当初は仕事上の人間関係や思い通りに進まない業務に自信を失い、退職まで考えたこともありました。しかし、この再就職は「自らが選んだ道」であること、そして「私を支えてくれる家族や友人がいること」を思い出し、再度奮起して何とか失った自信を取り戻すことができ、最近では少しずつですが仕事に自信が持てるようになってきました。
 これから退職される皆様へ。再就職準備は、まずその期間をしっかり確保することが大切です。そして「自分が何をやりたいのか」を早期に定め、その仕事への再就職につながる資格を取得することを勧めます。苦労して取得した資格は、必ずあなたを助けてくれます。また再就職においては、心身ともに「健康」であることはもとより、自衛隊勤務で培った「強い責任感」や「気力・体力」、そして何よりも「挑戦する気持ち(一生懸命さ)」を忘れないことが大切だと思います。この投稿が皆さんの一助となり、再就職の参考となれば幸いです。

スポーツよもやま話
根岸直樹
石川遼プロ(男子ゴルフ)を分析
父・勝美さんに直撃!!
 渡米後、入賞、予選落ちと、いまだに波の大きいゴルフが続く石川遼プロ(23)=カシオ=について、父親の勝美氏に聞いた。「まあ、このあたりが順当なのかもしれない。遼には遼のゴルフがあるとしかいえませんね」と話してくれた。
 かつては国内のほとんどの大会に同行して「過保護だ」「あれではせっかくの若芽をダメにしてしまう」などと不評だった父親も、遼プロが渡米して3年、いまはほとんどコースに帯同することもなく「ときたま近況を知らせる電話があるくらい」だそうだ。
 15才で国内ツアーに優勝、18才で賞金王に輝いた前途洋々の石川プロだが、米ツアーではあまり目立ったこともないまま現在に至っている。2年目、それでも3度のトップテン入りでシード権を確保。今季の飛躍が期待されていたのに、予選落ちが相次いでいる。5月中旬のプレーヤーズ選手権(フロリダ州ポンデベドラビーチ)初日トップで注目されたときも、終わってみれば43位。これで順当なのかと聞き返したいところだったが「遼には遼のゴルフがある」といわれてしまうと、次ぎを期待するしかなくなってしまう。これに対して、追い上げてきた同年令の松山英樹プロ(23)=LEXUS=は順当に地盤固めを進めている。181センチ90キロの、他の外国人プロと遜色ない体躯と、174センチ68キロの石川プロ。その差も出ているのでは、といった見方もあるが、石川プロ自身は「ボクはそんなことは最初から気にしていない」と前々から言いきっていた。「やっぱり技術不足です」と。
 父親・勝美さんも「わが家は両親、弟、妹、みんな元気で、ゴルフの障害になるような心配事はひとつもありません。あとは本人がどこまでゴルフに集中できるかでしょう。精神面でのマイナスは一切ありません。心を強く持つのも、やっぱり練習。それしかない。オレは下手。人気先行なんだということをいつも忘れるなといいたい」といってのける。一時期、高校時代の女友達と、渡米後も同棲している、婚約したなどという話も出ていたが、両親はふたりの仲を認めており、「ゴルフをする上では頼りにならないだろうが、一緒にいてくれれば、それなりに心の安らぎにはなるはず」と話している。
 6月中旬のメモリアルトーナメント(オハイオ州ダブリン)で松山プロが5位に入賞したのに対し、石川プロはまたも予選落ち。それでも最終の予選に勝ち残り、6月中旬のメジャー第2戦、全米オープンに与えられる出場権は確保した。「まだしっくりいかないけど、話はこれから。しっかりメジャーに向けてやっていく」と話していた。
 日本人プロの評価を聞かれたT・ウッズ(米)は「松山も石川もまだ若い。ただ松山はかつてのジャンボ尾崎と青木功のいい所を取って組み合わせたようなプレーをする」と絶賛していたとか。しかし石川プロも「不振のときこそ雌伏のとき」と腰を据えて「次ぎのトーナメント」に意欲を燃やしている。「シード選手が3、4試合続けて予選落ちすることだって多い。焦らず、じっくり踏ん張って戦っていきたい。7月から再出発です」と父・勝美さんへの電話で伝えてきているとか。
 帰国のときサインを求めると「急がば回るな。どこまでも真っ直ぐ突き進め」としたためてくれた。石川、松山の日本を代表する若手コンビが、米男子ゴルフツアーを席巻する日の近いことを、日本のゴルフファンは首を長くして待ちわびているのだ。

Home's English Class (防衛ホーム英語教室)
I turned 40 last week !
アイ ターンド フォーティ ラスト ウィーク
先週40歳になったんだよ!
Hi! How are you doing? 皆さん、お元気でしょうか。梅雨の中、公園を散歩していると紫陽花の鮮やかな色が目に飛び込んできます。日中、日差しの中で見る紫陽花とは少し感じが違います。しっとりと水が滴る様子が落ち着きを感じさせてくれます。緑の葉も、いろいろなグラデーションで、楽しませてくれます。人間もこのように多様な色で染まっているんですね。個性の大切さと一緒に生きていく共生のすばらしさを考えながら散歩を楽しんでいます。
 
 さて、今回の表現は、"I turned 40 last week !"「先週40歳になったんだよ!」です。Turnは、回転するというのが最初に頭に浮かびますが、「年齢、時間、額などが超える」という意味があります。年がめぐり一回りするという感覚でもいいのかもしれません。40回誕生日の節目を迎えたという感じですね。I'm 40 years old.というより、40年生きてきたという感覚が出てくる気もします。How old are you?「おいくつですか?」とぶしつけな質問に対して、"I'm turning 40"「もうすぐ40歳です」と答えるのも気が利いていいかもしれません。
 
 梅雨も後一月ほどで、終わります。自然の中でしっとりとした落ち着いた時間を過ごせるのは、今です。大き目の傘に、長靴をはいて公園などに出かけてみるのも楽しい時間を過ごすことができるかもしれません。自然は私たちの生活に必要な何かを語りかけてくれる気がします。ストレスの少ない陽気で楽しい時間をお過ごしください。
それでは皆さん。See ya!〈スワタケル〉

防衛ホーム俳句コーナー
龍神を祀る祠の蟻地獄 木通 佳子
天界の隙よりこぼれ沙羅の花 早坂 洋子
ビルの灯を川面に残し花火果つ 辰巳 一郎
乳呑ませながら母子の昼寝かな 晴山 雅之
太鼓橋渡りて雨の菖蒲園 石川 武次
案内図を恃み鉾町抜けにけり 山普@明子
山百合や切り立つ崖に羅漢様 岩城 節子
ほろ酔ひて奮発したる祭寄付 氷川 杜夫
自転車のサドルを上げて夏休 森  佳世
宿の下駄素足に馴染み螢狩 折口 桂子
日傘ゆく光と影を踏みしめて 明田 眞雅
忽然と孤影を引きて黒揚羽 佐賀あかり
日盛の火の見櫓の影待たず 藤岡 孝子
蝉時雨生きよ生きると鳴きをりし 加川 師亨
秩父路の峰又峰の若葉かな 関田 絹江
若くして逝きたる友や盆の月 西出 藤子
夏帯の母の折り襞そのままに 藤野 恭子
漆黒の山々聳ゆ桐の花 堀川 利枝
   選 者 吟
滝音を抜け出して蝶高舞へる 成川 雅夫
(「栃の芽」誌提供)

NEXT →
(ヘルプ)

Copyright (C) 2001-2015 Boueihome Shinbun Inc