防衛ホーム新聞社・自衛隊ニュース
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自衛隊ニュース   910号 (2015年7月1日発行)
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寄せ書き
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私のお父さん
黒澤一心 (第5高射特科群=八戸=陸曹長 黒澤 茂信 娘)
 私のお父さんは、とても厳しいです。たまに怒ると、とても怖いです。だけど優しいときもあります。
 お父さんは、料理がとても上手です。お父さんの作るカレーとギョーザそれからおでんとモツ煮込みは、とても美味しいです。
 自衛隊の記念日や行事に行って、お父さん達が作る料理を食べますが、とても美味しいです。
 自衛隊の人は、みんな料理が上手で凄いなあと思います。
 なんでも知っていて、自衛隊の仕事をしているお父さんが大好きです。私もお父さんみたいに料理が上手になれるように少しずつ教えてもらいたいです。
 お仕事大変だと思うけど、また美味しい料理作ってね。
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自衛官時々准看護師
第6施設大隊本部管理中隊(神町)3陸曹 佐藤 純一
 4月に仙台病院で衛生技術実務訓練に参加してきました。訓練の内容は、衛生科隊員が保有している国家資格等や技術に応じて仙台病院内にある各科・各病棟で約1週間実務訓練をするものです。実習先は、診療時間内は外来診療棟の内科と皮膚科、時間外は救急室でした。内容は、診療の補助や問診、服薬指導、救急患者の対応や処置の介助など様々な事を行いました。
 今回の実務訓練で一番印象に残った事項は禁煙外来です。患者さん一人だけでなく、医師、看護師全員で禁煙を成功に導く姿がとても印象的で、患者や傷病者と親身に向き合う大切さを再認識しました。また、学んだ事や実習で得た成果を今後反映していきたいと思います。同時に、点滴作成や採血などの医療技術や知識を低下させないようにしなければならないと感じました。
 今回の訓練は、日ごろ医療に関わる機会が減ってしまいがちな私に准看護師としての役割や技術を活かせたり再認識することのできた内容でした。今後も自衛官としての任務・訓練を行いながら、時々准看護師として部隊や隊員の健康や保健を支えていけるように日々精進したいと思います。
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働きが傍(はた)を楽にする
井村屋グループ 永岡 実咲子(久居駐屯地投稿)
 「自分が今、何の為にここにいるか考えろ」初めて全体集合した際に言われた言葉でした。正直私はこの自衛隊生活体験は体力作りが目的だと思っていました。初日は人と団結して規律を守り、限られた時間を有効に厳守する事を自分がいかにできていないか実感しました。2日目からチームリーダーに任命された私は指示をもらって動く立場から指示をする立場に変わりました。指示の仕方に始めから苦戦し、いかに自分が人の指示に頼っていたかという事に気付きました。さらに、自分が指示しなければチームの皆が行動できず、皆の時間をなくしてしまう責任の重さを感じました。しかしチームのメンバーが「リーダーが頑張っているから明日の役割は私がします」と言ってくれた時に互いを気遣い、団結する事の大切さを身にしみて感じました。普段の生活と自衛隊の活動が身近に無かった私は、東日本大震災の自衛隊活動記録を鑑賞して衝撃を受けました。自身の家族の安否がわかっていない状態でも、自分が逃げなくてはいけない状態でも現場の仕事に懸命です。私達はほんの体験でしたが自衛隊の方々は今起こってもすぐ駆けつけられる様にと想像を絶する訓練を積んでいらっしゃいます。人と支え合って生きているという感謝の気持ちを忘れてはならないと思いました。
 自衛隊でしか出来ない貴重な体験のほか、忘れがちになっている大切な事を見直す生活体験でした。仕事の内容に違いがあっても互いの働きが傍(はた)を楽にしている誇りと感謝の気持ちを肝に銘じます。久居駐屯地の皆様、ありがとうございました。
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第4陸曹教育隊に入校して
〈中部方面混成団(大津)〉
共通教育中隊 金山 直樹
 入校して特に学んだ事は、陸曹になり、これから指揮していく立場において自分自身を律して率先して行動する事です。これから部隊で信頼され、頼りにされる陸曹になれるようにこれからも自らも律して間張ります。
同 川端 伸治
 私はこの4曹教に人生を掛けて入校しました。その為には、私は真の陸曹としての資質を涵養し、基盤を作り、自己犠牲の精神を持って本教育に臨んでいます。原隊で必要とされる陸曹になれる様に今後とも頑張ります。
同 平子 功史
 陸曹として必要な資質を養うために、一つ一つの行動の意味、本質を理解して真の陸曹への基盤を確立させる努力を行い、そして必ず結果を出す事の繰り返しで自分自身を成長させ、信頼される陸曹を目指しています。
同 澤井 康司
 入校してから自分の視野が広がったと思います。陸上自衛隊の今まで知らなかった事を学んでいます。加えて陸曹の役職、職責の重大さを新ためて認識しています。今後の部隊の活動でも活かせる様に学びたいと思います。
同 伊藤 友章
 我が営内班長要望事項「滅私奉行!!」 自分の身を犠牲にし、他人の為、仲間の為に尽くし、辛い時でも笑顔を忘れずに、前に前に進んで行き、決して自分に負ける事のない信頼される陸曹になる。常に努力。
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人生半世紀…リフレッシュの旅
鳥取地方協力本部米子地域事務所長1陸尉 高住 正人
 5月上旬、九州南部を中心に行った新婚旅行(蜜月!)で感じた事についてペンを走らせたいと思います。
 まずはじめに南九州を選んだのは、その昔、新婚旅行のメッカであったという古い記憶があったという単純な理由です。
 宮崎県は昭和30年代から50年代始めにかけてフェニックスハネムーンという空前の新婚旅行ブームに沸き、ピーク時には宮崎市内に宿泊した新婚旅行者は37万人にも達し、これは同年に日本で結婚したカップルの実に35%でした。まさに宮崎は新婚旅行のメッカとして栄えました。宮崎は日本離れしたトロピカルリゾートであり、当時、飛行機に乗ることも珍しかった時代でした。「飛行機に乗って宮崎に行く」これが若者達の一つの夢でもありました。その後、航空機の発達と経済の安定から新婚旅行が国内から海外へと変化して行ったのは皆様の周知の事と思います。
 前置きが長くなりましたが、旅の話を始めます。初日は鹿児島にある「指宿温泉」で宿泊、鉄砲伝来の地である種子島へ渡り日本最大、世界一美しいと言われる種子島宇宙センターを見学、その後、桜島の噴煙を高速船で眺めながら鹿児島市で宿泊しました。4日目にやっと新婚旅行のメッカであった宮崎に入り、都井岬から日南海岸の海岸沿いのドライブを楽しみました。最終日には、屋台で有名な博多の屋台で美酒に酔いしれながら最後の宴を楽しみました。
 こうして、人生で初めて「5泊6日」の南九州を巡る旅は終わりました。「趣味を持ち旅好きな人は呆けない」と以前に聞いたことがあります。これからは、可能な限り伴侶と旅を楽しんで歳を重ねていきたいと思っています。
 さてと、蜜月の夢から、そろそろ6人の広報官が待つ現実の世界に戻ることにしましょう。美味しいお土産をもって・・
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三島消防署実習を終えて
普通科教導連隊本部管理中隊(滝ケ原)陸士長 石田 千貴
 5月13日、私は静岡県三島市にある三島消防署において救急車同乗実習に参加させて頂きました。今実習において5回の出動を経験し、特に勉強になった点が3つあります。
 1点目は現場に着いてからの緊急性の把握やバイタル測定及び病歴聴取、どのような状況であったかなどをスムーズに情報収集されていたことです。このような無駄の無い一連の流れを基本とする情報収集要領について非常に参考になりました。
 2点目は救急隊のコミュニケーション能力です。救急隊は3人で編成されており、一人一人の仕事量も多い。しかし、3人が連携を取り迅速かつ正確な観察、処置が行われていました。また、現場は緊迫感があり、失敗が許されない状況であるにもかかわらず、患者さんやご家族に対して常に声掛けをしており、安心感を与えている点も見習うべきだと感じました。
 3点目は、患者の状況及び環境に適した搬送素材の選択方法です。通常ストレッチャーを使用しますが、腰に負担を掛けられない場合はスクープストレッチャーを選択し、階段などストレッチャーが入れられない場合は布担架を選択する等、患者の負担を最小限にする搬送方法について学ぶことが出来ました。
 この救急車同乗実習で学んだことは、衛生科隊員として救護に携わっていく上で真に必要な知識だと思います。この経験を忘れることなく、衛生科隊員としての知識、技能の向上に努め、訓練等でよりよい救護活動が行えるよう日々の訓練に励んでいきたいです。

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