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自衛隊ニュース   913号 (2015年8月15日発行)
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26年度優秀地本表彰
東京、岐阜、熊本 1級受賞
 地本業務全般にわたり優秀な成績を収めた地本を表彰する平成26年度自衛隊優秀地方協力本部表彰のうち、栄えある防衛大臣表彰・第1級賞状受賞地本の表彰式が7月28日、防衛副大臣室で行われた。
 全国50地本の中から選ばれて栄冠に輝いたのは、2年連続7度目の東京地方協力本部(本部長・竹本竜司陸将補)、嬉しい初受賞の岐阜地方協力本部(本部長・福原弘教1空佐)、6年ぶり5度目の熊本地方協力本部(本部長・山中敏弘1陸佐)の3地本。
 初の2年連続受賞に沸いた東京地本では、竹本地本部長が隊員に対し、「今回の受賞は、東京地本所属の隊員一人一人がそれぞれの業務をしっかりやってくれた成果だと思う。2年連続の受賞を成し遂げたので、次は3年連続の受賞を目指し、更に頑張っていこう」等と受賞報告とともに激励した。(記事作成7月31日)

米豪共催多国間共同訓練カーンクエスト
陸上自衛隊
1個小隊25名の訓練部隊初参加
 陸上自衛隊は6月20〜7月1日まで、米国・モンゴル共催の国連PKOに関する多国間共同訓練「カーンクエスト15」(以下KQ)に教官と訓練部隊を派遣した。KQは指揮所訓練(日本は不参加)や各種実動訓練を通じ参加国のPKO活動に関する各種技能を維持・向上させる目的で毎年行われている。
 陸自派遣部隊の構成は、関根和久3陸佐を派遣部隊指揮官に、教官は、国際活動教育隊(駒門)及びPKO先遣部隊の任務を有する中央即応連隊(宇都宮)から計8名、訓練部隊は同じく中央即応連隊から1個小隊25名。陸自は過去9回にわたりオブザーバー参加や教官派遣でKQに関わってきたが、訓練部隊は初参加となった。これは近年、防衛相会談や施設・衛生関連部隊の能力構築支援等を通じ急速に繋がりを強めている日蒙間の更なる防衛交流・協力の深化に寄与する意味合いがあり、また同時に、主催の米蒙をはじめ韓国、中国、オーストラリア、イギリスのほか東アジア、東南アジア、東欧など広い地域から計23カ国が参加した大規模多国間共同訓練だけに、戦後70年の節目に日本の積極的平和主義を世界に発信する絶好の機会ともなった。
 実動訓練で日本は、訓練場を宿営地に見立てた「検問」「巡察」、車両移動間の警戒要領を演練する「車両縦隊行動」、アフガン等で経験豊かな米国等の教官が隠蔽した爆発物を捜索する「IED(即製爆発物)対処」、宿営地の歩哨が敵勢力の攻撃で負傷した場合等を想定し、火力で援護しながら負傷した隊員を安全地帯に素早く下げ応急処置を施す「第一線救護」の5課目に参加し、フィリピン・中国・モンゴルと共に訓練した。
 KQは参加国の相互理解・信頼関係を深める目的も重視されており、日本にとっては主催国である蒙軍のほか、中国とも訓練を実施し、参加国同士でPKO活動に関する能力を間近で確かめあうとともに、教官参加者は、担任した4課目において英語で教育するとともに、教授能力向上の資を得た。各国の武術や舞踊を披露した文化交流等、訓練の場以外でも交流の輪が生まれたことを含め、各国と築いたパートナーシップは現在そして将来の陸自国際活動に向けて大きな成果となった。

市ヶ谷台探検ツアー
子ども達と左藤副大臣
 夏休みの小中学生及びその保護者等を対象とした恒例の「ピクルス王子とパセリちゃんの市ヶ谷台探検ツアー」が7月29、30日の両日、市ヶ谷地区で行われた。
 午前中、映像を使った座学、海自隊員の指導で楽しく身体を動かした手旗信号に続き、お待ちかねの懇談タイム。今年は2日目には左藤章防衛副大臣が登場し、副大臣室の世界地図や副大臣旗を指さし、一つひとつを丁寧に説明。副大臣の仕事について質問を受けると、地図を見ながら「世界の国とのお付き合い」と答え、グローバルに活躍する自衛隊を印象付けた。
 終始ニコニコ笑顔だった副大臣、隊員食堂でのお昼休みの体験喫食(市ヶ谷特製カレーライス)を含め、5時間近くも行動を共にした内局広報課員、陸海空広報室員等の親切な応対。そして、フィナーレを飾った警務隊による装備品展示やユーモアたっぷりの偽装展示、第302保安警務中隊による眉一つ動かさず一糸乱れぬ特別儀じようと、直後の記念撮影での優しい笑顔。「若い隊員は普段我が子に儀じようを間近に見せられない。子どもたちに見て貰え嬉しいです」(302保警中・新井幸平2陸曹)という理由もあったようだが、こうした優しさに溢れた一日を過ごし、「皆さんフレンドリーで驚きました」、「面白くて優しかった!」(栃木県から参加の親子)などの声が多数聞かれた。子どもにも大人にも沢山の思い出を残し、防衛省・自衛隊への理解を深めて、年に一度、真夏の市ヶ谷を賑わせるイベントは無事に幕を閉じた。

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