防衛ホーム新聞社・自衛隊ニュース
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自衛隊ニュース   913号 (2015年8月15日発行)
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地域との絆更に強く
地本便り
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活躍する予備自衛官

〈山形〉
 山形地本(本部長・鈴木英明事務官)は7月2日、任期制退職予定隊員を対象とした今年度第1回目の即応予備自衛官雇用企業研修等を実施した。
 本研修は、企業就労と即応予備自衛官との両立に対する不安感を除去することにより、志願の促進を図ることを目的とし、任期制退職予定隊員4名と部隊の援護担当者5名が参加した。
 午前中は、神町駐屯地において第38普通科連隊による予備自衛官等制度説明並びに、現役即応予備自衛官2名による体験談の発表及び研修者との懇談を行った。午後は、実際の訓練を見学、現職と変わらぬ訓練をする即応予備自衛官の姿に皆感心し、また、興味深々の様子だった。
 続いて、山形市内に移動し、即応予備自衛官雇用企業の協力を得て企業研修を実施した。当初、企業担当者から会社の概要説明を受けた後、実際の作業現場において、元即応予備自衛官(現予備自衛官)の社員が勤務環境や仕事と訓練の両立など自身の経験談を交えながら話をし、是非即応予備自衛官へ志願し、仕事と訓練を両立してほしいと激励した。
 山形地本では、「本研修により、再就職に対するイメージアップと即応予備自衛官志願への意識の向上を図ることができた。引き続き、志願促進に努める」としている。

〈岐阜〉
 岐阜地本(本部長・福原弘教1空佐)は、平成27年度予備自衛官5日間訓練を5回計画しており、6月12日、梅雨入りする中、訓練招集命令書の交付を受けた83名を、航空自衛隊岐阜基地に出頭させた。出頭した予備自衛官は、担任部隊長である第10後方支援連隊長に出頭完了報告を実施し、担任部隊長から予備自衛官旗を手渡され訓示を受けた。予備自衛官の隊員一人一人の訓練に臨む眼差しに、力強いものを感じた。
 特に今回の招集訓練では、5日間終始熱心に訓練に臨んだ山田予備2陸曹が優秀隊員に、また、射撃検定において、50点中45点を筆頭に40点までの者5名が射撃優秀者に選ばれ、担任部隊長より表彰された。岐阜地本本部長は出頭優秀者に対し、防衛大臣表彰、陸幕長表彰、地方協力本部表彰等計8名に表彰及び伝達を実施した。
 岐阜地本は「今後も訓練がよりよい環境で行われるよう、全力でサポートしていきたい」としている。

〈秋田〉
 秋田地本(本部長・原田一樹1空佐)は7月12日、秋田駐屯地において本年度第2回目の予備自衛官招集訓練(1日間)を実施した。今回は平成27年4月から6月までに採用された予備自衛官17名が初めての訓練に臨み、予備自衛官等制度や東日本大震災での活動状況などについて教育を受け、災害等に対する備えの重要性を全員が再認識した。
 秋田地本は、「1日間訓練を通じて、来年度以降の5日間訓練への出頭を促進し、予備自衛官の確保に努める」としている。

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夏祭りに協力

〈長野〉
 長野地本(本部長・後藤孝1陸佐)は7月5日、「善光寺表参道夏祭り」開催に協力した。
 「善光寺表参道夏祭り」は、表参道を歩行者天国にしてかなりのお客さんが通行し、長野地本は自衛隊広報ROOM及びROOM前においてイベント等を実施して協力した。
 イベントは、広報ROOM内で海上自衛隊移動広報(BMO)による南極の氷展や、ロープワーク・組紐教室、隊員による制服・迷彩服試着及びROOM前にて軽装甲機動車、高機動車の展示を実施するとともに、長野地本ゆるキャラ「しんちゃん・なのちゃん」の着ぐるみパフォーマンスを行った。
 訪れた多くの家族連れや、子供たちは展示車両の後部座席に乗ったり、「しんちゃん・なのちゃん」と写真を撮ったり、珍しい南極の氷に興味を示していた。
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海東音演奏会を支援
〈山梨〉
 山梨地本(本部長・中村信也1陸佐)は6月13日にふじさんホール、14日に県民コラニー文化ホール及び甲府駅北口ペデストリアンデッキ(甲府駅中ライヴ)で開催された海自東京音楽隊の音楽演奏会を支援した。
 ふじさんホールでの演奏会では市内中高生吹奏楽部員130名に対し演奏指導が行われ、各パート毎、呼吸法や正しい姿勢、楽器の取り扱い等基本的な指導から良い音色を出すためのイメージ等を教わった。そして演奏指導が終了する頃には、学生達の奏でる音色は、見違えるほど美しくなっていた。また、ペデストリアンデッキで開催された今回初企画の甲府駅中ライヴには、うわさを聞き付けた人達が開催一時間前から集まり、ライヴ会場は400人近くの人で賑わった。
 今回の駅中ライヴは、フラッシュモヴ形式(音楽隊が一人ずつ楽器を吹きながら徐々に集まる)で行われ、ペデストリアンデッキの方々から聞こえてくる楽器の音色に来場者は驚きを隠せない様子だった。中には「県外から来てまさか甲府駅で海自東京音楽隊の演奏が聴けるとは思わなかった」と感激している来場者もいた。クライマックスは、海上自衛隊の歌姫であるソプラノ・三宅由佳莉3海曹の登場だった。甲府駅内は一瞬騒然となり大きな歓声と拍手が沸き上がった。その後、再び静けさを取り戻した甲府駅内には、美しい音楽と歌声が響き渡り訪れた人々を最後まで魅了した。
 山梨地本は、「今回の演奏会では、どちらもほぼ満席状態で、山梨県内では接する機会の少ない海上自衛隊に関する理解の増進につながった」としている。
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空自・車力開庁祭で広報
〈青森〉
 青森地本(本部長・島津貴治1空佐)は、7月12日、空自車力分屯基地開庁祭において自衛官募集広報を実施した。
 当日は、晴天にも恵まれ、多くの家族連れで賑わいを見せた。
 開庁祭では、航空自衛隊の装備品展示の他、陸上及び海上自衛隊の装備品(AH—1S・SH—60J)も展示された。中でも、陸上自衛隊第9偵察隊によるバイクドリルでは、その迫力ある訓練展示に、歓声を上げる人や、夢中でカメラのシャッターを切る人達で盛り上がりを見せていた。
 五所川原地域事務所は、会場内に募集コーナーを開設し、訪れた学生や家族連れに募集パンフレットやグッズの配布を行うとともに、パンフレットを見た来場者からの「試験の種類が多いみたいですが違いは何ですか」等の質問に対し、広報官が分かりやすく説明していた。また、子供達にはマジックバルーンを活用して剣や動物を作り人気を博した。
 青森地本は、「今後も様々な行事で広報活動を実施し、地域住民に自衛隊の活動や自衛官の魅力を積極的に広報し、自衛官募集活動の更なる躍進を図っていきたい」としている。
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「しまかぜ」「はしだて」龍馬像米寿イベントに参加
〈高知地本〉
 高知地本(本部長・幸野英明1陸佐)は、5月27日から6月1日までの6日間、護衛艦「しまかぜ」、特務艇「はしだて」の2隻の高知港及び高知新港への入港を支援した。
 「しまかぜ」、「はしだて」は、龍馬像米寿記念イベント参加で来高したものであるが、特務艇「はしだて」は中四国以西では初披露、護衛艦「しまかぜ」は30日の龍馬像米寿記念式典に桂浜沖より洋上参列し、汽笛を吹鳴すると桂浜に響き渡り式典会場は大きな歓声に包まれた。
 海軍の祖と言われる海援隊の創始者坂本龍馬に敬意を表し、軍艦「浜風」が祝砲を放った龍馬像除幕式から88年、凛々しい姿で米寿を迎えた桂浜公園の龍馬像前の広場において県知事、高知市長をはじめ海上自衛隊からは第8護衛隊司令(立川浩二1海佐)、坂本家10代目当主、北辰一刀流千葉道場及び長崎小曽根乾堂の子孫等多数の列席者が坂本龍馬に思いを巡らし、夢と希望に満ちた盛大な式典となった。
 31日には、前日からの雨、直前までの強風も収まり、高知初となる特務艇「はしだて」による洋上懇談会が行われ110名余りの地元有力者が絶好の下弦の月夜のもと浦戸湾クルーズを呉音楽隊演奏とともに満喫した。
 27〜28日に行われた「はしだて」一般公開では254名、30日〜31日に行われた「しまかぜ」一般公開では3587名がそれぞれ訪れ、艦内見学を楽しんだ。これらの様子は地元テレビ局2社をはじめ新聞2社にも掲載された。
 高知地本は、「来場者からは、"もっと、自衛隊や、『しまかぜ』のことが詳しく知りたくなった"という声が聞かれた。今後も各種広報行事を通じ県民の方々に自衛隊に対する理解と関心を高め、防衛基盤の充実を図っていく」としている。

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