第34普通科連隊(連隊長・白川訓通1陸佐=板妻)は「平成27年度部隊集合教育『レンジャー』」を開始した。
陸上自衛隊において最も過酷とされている本教育は約3ヶ月間実施され、主として遊撃行動により困難な状況を克服して任務を完遂する能力、強靭な体力及び精神力を養成する事を目的としている。
本教育には連隊の各中隊から選抜された隊員、滝ヶ原駐屯地に所在する評価支援隊、北富士駐屯地に所在する第1特科隊から総勢13名が参加している。
教育開始直後から教育が始まり、レンジャーとして必要な様々な技術や能力を身につけている。山地潜入課目の一環として、ロープに対する信頼感を醸成する事を目的とする、胆力テストを実施した。
学生はロープの一遍を体に、もう一遍を約10mの高さのロープ橋に結び付け、教官の号令でロープを握った手を放して、宙づりとなる訓練により胆力を養った。
各中隊から大勢の隊員が応援に駆けつけ、学生達に声援を送った。
また、渡河等に必要な河川等の通過技能の修得を目的とする水路潜入では、沼津市志下海岸において偵察用ボート漕法等の技術を体得した。
その後、山地を克服するために必要な技能の修得を目的とする山地潜入では沼津市鷲津山の岩場を利用してバディを背負いながら10m近い崖を降下する「背負い搬送」や傷病者を救出する「担架搬送」等の技術を体得した。
最終日には連隊長が訓練を視察し、学生達を激励した。
学生は今後、爆破訓練や行動訓練等を予定しており、過酷な教育ではあるが、栄光のレンジャー特技取得を目指して教育に挑む。 |