防衛ホーム新聞社・自衛隊ニュース
スペーサー
自衛隊ニュース   2013年12月15日号
-
1面 3面 4面 5面 6面 7面(PDF) 9面 10面 12面

活躍するOBシリーズ
「頑張っています」新しい職場
問題解決能力を問われて現役時代の勤務と共通点
周南農業共同組合  野村正通
 平成24年4月、航空教育隊での勤務を最後に定年退職致しました。全国各地で勤務させて頂き、多くの方々に大変お世話になり、ありがとうございました。
 現在、山口県の周南農業協同組合(JA周南)に再就職し、交通事故処理審査員として勤務しています。私がこの仕事を選んだきっかけは、先輩たちの体験談と職場環境でした。特に審査員の大半は、空自OBで気心の知れた人たちでした。これには、メリットとデメリットがあると思いましたが、結果的にこの職場を選んで良かったと思っています。
 ここでの仕事は、一人当たり年間200〜250件の事故を解決していくことです。自損や対物、さらには人身と、事故形態は様々ですが、それらを的確に処理していかねばなりません。
 この仕事の大変なところは、交渉の相手が人であり、世の中には、色々なタイプの人がいるということです。これには、自衛隊時代に勤務した地本の所長や那覇の渉外室長などの経験が役立っているように感じております。
 さて、JAはなぜか勤務環境等が自衛隊と良く似ているような気がします。当組合は、多種多様な業務を行っており、自己完結能力があります。また、表彰制度をうまく活用して、士気の高揚に役立てております。
 実は、勤務一年目に「平成24年度優秀審査員」としてJAの全国表彰を受賞することができました。これは、事故の早期解決率、過失割合適性率やアンケートによるお客様の満足度から定量的に評価されるものです。一年目からこの様な成果を挙げられたのも職場の先輩達の指導のおかげでもありますが、幹部自衛官として勤務した28年間の大半が司令部の幕僚であり、この幕僚勤務を通じて培った対応力の成果だと思っております。事故処理は、問題の解決を如何に的確に行っていくかであり、問題解決能力を問われる幕僚勤務と共通点があると感じております。
 問題発生、それをポジティブな思考で取り組むことが出来る方は、どんな仕事に再就職しても大丈夫です。御安心下さい。

HOME's English Class(防衛ホーム英語教室)
Do you have a head cold?
ドゥ ユー ハヴ ア ヘッド コウルド?
鼻かぜ引いたの?

 皆さん。お元気ですか?師走となり、急に慌ただしくなってきました。この一年も色々なことがありました。じっくりと一年を振り返ってみるのは大切です。来年への活力と新たなインスピレーションが生まれてきます。自分だけの時間を少しだけとって、自省する時間もあらたな洞察を得るいい時間です。
 寒さも厳しくなってきました。関東地方では地震が散発しています。備えあれば憂いなしです。クリスマスの楽しい雰囲気もいいですが、こういうときこそ生活の基盤もしっかりと固めておきたいですね。
 今回の表現は、"Do you have a head cold?"「鼻かぜ引いたの?」です。have a coldは、風邪を引くと言う意味です。鼻かぜはhead coldといいます。外国人に「風邪を引いたの?」と問いかけると、だいたい「違うと思う」、「引いていないと思う」と答えます。"I hope not"「そう望まない」と言うのも一般的です。日本人はすぐに風邪を引いたと口にしますが、外国人はなかなかそういうところは頑固というか、くしゃみやせき、鼻水といった症状がでていても、口に出して風邪を引いたとはいいません。しかし、こちらの気遣いはしっかりと理解してくれていますので、遠慮しないで「風邪を引いたの?」と聞いてください。風邪といえば、チキンスープです。話題をチキンスープにして、その家伝来のチキンスープの作り方などを聞いてみてはどうでしょうか。楽しい会話になりますよ。
 通勤電車から多摩川沿いに遠景する富士山は、冠雪で真っ白です。早朝の空気の澄んだ寒い日には、くっきりと見ることができます。富士の演習場のことを思い出します。東京大学の本郷キャンパスの銀杏は、今が見ごろです。ますます寒くなります。ストレスのない陽気で楽しい生活をお楽しみください。See ya!
〈スワタケル〉


NEXT →
(ヘルプ)
Copyright (C) 2001-2013 Boueihome Shinbun Inc