第17回「全自衛隊陸上競技会」(大会会長・小野寺五典防衛大臣)が9月11日、体育学校(朝霞)で行われ、全国の陸海空自から選ばれた約500名の選手が参加した。
今年も強豪選手が揃い、全種目の約3分の1、6種目で大会新記録が生まれた。中でも「男子走幅跳」では佐藤崇3陸曹(第71戦車連隊=北千歳)が7m18、これまでの記録よりプラス15?の好記録で優勝し大会最優秀選手に選ばれた。「女子ソフトボール投」では13位まで、「男子ソフトボール投」も4位まで大会新記録となった。
次は日本選手権で
トップ選手と勝負
自衛隊最強の長距離ランナーを決める「男子10000m」は山下伸一2陸曹(普通科教導連隊=滝ヶ原)が序盤から他の選手を圧倒。"山下劇場"の展開となり見事4連覇を達成した。
山下2陸曹は本紙の取材に「昨年は夏場のレースで体調を崩してしまったが、その失敗を教訓に今年は良い練習ができた。4年連続で円谷賞(この種目優勝者に授与)を受賞し大変光栄に思う」と述べ、「来年6月の日本陸上競技選手権に出場し、トップ選手と勝負できるようにしたい」と抱負を話した。そして「優勝は司令はじめ駐屯地の隊員の支えと、現地まで応援に来ていただいた中隊の皆様のおかげ」と感謝した。
"陸上競技の華"リレーの男子4×100mと4×400mはともに防衛大学校が制した。4×400mは前々回優勝の防大と前回優勝の第1空挺団(習志野)が激しいトップ争いの末、両チームとも大会新記録をマークした。
40歳以上の部では「男子5000m」で三宅雅土2陸曹(50普連=高知)が最初の一歩からトップをキープし、最後まで"ぶっちぎり"で優勝した。
【種目別優勝者】
〔男子〕▼100m=中山十五(陸士長、高知・第50普通科連隊)▼200m=仙石真人(3空曹、入間・飛行点検隊)▼400m=北川直秋(3陸曹、久居・第33普通科連隊)▼800m=八谷弘樹(学生、横須賀・防大)▼1500m=伊藤文彦(3陸曹、山口・第17普通科連隊)▼1500m(40歳以上)=川口譲治(陸曹長、旭川・第2特科連隊)▼3000m=佐竹一弘(陸士長、別府・第41普通科連隊)▼3000m(40歳以上)=桜井史(陸曹長、北富士・部隊訓練評価隊)▼5000m=大島禎央(3陸曹、高田・第2普通科連隊)▼5000m(40歳以上)=三宅雅土(2陸曹、高知・第50普通科連隊)▼10000m=山下伸一(2陸曹、滝ヶ原・普通科教導連隊)▼4×100mR=防大・横須賀、学生(田尻純平、小林瞬、荒川大、安田雄太)▼4×400mR=防大・横須賀、学生(中野翔平、加太宏明、山本裕之、八谷弘樹)▼走幅跳=佐藤崇(3陸曹、北千歳・第71戦車連隊)▼ソフトボール投=荒木克(陸士長、朝霞・第104全般支援大隊)
〔女子〕▼100m=佐々木美歩(3陸曹、霞目・東北方面輸送隊)▼3000m=松谷里紗(陸士長、宇都宮・第12特科隊)▼走幅跳=福田聖子(陸士長、滝ヶ原・普通科教導連隊)▼ソフトボール投=澤岡梓(陸士長、桂・中部方面輸送隊) |