4月27日、日比谷公園大音楽堂(日比谷野音)で「日比谷野音90周年記念事業 オープニング式典&吹奏楽フェスティバル・フリーコンサート」が行われ、コンサートに陸上自衛隊中央音楽隊(隊長・武田晃1陸佐)、海上自衛隊東京音楽隊(隊長・河邊一彦2海佐)、航空自衛隊航空中央音楽隊(隊長・水科克夫2空佐)が出演した。野音開場当初〜戦前には陸軍や海軍の軍楽隊を中心に吹奏楽や管弦楽の演奏会が度々催されたといい、当時の雰囲気を再現するため自衛隊に白羽の矢が立ったもの。陸自中央音楽隊が「行進曲『威風堂々第1番』」、海自東京音楽隊が「東京行進曲」、航空中央音楽隊が「交響曲第9番『新世界より』第4楽章」など当時の軍楽隊が野音で演奏した曲目を当時と同じ"野外の生音"で再現した。
当日は東京消防庁音楽隊、警視庁音楽隊、駒澤大吹奏楽部、東海大付属高輪台高等学校吹奏楽部も出演。陸自中央音楽隊はフィナーレで高輪台高校と「東京オリンピックマーチ」を合同演奏した。合同練習の機会は一度も無かったというが、息はピッタリ。武田隊長が事前に高輪台高を訪問し、音楽指導のほか、「少年時代にテレビ中継でこのマーチを聞いたのが私の音楽の原点」などのエピソードを話して聞かせたという。約5時間に渡る初夏のビッグイベントに相応しい爽やかな音色で締め括った。 |