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自衛隊ニュース   2013年5月1日号
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防衛省・航空自衛隊が協力の日曜劇場ドラマ
「空飛ぶ広報室」
ホテルグランドヒル市ヶ谷で大規模ロケ

 4月14日から放送がスタートし、早くも話題沸騰のテレビドラマ日曜劇場『空飛ぶ広報室』。本作には防衛省・航空自衛隊が製作に協力している。4月8日には、防衛省共済組合直営施設ホテルグランドヒル市ヶ谷でロケ撮影が行われた。
 当日は、晴れ渡る青空に萌える緑が良く映えたホテル西館のチャペルガーデンや、東館のフロア、華やかな披露宴会場「瑠璃の間」が撮影場所として使用され、主役の稲葉リカ役・新垣結衣さんをはじめ、綾野剛さん、柴田恭兵さん、佐野史郎さん、原日出子さん、川村ゆきえさん、阿部丈二さん、渋川清彦さん、前野朋哉さん、桐山漣さん、池内博之さん、ホテルマン役やホテル使用客役を演じた多数のエキストラの皆さんなど、大勢の出演者の熱演が早朝から深夜まで収録された。また、「瑠璃の間」の撮影シーンには、航空中央音楽隊(隊長・水科克夫2空佐)も出演して生演奏。美しい音色と優雅な演奏姿が収められた。
 日曜劇場『空飛ぶ広報室』は毎週日曜夜9時から全国のTBS系列局で放送中。


「図書館戦争」「名探偵コナン」
制作協力に感謝
省内試写会で関係者が部隊挨拶
 4月10、11の両日、防衛省A棟講堂で防衛省・自衛隊が製作協力した邦画2作品の省内試写会が行われ、多数の隊員が視聴した。
 10日夜には防衛省・陸上自衛隊・航空自衛隊が製作協力した『図書館戦争』を試写。有川浩の同名ベストセラー小説を実写映画化した作品。本を読む自由が規制された世界を舞台に、自衛隊をモデルにした架空の防衛組織"図書隊"の活躍と、図書隊員である主人公・郁と鬼教官の恋愛模様を描く「本と恋のツンデレ・エンターテイメント」。各地の駐屯地・基地、各種装備品などがロケ現場・撮影素材として提供された。舞台挨拶で壇上に立った佐藤信介監督は「(防衛省・陸上自衛隊・航空自衛隊の)協力なくして多分、この作品は成り立っていません。無理難題、"やっていただけるギリギリのところまで"色々と協力していただきました」、「日本映画ではなかなか無い、良い画が撮れていると思います。その辺を見ていただければと思います」などとコメントした。
 翌11日夜には、防衛省・海上自衛隊が製作協力した『名探偵コナン 絶海の探偵(プライベート・アイ)』を試写した。大ヒット少年漫画の劇場用アニメ化第17弾作品で、主人公の少年探偵・江戸川コナンとその仲間たちが、海上自衛隊所属の架空の「あたご」型イージス護衛艦「ほたか」の体験航海途中に遭遇したミステリアスな「国家レベルの大事件」を解決するストーリー。エンドロールには海自の実写映像も挿入されている。静野孔文監督は「(防衛省・海上自衛隊に)全面協力していただいて、なるべくリアルなイージス艦の内部を描こうということで、廊下の細部の作りとか、CIC(戦闘指揮所)内部での会話なども監修していただいて。"嘘"もあるんですが、嘘の中にもリアルな映画に出来たのではないかと思っています」などと舞台挨拶した。
 『名探偵コナン 絶海の探偵』は4月20日から、『図書館戦争』は4月27日から、それぞれ、全国の東宝系劇場でロードショー公開が始まっている。

滑走路を歩く
入間基地ランウェイウォーク2013
イーグルカレー大人気

 4月20日、この季節としては珍しい寒さの中、入間基地ランウェイウォーク2013が航空自衛隊入間基地(基地司令・田中幹士空将補)で開催された。参加者は招待者を含め1400人。約2倍の倍率の抽選で当選したラッキーな参加者は、幼稚園に入る前の小さい子から人生の大先輩まで、まさしく老若男女だ。
 開会式では田中基地司令の挨拶のあと、ロンドンオリンピックにボクシングで出場の清水聡選手も挨拶とスパーリングの披露。思いがけず自衛官アスリートのスパーリングを見る事が出来た参加者は大喜び。それを見て「よしっ、歩くぞ〜」と気合いを入れている人もいた。
 航空中央音楽隊の生演奏に先導されて、一行はいざ滑走路へ。8回目ともなると複数回の参加者もいるのか、先に先に歩くというより、滑走路を歩く事や滑走路から見える物を満喫している人が増えたように思えた。滑走路で横になっている人、格納庫の前の航空機をカメラに収める人など様々な楽しみ方をしていた。
 約1時間かけて約4kmを歩いた参加者を待っているのは、第2移動警戒隊の炊事車で作った「イーグルカレー」。その後、航空中央音楽隊の演奏、佐渡鬼太鼓・入間修武太鼓を楽しんだ。滑走路入り口側では、歩哨犬の訓練展示が行われており、「言う事を良く聞く犬だね」と感心している人も。救難団のCH-47を見ていた人は「これ日曜日の『空飛ぶ広報室』に出ていたよね?」と隊員に聞くと「よく解りますね、まさしく入間基地のCH-47が出ていました」と言われて大喜び。また、近くの自衛官と一緒に写真を撮ったり、佐渡鬼太鼓の獅子舞に頭をかじられるなど…思い思いの時間を過ごした参加者が帰路についた頃、雨が降ってきた。小学3年生の女の子は「こんなに近くで自衛隊の飛行機を見るのは初めて、今度は乗ってみたい」と今日の感想を語ってくれた。(吉田佳子)


雪月花
 有川浩さんの小説をテレビドラマ化した日曜劇場「空飛ぶ広報室」が初回から評判がいい。視聴率も14%で週間ランキング20に入っている。いったい何百万人が見たのだろう。報道記者の仕事をはずされたテレビ局の女性デイレクターと事故によりパイロットをあきらめた航空自衛官の同じ境遇にある二人を中心に展開する物語である。P免になった空井2尉の悔しさと切なさがよく伝わってきた。さらに機動飛行する戦闘機F—15が見事に撮られている、角度もよく新鮮さがある。今までの自衛隊映画は自衛隊が協力していますよと言わんばかりのものが多かったが今回はいわゆる映画撮り(?)ゴージャスだった、ファンにはたまらないシーンが盛りだくさんだ。伝説の名画「トップガン」を思い出す。14%の数字はある面ではラッキーだった。この時はちょうど北朝鮮がミサイルを発射するとの発信に防衛省・自衛隊も対応、ペトリオットPAC-3を西北の空に向け、日本国民もかたずを飲んでいた時だったからドンぴしゃりだった。こんなドラマを待っていたという声が筆者の周りには多い。防衛省・航空自衛隊協力の久しぶりの本格テレビドラマとあって、放映の数日前に小野寺五典防衛大臣は有川さんとの雑誌対談でこのドラマを話題に上げていた。4月のはじめにはグランドヒル市ヶ谷でも結婚式のシーンを撮影、これからも防衛省や百里基地、入間基地など各地で撮影を続ける予定だ。(所谷)P免=パイロット罷免

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