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自衛隊ニュース   2013年4月1日号
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修了生、イキイキと
中病職業能力開発センター第57期生修了式

 障害を負った隊員へ職業能力開発及び身体運動機能の回復指導を行う中央病院職業能力開発センター(神藤良作センター長)は、3月14日、第57期生修了式を行った。神藤センター長は修了式で成果報告。第57期生は1年間で1612時間に及ぶ履修科目の職能指導、運動療法による身体指導、講話などの一般指導を予定通り実施、式典出席の10名は職能指導評価・機能回復評価・出席時間ともに認定時間に達したと認められ、修了証書が授与された。履修科目は情報システム科3名、プログラム開発科2名、機械設計科1名、木工科1名、一般事務科3名。習得した技能等で資格取得にも積極的に挑戦。ITパスポートやWEBクリエイター試験に多数合格した。
 こうした成果に対し、「皆さんの不屈の使命感に改めて敬意を表します」(加藤勝一・中央病院長)、「これからの人生が一層充実したものとなるよう心より祈念します」(津田智雄・防衛省人事教育局給与課長)などの賞賛・激励の言葉があった。これらに答え、修了生を代表し酒谷昌典3陸佐が答辞。関係機関からの支援、センター長をはじめ職員からの指導に感謝し、「習得した知識・技能をそれぞれの勤務地・捕職で余すところなく生かし、自信を持ち、積極的な貢献を果していく」と決意の言葉を述べた(写真)。
 年齢・階級・経歴は異なれど、「一致団結、切磋琢磨しつつ日々仲良く生活」(酒谷3佐)し、入所期間を過ごした修了生。研修生である幸運、久々の営内生活で感じた家族の有難さ、より重度の障害者がリハビリに取り組む姿に感銘を受けるなど感じるものが多々あったという。酒谷3佐の言葉に耳を傾け、センターで過ごした日々を振り返る彼らの表情は、この一年間の充実した生活を物語るかのようにイキイキと輝いていた。


雪月花

 「ひとつの井戸が出来ることにより1万人の命が救われる」よく耳にする話だ。昨年小欄で紹介したペナン共和国もそんな国のひとつである。ペナン駐日全権大使のゾマホンさんはこどもたちの健康と衛生のために自費で何本かの井戸を掘ったがひとりの力には限界がある、北野たけしのテレビ出演などでの知名度を武器に実情を訴えた。その結果個人、グループで2012年5月までに18本の井戸が掘られた。清烈な水がはじめて汲み上げられられこどもたちが歓声を上げるシーンはテレビでもよく見るがあの場面が各所に出現したようだ。だが焼け石に水、ペナン国民の半分以上はきれいな水は飲めない。砂漠地帯の多いペナンでは最低でも78mは掘る必要があり約150万円の費用がかかる、ペナンのお金の価値だと900万円になる。今年になり大使館の所在する地元、市谷本村町では約60人が出席して大使館設置のお祝いパーティーを開いた。日本で大使が若い時アルバイトをしている時、睡眠不足から指を切断、この事故の労災のお金で生活が出来るようになったこと、教育環境の劣悪さ・識字率の低水準などの話が大使から語られた。熱心に聞き入る参加者から、自分たちで協力できることがあるのではないか?の声が出てきた。有志たちは井戸を掘ることを真剣に考えている。日本とペナンの友好・国際親善が町内会から始まる、素晴らしいことだ。


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