防衛ホーム新聞社・自衛隊ニュース
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自衛隊ニュース   2011年2月1日号
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スポーツよもやま話
根岸直樹
斎藤佑樹(日本ハム)、いよいよ始動
日本を代表する投手目指せ!!
イチロー、松井秀喜もエール
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 マリナーズ・イチロー(38)の2011年の目標は「11シーズン連続200安打」。そのイチローが「えらい初夢を見てしまった」と苦笑していた。日本ハム・斎藤佑樹投手(22)=早大=の投げた160?の快速球を思いっ切り打ったところ「バットが折れてしまった」んだそうだ。「えらい初夢だったけど、決して悪い気分ではなかった」という。
 「すごい人気。ああいう選手がどんどん出てきてくれて、日本のプロ野球を引っ張るようになれば、日本はもっともっとメジャーに近付いて、真のワールドチャンピオン・シリーズが夢でなくなってくる。佑ちゃんには、即一軍で頑張ってもらいたい」(イチロー)
 新天地・アスレチックスでメジャー9年目を迎える松井秀喜選手(37)も「初対面は06年、斎藤君が高校日本代表でこっち(当時、松井はヤンキース)へ来たときだったが、いい顔していた。それからずっと注目しているが、言動が他の若者達とは雲泥の差。技術をさらに磨いて、日本のプロ野球を代表する投手に育って欲しい。一度、対決してみたいですね」とエールを送っている。
 それにしても、斎藤の人気はどこまで続くのか。日本ハム入りを決めた昨オフからウナギ登りで、北海道未来総合研究所のソロバンでは「地元にもたらす経済効果」は58億円にのぼるそうだ。
 札幌ドームでのホームゲーム、年間11試合が満員となれば46万2千人。他に交通、宿代、グッズ、飲食代など諸々を含めると、契約金1億円プラス出来高5千万円、年俸1500万円(いずれも推定)など「安い買い物」だろう。
 この経済効果は、日ハム2軍の合宿・勇翔寮のある千葉県・鎌ヶ谷市にも波及する。早大OBの清水市長は「駅前の広告塔を佑(有)効利用してもらって、鎌ヶ谷を全国的に売り出してもらいたい」と意気軒昂。
 だが、一部には沸点に達した"佑ちゃん人気"に、やっかみ半分の"雑音"が聞かれないわけでもない。2010年の流行語大賞に輝いた「持っているのは素晴らしい仲間」の句に対して「学生野球ならまだしも、プロの世界はチームメイト、仲間…、みんな敵、ダメになったとき、誰も助けてくれない。生きるか死ぬかの世界で、甘いこといってたら、すぐ引きずり降ろされてしまう」と苦言を提するOBもいる。早実の大先輩、ソフトバンクの王貞治会長は「華のある選手。周囲はあせらず、じっくり育てて欲しい。1年目は、私のズバリ予想では、ヒイキ目に見て10勝8敗」と、かなり厳しい評価をしているが、2ケタ勝ちなら新人王の座も見えてくる。
 「北海道の人達も、鎌ヶ谷の人達も、みんないい人ばかり。こういうファンに囲まれてスタートが切れたことは、本当に嬉しい。心から感謝しています。一生懸命頑張って、開幕1軍ローテ入りを目指します」
 佑勝、佑姿、佑等生…(いずれも佑と優を入れ替えた造語)。ついには追っかけの「佑(有)閑マダム」まで出現する超人気スターが、4月の開幕までどんな動きを見せてくれるのか。
 「斎藤とかけて南北線と解く。その心は、王子(東京)を過ぎれば下るだけ」(立川談慶)なんて、落語のネタにされないよう、立てた目標目指して頑張ってもらいたい。やがて始まる紅白戦、オープン戦の登板が待たれるところ。
 ちなみに、早大教育学部の斎藤の卒論テーマは日本ハムに絡めた「スポーツ経済学」だったそうだ。


HOME's English Class(防衛ホーム英語教室)
Let's hack it!
レッツ ハック イット
うまくやり抜こう
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 ウサギ年が始まりました。景気が良くなり、飛び上がる年になってもらいたいものです。通勤途上の散歩は、楽しいものですが、少々寒さも身にしみます。公園の桜の木に目をやると、すでに花芽が出始めています。そういう変化に気づくのも楽しみの一つです。春が待ち遠しいですね。
 今回の表現は、"Let's hack it"「うまくやり抜こう」です。hackは色々な意味で使われます。映画ソーシャル・ネットワークのモデルとなった、フェイスブック本社には、「HACK」という張り紙がいたるところにしてあるそうです。ハッカー(hacker)は、コンピューターに違法アクセスする者のことですが、この場合は、コンピューター技術者の間の用語で、[他人の考え付かなかった革新的な仕事]を意味しているそうです。フェイスブック本社の張り紙は、「常にクリエイティブな仕事人たれ!」と檄を飛ばしているんですね。米国では、違法アクセスによって情報を入手する者を「クラッカー」(cracker)と呼び区別しています。クラッカーは、パーティなどで鳴らすクラッカーと同じ綴りです。
 寒さも一段と厳しくなっています。風邪も流行っています。温かくしてお過ごしください。それでは、今週もストレスのない陽気で楽しい生活をお過ごしください。
 〈スワタケル〉
 (イラストも)


防衛ホーム 俳句コーナー
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風花を浴びタンカーの進水す  鈴木 余汐
消防署より声響き寒稽古  御手洗敬子
開け放ちどの見世蔵も雛飾る  浅倉サカエ
嫁ぐ日の決まりし吾子の雛飾る  中園美智代
地吹雪に身じろぎもせず寒立馬  晴山 雅之
知事も出て通天閣に豆を撒  山崎 明子
難聴の兆しを感ず初句会  渡邊あきを
独りには部屋広過ぎる春の闇  江上 敏子
おひねりを足で掻き込む里神楽  牧田 桃苑
父打ちし釘に今年も注連飾る  田中 雅巳
日のにほひして老松に春兆す  門田美佐子
畦焼の煙のなびく昼の月  棚橋 活明
歌舞伎座の裏の稲荷へ寒参り  水野  正
一灯を仏に残し賀客去る  守家 政子
針を持つ母の背浮ぶ針供養  米田ふさゑ
せせらぎの音にふくらむ猫柳  薄井  里
母恋ひの募る雛を飾りけり  須釜 嚠子
   選 者 吟
お茶室の朝の灯暗  成川 雅夫
(「栃の芽」誌提供)   


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