防衛ホーム新聞社・自衛隊ニュース
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自衛隊ニュース   2011年2月1日号
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寄せ書き

成人としての決意
東部方面航空隊(立川) 陸士長 福田宗雅
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 成人を迎えるにあたり、社会人として、自衛官として私に必要なことについて考えてみました。
 まず、今まで無関心だった政治について関心を持つことです。
 国内外情勢などにもそれほど興味をもつことがなかった私でしたが、選挙では様々なことを考えて投票しなければならず、政治に関しても深い知識を持てるようにならなければならないと思っています。
 次に、ボランティア活動への参加です。学生時代を含め、これまで参加は経験がありませんでしたが、最近地域の清掃活動ボランティアへの参加機会をもつことができました。
 当初はあまり気乗りせずに作業していたのですが、終わってみるとたくさんのゴミが集まり、大きな達成感を感じることができました。
 今後は、更に活動の幅を広げていきたいと思っています。
 私は、災害派遣等を通じて人の役に立ちたいと考え自衛隊に入隊しましたので、早く陸曹になって活躍の場を広げることを目標に、今後も努力を惜しまず、日々成長していきたいと思います。

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年男の抱負
第304施設隊(出雲) 3陸曹 大野智幸
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 私が自衛隊に入隊して、はや18年になりました。
 その間、304施設隊交通小隊での勤務は、もうすぐ3年目を迎えようとしています。
 交通小隊では、4ヶ月前からグレーダ操縦陸曹として勤務しています。
 中級施設機械操作の特技を取得した時点で感じた事は、「大野3曹は中級機械操作を取得したから、しっかり任せられる」といった、周囲の人達の大きな期待がありました。
 私にとっては、大きなプレッシャーでしたが、小隊の同僚達に支えてもらいながら、私自身、技術向上に努めています。
 そして、年男の年頭にあたり、今年の目標として次の3点を挙げます。
(1) グレーダ技術の向上
(2) 交通安全
(3) 健康第一
 この3つを達成出来るように頑張りたいと思いますので今年も一年、宜しくお願いします。

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ボクサー経験者として
第35普通科連隊(守山) 1陸士 中島直也
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 私は昨年(22年)4月に曹候補生として入隊しました。
 体を動かすことが好きな私は高校からボクシングを始め、大学時代にはすっかりのめり込み、自分の力を試すべくプロテストを目指すまでになりました。
 しかし、体重が重かった私は、テストを受ける為に過酷な減量をしなければならず、遠方にあるジムにも自転車で片道5時間かけて通い、食事も「鶏肉とサラダ」の毎日。
 そしてジム内の世界ランカーにボコボコにされながら「プロになる」という目標達成のため歯を食いしばって頑張りました。
 その甲斐もあって結果、テスト科目のスパーリングでは相手選手を1ラウンドで倒し、念願の「プロライセンス」を獲得することができました。
 私は、ボクシングを通して様々なことを学ぶことができましたが、一番の財産となったのは、ボクシング技術ではなく、どんなに過酷な状況でもしっかりとした目標を持ち、なおかつ「苦しみを楽しさに変えて取り組む力」を手に入れることができたことだと思います。
 自衛隊入隊以来、辛いと思ったことも何度かありましたし、国際貢献活動や災害現場に派遣された場合は、さらに過酷な状況になると思います。
 そんな時は、ボクシングに打ち込んでいたころの気持ちを思い出しながら何事にも一生懸命に取り組み、「一人前の陸曹」になることを目標に掲げて日々精進したいと思います。

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楽しかった2日間
佐見中学校 渡邉理紗(岐阜地本投稿)
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 私は職場体験を通じて、自衛隊のことをたくさん知ることができました。イメージ的には戦うだけが自衛隊だと思っていたけど衛生科や化学科などたくさんの仕事があると初めて知りびっくりしました。国の防衛や災害派遣など人の命を守るとても大切な仕事だということが分かりました。
 私は今まで飛行機のCAをしたいと思っていましたが今回の体験を通じて自衛官の仕事もいいなと思いました。将来仕事についたら皆さんのように目標を持って働きたいと思います。
 私にとって2日間はあっという間だったけどたくさんのことを教えていただくことができました。特にロープワークでは自分の知らない結び方をたくさん知ることができました。また体験などがあれば行きたいと思うのでよろしくお願いします。
 今回は行きや帰りの送り迎えをして下さってありがとうございました。車の中とか私達が緊張してあまり話せなかった時や他の中学生の子と一緒にいる時やさしく話しかけて下さってありがとうございました。おかけで私達も安心して行くとこができました。2日間本当にありがとうございました。またお会いできることを楽しみにしています。

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自営業との両立
即応予備1陸曹 櫻田和子(大津駐屯地投稿)
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 私は、即応予備自衛官として第47普通科連隊本管中隊の衛生小隊員の訓練をしており、普段は岡山で自営業を営んでおります。訓練出頭の折は片道約350キロ、少々遠いので朝もずいぶん早いですが、30日出頭はしっかり出ております。
 自営業である分、会社にお勤めの隊員よりは、幾分出頭調整もし易いのですが、客商売なので、訓練前後に無理なスケジュールを入れて営業に穴が空かないようにする苦労もよくあります。
 ただ、それは苦痛ではなく、自分の仕事の活性剤として活かされている様な気もします。それというのも私の店に来店されるお客様は、ほとんど私が即自で訓練をしている事を御存知の方ばかりですので、私は実質「自衛官」という立場に皆から見られているからです。そうなると商売人でもあり、自衛官でもある私を常にお客様から見られていますので、下手をすると田舎ですから私の行動イコール自衛隊のイメージになってしまいます。
 また、「キツイんじゃろう?頑張られえよ」とか「仕事をしながら自衛隊は大変じゃろう」との言葉も店でよく頂きます。
 そんなお客様の目に恥じない仕事、訓練をしなくてはなりません。
 人によっては「日当どれだけ貰えるん?」と聞いて来られる方もおられます。自営業は営業報酬ですが即自では訓練手当です。その額に見合う、またそれ以上の訓練をしてこなくては隊員としても、いち商売人としても失格だと思って訓練に臨みます。地域の人にとっては私=自衛隊のイメージなのですから。
 現役時は陸自の航空部隊で管制官をしておりましたので今の職種は全く初心者、新隊員同様のスタートでしたが、お陰様で年々練度も向上していると思っています。商売もしながら万が一の為の訓練もしている。そんな人もいるのだなと地域の人に好意的に見て頂ける様に、今後の出頭訓練も仕事と両立させて頑張ろうと思っております。

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演習場整備を通じて
第32普通科連隊(大宮)み3陸曹 橋本 勲
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 私は平成22年度秋季北富士演習場整備に参加して感じたことが3点あります。
 一つ目は中隊の素晴らしさです。私は営内班の副班長として班員に指導や助言をしていますが、演習場整備の前日に経験が少ない隊員に対し先輩隊員が「手袋は多めに持っていったほうが良い」「富士は寒いから防寒着を忘れるな」等、具体的にアドバイスを行っている風景を見て中隊の雰囲気、上下関係及び指導要領は良好だなと感じました。
 2つ目は指導能力の重要性です。今回はただ演習場を整備するのではなく、副課目として実員指揮能力向上の訓練の場として臨みました。整備前のミーティングで状況、構想及び任務といった命令に含む要素が下達され、隊員全員が任務を付与され認識を統一されました。各隊員が自分の任務を理解しその任務達成に向け整斉と行動するということはとても役割が明確で効率が良かったです。作業内容に変更があった際にも補足説明や変更命令が下達され班員もそれをよく理解し滞ることなく作業が進みました。一連の流れを見て、これは戦闘行動によく似ているなと感じると同時に、命令の徹底と実行の確認がいかに重要かを理解しました。私は陸曹に任官してから日も浅くまだまだ自分の実員指揮能力は不十分だと痛感しました。他の経験ある陸曹の指揮要領をよく見て自分も班員に的確な指示が出せるようになりたいと思いました。
 3つ目は演習場整備の必要性です。演習場整備の目的は演習場機能の維持及び演習場の安全使用に寄与することだと思います。道路や射場を整備することで安心して訓練に臨むことができ、訓練事故も起こすことなく訓練の成果にも良い影響があると感じました。
 今回、演習場整備に参加して中隊の良い雰囲気や環境、隊員間の良好な関係を改めて感じることができ、また、指揮能力の重要性を知ることができました。私は中隊の為にも自分の為にもまだまだ陸曹として成長しなければと感じたことが一番の成果だと思っています。今回得た経験をこれからの自衛隊生活に活かしていきたいと思います。

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初めてのMLRS
特科教導隊(富士) 3陸曹 増田高敏
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 11月27日から12月10日にかけて、MLRS(Maltipul launch rocket system)年次射撃が実施され、私にとっては中隊に配属されてから初めての経験でした。
 私は今回、第2発射機の砲手として参加しましたが、実射の初弾が発射された時の記憶は今も鮮明に残っており、最終弾を射ち終えるまで終始、緊張感で一杯でした。
 速度検閲においては、今までの経験及び訓練成果を十分に発揮することができ、無事に年次射撃を終えることができました。
 これは、中隊全員が一丸となり取り組んだ成果でもありますが、それ以上に多くの方々に多大なるご支援を頂いたからこそ成し遂げる事ができたのだと強く感じています。

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先輩を目指し錬成を
第1普通科直接支援中隊(国分) 3陸曹 清 和希
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 私の所属する第1普通科直接支援中隊は、約50名の隊員が所属し、平均年齢は約40歳と高めであるが、35歳以上の先輩方の体力検定を見ていると、中隊の約半数の先輩方が3級以上を合格し、20名以上が各種目80点以上である。
 この結果が示しているのは、課業外に駆け足等の日々の練成を行っているからだと思う。20代の私も負けたくないが、まだまだ自分に妥協して練成が出来ていない。
 しかし、若さと瞬発力をいかしていけるよう、また、中隊の戦力となれるよう練成に励みたいと思う。


活躍するOB シリーズ
「頑張っています」新しい職場
中央三井信託銀行佐賀支店 中村豊稔
中村氏は平成20年2月、陸自第4特科連隊を3陸尉で定年退職。56歳
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 私は、平成20年2月、久留米市に所在する第4特科連隊第3大隊本部管理中隊訓練幹部を最後に定年退職し、佐賀地域援護センターのご尽力で、現在、中央三井信託銀行佐賀支店の庶務係として頑張っています。
 今でこそ勤務にも随分慣れてきましたが、入社当時、自衛隊とは全く別世界の仕事に、不安やとまどいの連続でした。金融業界の用語、あるいはシステム等自分の無知さに恥ずかしささえ覚えました。
 会社の規則等、勉強したくとも書類等すべて社外持ち出し厳禁で、また勤務時間中も勉強する余裕などなく、不安で一杯でした。しかし先輩OBの皆さんも頑張ってこられたのだから自分にも出来ないことはない。一緒に勤務している先輩OBの中には、5年間も勤務して来られた方もおり、「よし、この人の仕事ぶりを全て学び取ろう」と決心したのです。
 先輩の一挙一動、言葉遣い、あるいは心遣い等じっくり観察し、疑問に感じたことは積極的に質問してメモをとりました。家に帰って勤務の一連の流れをシミュレーションしたり、メモを繰り返し読み頭の中にたたき込みました。お陰で2年半たった今では一人前とはいかなくとも庶務係として皆さんに認めてもらっているように思います。
 これからも、野戦特科隊員として培った「根性」と「常に全力」を自分に言い聞かせて、最後までこの仕事を全うしたいと思います。
 これから定年を迎える自衛官の皆様は不安で一杯だと思いますが、先輩達も一生懸命頑張っておりますので、自衛隊の勤務を全うしたことに自信を持って第二の人生に挑んで頂きたいと思います。


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