海自第2術科学校(校長・安齊勉海将補)は12月2日、同校で英会話教育を支援する米国人講師らに対する謝恩行事の一環として、極東通信隊(NCTS)司令グッドウィン大佐、米海軍西太平洋艦隊訓練指導隊(ATG)司令ギルバート大佐、米海軍横須賀艦隊基地(CFAY)司令オーウェン大佐、横須賀艦船修理廠(SRF)司令スタンシー大佐をはじめとする米海軍関係者及び米国人講師家族を招き、昭和37年以降継続されている恒例の餅つきを実施した。羽子板や独楽といった日本独特の玩具やお正月飾りの展示に加え、歴代米国人講師の教務風景写真やATG教官達との交歓行事の写真、また日米安全保障条約締結50周年を記念した横断幕等の日米の歴史を象徴する掲示物は、ゲストとの会話に華を添えた。
安齊校長は、「日米の緊密な関係維持に英語教育は重要である」とし、通算533名の米国人講師による51年間に及ぶ本校に対する英会話教務及びATG教官による47年間の英語教育支援等、米海軍関係者から得ている協力に対し謝辞を述べた。その後オーウェン大佐の挨拶に続きこの12月で帰国する米国人講師代表グッドウィン大佐夫人から挨拶があり、「日本滞在中の印象深い思い出の多くは2術校での教務経験を通して得られたものであり、今後も2術校と米国人講師との暖かい友情が長く続きますように」との言葉でスピーチを結んだ。
ゲストにより鏡割りの後、グッドウィン大佐夫人及び同様に2術校を去るギボンズ中佐夫人、ジュグナ少佐夫人の3名の米国人講師に対し、安齊校長から感謝状が贈呈された。
2術校職員による餅つきのデモンストレーションに引き続き、米海軍参加者も慣れない手つきで初めての餅つき体験を楽しんだ。特に、小さな体に大きな法被をまとった子供達が重たい杵に奮闘する姿には、多数の参加者がカメラを手にシャッターチャンスを狙って集まった。初めての食感に少し戸惑いを見せる米海軍参加者もあったが、皆、つきたての餅に舌鼓を打っていた。
また、アトラクションとして英語学生による獅子舞が展示された。元気よく踊り、次々と観客にかぶりつく獅子は、拍手喝采を浴び、多くの観客と共に記念撮影に収まった。 |