北澤防衛大臣との会談のため防衛省を訪れたインドネシアのプルノモ・ユスギアントロ国防大臣が1月14日、両国友好の象徴としてスディルマン初代国軍司令官の銅像を寄贈した。スディルマン司令官は、オランダとの独立戦争の指導者で、日本の教育訓練を受けて最年少で将軍にもなったインドネシアの国民的英雄。銅像は防衛省内にあるヘリ展示場に置かれ、北澤防衛相のほか安住副大臣、松本・広田両政務官らが見守るなか、銅像除幕式が行われた。
防衛相会談に先立ち行われた銅像除幕式では、北澤大臣が挨拶で「我が国との関係が深い方の銅像をこの市ヶ谷にお迎えできることを大変光栄に思う」と述べ、プルノモ大臣も銅像の引渡しについて「日本とインドネシアの防衛協力関係の象徴」と応じた。続いて、日本側、インドネシア側双方がそれぞれ紐を引いて銅像の除幕を行った。
また、銅像の除幕式の後には防衛相会談が行われ、両国間の防衛協力・交流の強化や地域情勢等について、意見を交わした。3月にはARF(ASEAN地域フォーラム)災害救援実動演習をインドネシアと共同開催する予定で、両国の防衛協力が一層重要となる。 |