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2008年12月15日号 |
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政専機 任務運航200回達成 |
《特輸隊》 |
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発足15年、地道に実績重ねる |
より安全・確実・快適に |
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特別輸送航空隊(司令・清藤勝則1佐)は、政府専用機の200回目の任務運航を行った。これは11月13日から16日までの間、麻生総理の金融・世界経済に関する首脳会同出席のため東京とアメリカ合衆国ワシントンDC間の運航を行ったため。1993年6月に特輸隊が発足してから15年、様々な要人輸送を行ってきた。100回を迎えた2002年以降はイラク特措法に基づく運航が多く、昨年は機内を全面改装した。
200回目の運航を達成した同17日、格納庫内において特輸隊員のみのセレモニーが開催され、「隊員一人一人の努力、家族や千歳基地、委託の会社や関係する部隊、基地周辺の住民からの各種支えや理解があっての実績だと思う。諸先輩方々に敬意を表し引き継いでいこう。そして次の目標に向かって1回1回を大事に頑張っていきたい」と清藤隊司令より訓示が述べられた。
また、清藤隊司令は「特別航空輸送隊はこれからも航空支援集団司令官の指揮のもと、『安全、確実、快適』な任務運航を実施してまいります。このため、世界各地への飛行ルートや空港の最新情報を把握しながら訓練に励んでいます。また、空中輸送(特別輸送)員の要員を空自隊員の中から職域、男女を問わず募集し、課程教育を実施しています。幹部(3佐〜2尉)、空曹又は空士長が対象です。士気高くやりがいのある職場ですので、ぜひチャレンジして下さい」と話し、次の目標に向けて隊員一丸となって取り組む姿勢を見せた。 |
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空自中部航空方面隊創立50周年 |
中空音演奏会で祝う |
表現力豊かな旋律で来場者包む |
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航空自衛隊中部航空方面隊(司令官・片岡晴彦空将)創設50周年アニバーサリー・コンサートが12月2日、所沢市民文化センターミューズアークホールで行われた。片岡司令官が「中空だけでなく空自の財産」と常日ごろ言うほどの中部航空音楽隊(隊長・水科克夫2空佐)の演奏に招待客約60名と抽選で選ばれた約1520名が聞き入った。
第1部は、中部航空方面隊創設50周年記念作品として作曲された「空への前奏曲」で始まった。力強く戦闘機を思わせるような旋律と親鳥がヒナを抱えているようなやさしい旋律に観客はうっとり、水科隊長の指揮により「クリスマスの賛美歌による狂詩曲」など4曲が演奏された。続く第2部は、演奏班長・元木三夫2空尉の指揮により「崖の上のポニョ」など6曲のポピュラー音楽がジャズ風に編曲されての演奏。途中で「川の流れのように」を元木2尉が熱唱する場面もあった。
国歌斉唱も挨拶も祝電披露もないこの創設50周年アニバーサリー・コンサート。「ぜんぜん自衛隊っぽくない創設50周年アニバーサリー・コンサート」だった、とは市民の声。演奏後のアンケートでは「曲のアレンジが良かった」「CDが欲しい」など熱い感想が寄せられた。 |
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UNDOF要員に茶道稽古 |
《小平学校》 |
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小平学校(学校長・榊枝宗男陸将補)では、駐屯地茶道部の協力を得て来年派遣が予定されている第27次派遣隊及び第28次派遣隊UNDOF要員に対し茶道の稽古を実施している。
この教育は9月から11月中旬まで行われ、課業外の時間を活用して派遣先での文化交流に役立てようと各隊の希望者20名が参加した。稽古では茶道部講師の伊藤宗照さんから指導を受け、隊員は薄茶の点て方や頂き方などの初歩を集中的に学んだ。稽古の途中、隊付教育に参加していた米陸軍人員3名も見学に訪れ、興味津々の様子を見せながらも初めての抹茶を苦い顔をして飲み干していた。
茶道部では、国際協力に際し、任務を完遂し和敬静寂の心が少しでも広がればと願いつつ、これからもUNDOF要員に和の心を伝授していくとしている。 |
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市民総踊りに参加 |
《岩国》 |
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第31航空群と第111航空隊は10月19日、「第52回岩国祭り」に参加した。
当日は爽やかな秋晴れに恵まれ、約9万5000人の来場者で賑わった。自衛隊広報ブースでは、US―2、MH―53Eの張子と一緒に記念撮影ができるコーナーが設けられ、自衛隊に興味を持った子供たちが飛行服やヘルメットを着用して記念撮影をしていた。
また、祭りの最後を飾る最大のイベント「岩国市民総踊り」が12団体、約700人が参加して行われ、群司令、111空司令、31空群各隊司令及び隊員で構成する海自チーム約100人が参加し、「ええじゃないか、ええじゃないか」と熱の入った行進をした。 |
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雪月花 |
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円高が続いている日本、輸出入企業にとっては円のぶれ方に一喜一憂しているが筆者にとっては直接関係のないことと受け止めていた。しかし先日、韓国に行ってまさに円高の恩恵を受けてきた。半年前にはたしか1万円を両替しても7万ウオン(韓国通貨)しかこなかったが今回はなんと1万円が16万ウオンになった。現地の物の値段はウオン表示で変わらないのだから倍以上の買い物ができる。免税店でも当然同じだ、ソウルのデパートは情報に早い日本人で大混雑。日本語とアラフォー(中年のセレブ)が行き交う。ブランド品の店は入場制限で長い行列が出来ている、店から出てくる人は誰もがあの有名な紙袋をさげている。韓国経済はたしかウオン安で大変だと聞いていたがソウルの街にはそんな気配は少しもない、むしろ日本人が増えた分だけ景気が良くなったというお粥屋さんやみやげ物店。韓国の新聞にはBBクリームを日本人がダース買いするので在庫がなくなったともでていた。ウオンを円に戻す時には現実の日本に引き戻されるのだからウオンを使い切らなければ損だとの気持ちがある。ソウルで買いそこなったブランド品を帰りの機内販売で競って買う人のなんと多いこと。いつまでもこんなことが続いていいのか、ちょっと考えさせられる。だがタクシーの初乗りは円に換算すると130円、いま韓国は買い(?)かもしれない。(所谷) |
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