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2008年12月15日号 |
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「免許取得中」 |
第305基地通信中隊八戸派遣隊=八戸 3曹 十文字真由子 |
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現在私は自動2輪の免許の取得のために教習所に通っている。
免許を取ろうと思ったきっかけは7月から入校していた通信学校で仲良くなった友人だった。友人は携帯電話の待ち受けを自分のバイクにしていた。私は何かの拍子にその待ち受けのバイクを見て、一目惚れした。そして今まで全く興味のなかったバイクだったのに「バイクに乗りたい」と思ったのだ。そしてすぐに友人に「バイクの免許を取る」と宣言した。すると「危ないからやめた方がいい」と一喝。その後母親にも言ったが「やめなさい」の一言。けれど私は原隊に帰ってすぐ教習所へ通った。始めはバイクを起こしたり、押して歩いたり、センタースタンドを立てたりするだけでも転んだ。もちろん運転してる時にもバランスを崩して転んだりして、友人と母に言われた危ないの意味も分かった。けれど全ては憧れのバイクのため。寒い教習も、重いバイクの運転も頑張ってはやく免許を取得したい。そして春にはバイクを購入してツーリングに行きたいと思う。もちろん安全運転で、事故には気をつけて。
春になるのが今から待ち遠しい。 |
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教えて、学ぶ |
第6施設群本部管理中隊=豊川 陸士長 吉田朋晃 |
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平成20年11月13日、豊川駐屯地において近傍中学生15名に対して「職場体験支援」を実施しました。私は、基本教練と(職種が施設科なので)ロープワークを助教という立場で担当しました。私は人に「教える」ことをしたことがなく、本当に自分に教えることができるのか、不安でいっぱいでした。
不安が残るままでの職場体験当日、最初に基本教練を実施しました。中学生達の動きは思った以上にぎこちなく、悪戦苦闘していました。ですが2回、3回と実施して行くにつれ、皆次第に形になってきました。失敗のたび、何度も繰り返し指導するうちに、最初に出来なかった人も、最後には全員が基本教練を出来るようになっていました。
午後からはロープワークの練成を実施しました。「本結び」から始まり「一重継ぎ」、「いかり結び」など、基本的な結び方を実施したのですが、中学生達は午前中の基本教練以上に苦戦していました。しかし、普段接することのないロープワークが楽しかったのか、分からないところがあれば、積極的に質問をして各結びが出来た時には非常に嬉しそうに話しかけてきました。最後には元気よく話しかけたりしていたので、初めに思っていた「教育への不安」は何だったのだろうと感じました。 今回の教育で、非常に貴重な体験をさせていただきました。「教える」ことの楽しさや難しさを痛感した教育でした。この教育で得たことを、今後の自衛隊勤務や自分の生活の中で活かしたいと思います。 |
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部隊紹介 |
第312基地通信中隊=海田市 1曹 木香真理子 |
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第312基地通信中隊の任務は「13旅団及び14旅団管内10箇所の各駐(分)屯地に所在する部隊のための常続不断の基地システム通信の構成・維持・運営」であり、24時間365日交替制勤務で即応態勢を保っています。
平成20年3月、小西中隊長が上番し、要望事項に「挑戦」を掲げ、海田市の中隊本部および9個の派遣隊とともに隊務を「清々」と運営するかたわら、今一度自衛官としての基本、体力を向上させるための「挑戦」を実施しています。
第一の「挑戦」は、「行進訓練」の計画・実行です。勤務の特性上一度に全員参加ができないため2回に分けて実施しました。まず1回目は、新緑の駐屯地内で薫風をあびながらの5月に、2回目は小雨の降る中で小銃を携行して9月に訓練を行いました。中隊長は、2回の訓練とも参加し見事「完歩」。隊員の士気を鼓舞させるものとなりました。
第二の「挑戦」は10月2日に行われた、平成20年度中部方面通信群銃剣道競技会です。団体戦において決勝まで勝ち進みましたが惜しくもあと一歩で敗れ「準優勝」の成績に留まりました。しかしながら、中隊として銃剣道の入賞は昭和58年以来であり現職隊員の中にもこの事実を知らない隊員がほとんどでした。来年は是非とも「挑戦」し「優勝」の栄冠を勝ち取るよう、力をつけたいと思います。
また、中隊には平成20年3月隊員が18名配属されました。「新しい力」を「実力のある戦力」として一日も早く育てるべく第三の「挑戦」として毎朝礼時に「中方通信群心構え」の宣誓を行っていますが、若くはつらつとした声に、古参の陸曹もワクワクしています。皆さん、「新しい実力ある隊員の力」を大いに期待して下さい。第312基地通信中隊はこれからも多くの「挑戦」を実施し、隊務運営能力の質的向上を図り、通信群および大隊の任務達成に寄与して行きます。 |
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サーフィン |
西部航空警戒管制団第3移動警戒隊=春日 2空曹 大里宣宏 |
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皆さんこんにちは。空自西警団隷下3移警隊の大里2曹です。私の趣味というか楽しみの一つはサーフィンです。きっかけは、福江島で勤務していた頃に、職場の先輩がやっていたからで、当時はサーフィンブームということもあり、私もその波に乗っちゃいました。
流行りものに弱く、すぐに投げ出す性格の私ですが、これだけは続いています。残念ながら腕前は全く上達していませんが…何か?サーフィンは、私が思っていたよりもハードで難しいスポーツでした。海に入ってバチャバチャと、もがいて何も出来ないまま体力を使い果たして帰ることもしばしば…。しかし、一度でも波乗りの感覚を味わうと、もう!ヤミツキになって昇天してしまう程です。
その反面自然が相手ということもあり、潮の流れなどの把握や自分のレベルを過信しないなどの、冷静な状況判断が必要になってきます。苦しい事の後には、必ず楽しい事が待っているものなんだと趣味を通じて感じました。また、同じ趣味を持つ地元の方々と仲良くなれたり、自然のありがたさも感じ取ることができました。自然に感謝し、ルールを守って地域の方々と、楽しんでいきたいと思います。
最近は海へ行く機会が減ってしまい、食べ放題バイキングにはまり、大食いも趣味になっています。どこか美味しい食べ放題グルメを知っている方が居ましたらぜひ教えて下さい。
これからも行く先々で楽しみを見つけながら、楽しい毎日を送りたいと思います。 |
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「字」について |
第25普通科連隊重迫撃砲中隊=遠軽 3陸曹 東海林潤 |
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皆さん、自分の「字」を見て上手いと思いますか?下手だと思いますか?
最近ではパソコン、携帯メール等、字を書く機会が減ってきていると思います。上手いと思っている人も、以前と比べてどうでしょうか。
一番分かりやすいのは、自分の名前を書いて見てみることです。自分の名前は、一番身近な字です。自分の名前が下手だということは、他の字も下手になっていると思うからです。私もそうして見て、以前に比べて下手になったと気付いたので少しショックでした。
これからはメモを取ることを増やすなど、字を書く機会を増やそうと思います。
世の中がだんだん便利になっていく中、昔から使われ続ける物も忘れずに、しっかり大事にすることを心掛けたいと思います。 |
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「非常勤隊員」 |
八戸駐屯地自動車教習所=八戸 教員 戸賀澤美奈 |
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この度、非常勤隊員として八戸駐屯地自動車教習所指導員として勤務することとなりました。
私は、民間の教習所にて平成9年に教習指導員の資格を取得し、普通車・大型車・学科教習等に従事して参りました。
私のモットーは「誉めずんば、人は動かず」と言うように、良い点は何でも誉め、やる気を起こさせ教習効果を高めていくというものです。
多少のブランクもあり不安な面もありますが、周りの方々にご指導を頂きながら、より安全行動の取れる運転者を育成していきたいと思っています。
免許を取得する学生に対しては、単に免許試験に合格させるのではなく、交通社会の一員として、正しい運転技術や交通ルールはもちろん、正しいマナーを身に付けさせ、良識ある社会人を育成していきたいです。
免許取得後に培った事を活かし、災害派遣や国際緊急援助隊等の第一線にて活躍できるよう願い、日々の教習を行いたいと思っています。
(戸賀澤氏は八戸駐屯地では初となる部外女性の教習所教員) |
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初の40km行進 |
第34普通科連隊第3中隊=板妻 1陸士 永 裕太 |
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私は入隊以来、今回の検閲が初めてでした。もちろん40km行進も歩いた経験はありません。行進に対して不安がかなりありましたが、完歩したいと思う気持ちは強かったです。しかし40kmは私が想像していたよりもきつく何度も負けそうになりましたが、班長や先輩方が助けて下さり、歩き切ることができました。私は助けて貰うだけでなく助けてあげられるように練成を重ねていこうと感じました。その他にも勉強になった点が幾つもありました。反省すべき点も幾つもあると思っています。やはり疲れてくると反応しなくなってしまったり、次の作業に対して行動が遅くなってしまいました。検閲に参加してみて個人としての反省点を踏まえて、練成をして次回の検閲では「第3中隊のため、小隊のため」に力を発揮出来るように頑張ります。 |
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中隊のために |
第7普通科連隊第1中隊=福知山 1陸士 堀 裕明 |
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私は1中隊に配属された時まず駆け足のことが頭に浮かびました。駆け足はあまり好きではなく、記録会でも先輩や同期に差をつけられ、中隊の足を引っ張っていました。でも、疲れた時に先輩が声をかけてくれ頑張ることができました。その他にも作業等でわからないことも親切に教えていただき、また、課業外においても仲良くしてもらい、本当に1中隊の先輩には感謝しています。
自分は中隊に入った今、2つの目標を持っています。1つはこれからの訓練で先輩方の足を引っ張らないように日々の体力練成を怠らないこと。もう1つは、中隊の中でよく目立つことです。これは自ら進んで作業をしたり、自分の意見をしっかり持って行動し、皆を引っ張っていけるように頑張っていきたいと思います。 |
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シリーズ 活躍するOB シリーズ |
「頑張っています」 新しい職場 |
財団法人 今日庵 松本將秀 |
松本氏は平成19年3月、空自幹部候補生学校(奈良)を空曹長で定年退職。55歳 |
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私は、平成19年3月に航空自衛隊幹部候補生学校を最後に定年退官し、現在は茶道裏千家の本部財団法人「今日庵」において勤務しております。
今日庵では許状部に所属し、全国の茶道の先生から社中(生徒)さんの「入門」から「名誉師範」の19種類の許状等に、「和敬清寂印」「十六世印」「坐忘齋宗室印」の3種類の印鑑を使い分け、一枚一枚の許状等に押印する仕事をしています。
ここで、印鑑の説明をしますと、「和敬清寂」とは、千利休が唱えたお茶の精神です。「十六世」は、現在の家元が16代であることを意味します。「坐忘齋宗室」の「坐忘齋」とは、現在の家元が大徳寺で参禅得度をなさった際に受けられた齋号です。「宗室」は世襲になっております。
当初、印鑑を押すだけと軽く考えていましたが、許状を受けるお社中さん達にとっては一枚しかない大切な許状です。「家元に代わって押印していることを忘れないように」と言われ、緊張して力が入り印鑑が傾いたり、ブレたり、押印位置がずれたり、知らないうちに手に朱肉が付き許状を汚してしまったり失敗の連続でした。その都度、佑筆の方々に許状を書き直していただきました。佑筆の方は嫌な顔ひとつせず快く書き直していただき今でも感謝しています。
今年4月からは、「教授」、「正教授」、「名誉師範」と1ミリのズレも許されない最も緊張を強いられる上級の許状を担当させていただけるようになりました。これも佑筆の方々はじめ多くの方にご指導、ご協力をいただいたお陰だと思います。
現在、千玄室大宗匠(前家元)は、「お茶の緑は、地球の大自然につながり、世界にお茶を広めることは、地球を大切にという願いに通じ、平和に結びつく」というお考えから「一椀からピースフルネス」の理念を実践するため、世界各国にお茶の普及活動を実施されております。皆さんも何処かでお茶をいただかれる時、椀の中の緑をゆっくり眺められて世界平和について考えていただければ幸いです。私も毎日3時の休憩に薄茶をいただき緑を眺めております。 |
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