防衛ホーム新聞社・自衛隊ニュース
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自衛隊ニュース   2008年11月1日号
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新しい視点で情報発信
《東京地本》
銭湯ポスターで募集アピール
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 防衛省の文字が入ったお風呂のポスターをご存知だろうか。大きく太字で「好きです銭湯 我ら日本人」と書かれ、その下には新潟中越沖地震で設営された入浴施設とともに、ホッとした笑顔を見せる被災者たち。厳しい環境の中に、ちょっとした憩いの空間を作る“自衛隊のお風呂"がそこには表現されていて、見る人の気持ちを温かくする。中越沖地震で行動した1普連・瀧政弘陸曹長がデザインしたものだ。
 このポスターは現在、都内の銭湯などで貼られており、自衛隊の災害派遣での貢献を前面に出すことでイメージアップを狙う。発案した東京地本練馬地域事務所長・高根弘子3陸佐は大の銭湯好きで、趣味が高じて?草隆社が発行する銭湯の専門冊子「1010」の取材も受けた経験があり、インタビューでは銭湯話に華を咲かせたほか、自衛隊の災害派遣における入浴支援の活躍についても熱心に話をしていた。近年は厳しい状況が続いている募集活動だが、災害派遣等での隊員の姿を見て自衛官を目指す人が増えている。高根所長は入浴支援にスポットを当てたポスターを手に、「これを見て、自発的に自衛官になりたい人が増えるといい」と話す。
 様々な手法を模索しながら募集活動を展開する練馬地域事務所の所員たち。新しい視点から情報発信をすることで、優秀な人材の発掘が期待される。


防犯イベントを支援
《島根地本》
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 島根地本(本部長・吉永春雄1陸佐)は10月13日、仁多郡奥出雲町で「仁多こども見守り隊」結成2周年パレードを支援した。
  「仁多こども見守り隊」は、児童の安全(生命・防犯)確保のため青色回転灯を備え付けた車両で町内を巡回パトロールする地域住民の防犯ボランティア団体。この日は、「仁多こども見守り隊」結成2周年を祝って、白バイを先頭に県警パトカー、自衛隊車両、見守り隊車両及びクラシックカーなど、36台の車両が奥出雲町内をパレードした。パレードの各車両は、沿道の町民から「お疲れ様です」と熱い声援と拍手を受けていた。また、地元小学校グランドで行われたイベント会場には約400人の来場者が訪れ、島根地本は自衛隊広報コーナーを開設、車両を展示するとともに、ミニ制服試着コーナーを設けた。また、イラク派遣用被服を着せたマネキン人形「ひげの隊長」(愛称)を展示し、白バイ、パトカーに劣らず子供たちの人気の的となっていた。


企業説明会を開催
《香川地本》
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 香川地本(本部長・吉岡聖三1陸佐)は9月3日、自衛隊援護協会広島支部とともに平成20年度香川地区合同企業説明会を県内ホテルで開催した。
 説明会には香川県内の企業27社と県内で就職を希望する31名の任期制隊員が参加した。援護協会広島支部の神田支部長、香川地本・吉岡本部長の挨拶に続いて、企業紹介や隊員の自己紹介が行われた。面談開始のアナウンスで参加隊員は意中の企業ブースへ前進して説明を受け、終了間際まで積極的に質問していた。この説明会は、香川労働局から派遣された職業安定所職員と駐屯地から参加した援護相談員による就職相談も実施され、参加隊員は県内の雇用状況や就職活動等のアドバイスを真摯な態度で受けていた。
 また、各部隊から中隊長と援護担当者らが参加し、積極的にブースを回るよう隊員にアドバイス。この機会を最大限に活用しようと中隊長らも自ら隊員の面談に立ち会うなど、参加者全員が一体となっている姿が見られた。
 今回は、予備自衛官制度広報ブースを設けて、参加者に広く制度広報を実施したことにより、多くの隊員や企業に制度の更なる理解へとつなげた。
 説明会終了後のアンケート結果によると、参加隊員の多くが「希望する業種の企業が見つかった」としたほか、企業からは採用を検討したい隊員22名の名前が挙げられ、規律正しい面談態度に「改めて自衛官らしさを見せていただきました」との声が聞かれた。

トライアスロン大会で募集・広報活動
《新潟地本》
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 新潟地本(本部長・木上英輔1陸佐)佐渡駐在員事務所は9月7日、佐渡島内全域で行われた「佐渡国際トライアスロン大会」で募集広報活動を実施した。
 この国際大会には国内外の選手2000人が参加、毎年島内にある空自佐渡分屯基地が救護・バイク回収などで支援している。
 昨年に引き続き、同事務所から広報官の近松弘2空曹、加藤啓太3空曹が選手として参加するとともに、募集広報用テントでパンフレットの配布や募集説明を行うなどした。
 競技には近松2曹と加藤3曹のほか、自衛隊志願者の高校生・竹内翔利君も一緒に出場した。これは「体力に自信があるので佐渡を離れる前に思い出を作りたい」と本人が加藤3曹に申し出たことで、広報官と自衛隊志願者のチーム「Arrows+2」が結成された。両広報官は、去年に続き自衛官募集の文字が入ったウェットスーツや競技用ウェアを着用し、最後は「自衛官募集中」ののぼりを手にゴールインして応援に駆けつけた多くの観客たちの注目を浴びた。
 佐渡駐在員事務所では、昨年と違った広報効果があり、これからの募集成果に期待して来年も参加していきたいとしている。

自衛官の卵が空自研修
《秋田地本》
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  秋田地本(本部長・三浦博安1空佐)は9月11日、一般幹部候補生合格者2名に対し、空自加茂分屯基地(司令・酒井伸2空佐)研修を行った。
 はじめに三浦本部長及び酒井司令と合格者2名とで懇談の場が設けられ、和やかな雰囲気のもとで自衛隊の魅力や幹部自衛官としての生きがいなど様々な話題が交わされた。
 その後、分屯基地内の施設を見学しながら、部隊勤務や隊員の生活などの理解を深めた。最後に分屯基地内に展示されているF―1戦闘機の操縦席に乗り込み、機体の詳しい説明に熱心に耳を傾けた。
 合格者2名はこの研修を通じて航空自衛隊への理解を深めるとともに、入隊への決意をさらに固めた様子だった。

協力団体から自衛官募集幟旗が寄贈
《青森地本》
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 8月29日、青森地本三沢募集案内所(所長・家富安史3空佐)に対し、青森県上十三地区自衛官募集事務連絡協議会から「自衛官募集中」の幟旗が寄贈された。
 同協議会は、青森県上十三地区に所在する2市5町1村で構成されている組織で、地区内からは、毎年約100名余の若者が入隊・入校している。
 この度、自衛官募集が厳しい現状を打開するために、7月11日に開催された平成20年度定時総会において、今年度事業の一つとして幟旗34本を作製する事を全会一致で決定し、三沢募集案内所へ10本寄贈するとともに地区内の各市町村へ24本を配分した。旗には、白地に防衛省ロゴマークが入り、青文字の鮮やかな色彩で「自衛官募集中」と同協議会名が記されている。
 三沢募集案内所長は、「協議会の熱意に感謝します。上十三地区が一丸となって自衛官募集に取組む態勢を確立し、市町村の各種イベント等にのぼりを活用して、地域の皆様との交流を深めながら募集成果の向上を図っていきます」と熱く語っていた。

“総合学習"を支援
《岩手地本》
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 岩手地本(本部長・浅野浩一事務官)は9月10日、「総合的な学習の時間」を協力支援した。
 これは、「総合的な学習の時間」の一環で実施している職場体験ということで、岩手大学附属中学校の男子生徒4名(1年生)が岩手地本を訪問したもの。広報班長の吉田2尉が自衛隊の概要などを分かり易く説明し、最後は質疑応答で教育を終了した。生徒からは「最初思っていたイメージとは違ってみなさん優しくて、カッコいい人ばかりで良い体験ができました」と感想を語っていた。
 岩手地本では、引き続き総合的な学習の時間に協力し、自衛隊のPRを実施していきたいとしている。

聴覚障害者に防災に関する講演行う
《広島地本》
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 広島地本(本部長・舩木洋1海佐)は9月11日、第13後方支援隊が実施した広島県聴覚障害者センター講演会を支援した。
 災害派遣を経験した補給中隊所属の横山登2陸尉が、新潟県中越沖地震をはじめ各種災害派遣時における陸自の活動を自身の経験を踏まえて講演した。受講生に聴覚障害者を対象としているため、聴覚障害者が防災のため日頃備えておくべきことや災害発生時に注意すべきことについて丁寧に説明した。受講生からは、「自衛隊の中に手話や要約筆記のできる人はいますか?」「生き埋めになった場合、声が出せない聴覚障害者の場所を感知できる機材はありますか?」といった活発な質問がされ、防災への関心の高さが感じられた。
 この講演会では、普段自衛隊に接する機会が少ない聴覚障害者に対して災害発生時における陸自活動を広くアピールしていた。広島地本では、今後も様々な講演会を実施して、自衛隊を広くPRしていきたいとしている。


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