防衛ホーム新聞社・自衛隊ニュース
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自衛隊ニュース   2008年11月1日号
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スーダン国際平和協力隊員
田中3佐、山田3佐が出国
兵站需要調整業務など任務を遂行
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 スーダン国際平和協力隊員の出国に伴う一連の見送り行事が10月21日から24日にかけて行われた。
 出国に先立ち、国連スーダン派遣団(UNMIS)に派遣される田中裕宣3陸佐、山田浩一3陸佐は在スーダン日本国大使館防衛駐在官の國井松司2陸佐とともに同21日、官邸で麻生太郎首相に出国挨拶を行った。同23日、田中3佐と山田3佐は浜田靖一大臣から各々辞令の交付を受けるとともに、田中3佐から「現地におきましては1万人に近い国際平和協力要員が勤務をしておりますが、1万分の2の日本人として、日本人の誇りを持って、現地で任務してまいりたいと思います」との意気込みが伝えられた。
 派遣隊員2名は翌24日、齋藤挙摶拠キ、折木良一陸幕長をはじめ、幹部職員等の見送りを受けながら市ヶ谷を出発、羽田空港からスーダンに向けて出国した。
 派遣隊員2名は、首都ハルツームにあるUNMIS司令部で、兵站需要の調整やデータベース管理などの業務を行う。


真の“レンジャー"目指す
幹部課程で10マイル走
《富士学校》
“忍耐”
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 教育も丁度折り返しを迎えようとした10月13日、第73期幹部レンジャー課程は、基礎訓練の総仕上げともいえる通称「10マイル走」を実施した。
 幹部レンジャーとして必要な実践的体力、特に高度の持久力・気力を維持・練成することを目的としており、一般隊員には十分すぎる程の体力向上運動(懸垂・胴回し・腕立て伏せ・起き上がり・屈み跳躍)を実施した後、レンジャー訓練場をスタートした。
 終わりがないと思えるほどの峠道(連絡道)、前を行く同期の背中を見つめ、堅固に銃を保持し、レンジャー呼称を挙げての、長い、長い道のり。時には、列から離れて脱落しそうになったり、時には消え入りそうなレンジャー呼称も。しかし、そこは富士学校が誇る幹部レンジャー。着衣の裾から汗を滴らせ、秋風を追い風ほどの力に変えて、隊列を整え、声を振り絞り一歩、また一歩と峠を折り返していった。基礎訓練の一端といえども、決して簡単に超えられる壁ではない。
 訓練場に帰り着いた学生の眼光は鋭く、地を踏む足取りには、力強さが感じられた。
 11月下旬には、全員が無事に想定を終了し、「真のレンジャー」が誕生することになる。

マスターズ高知大会・空手道
吉玉教官(体育学校)、V4に輝く
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 9月20日から22日までの3日間、高知県高知市で、日本スポーツマスターズ2008高知大会・空手道競技が開催され、同競技で自衛隊体育学校の吉玉宗生准空尉が通算4度目の栄冠を手にした。
 マスターズ(熟練者)大会とは、スポーツ愛好者の中で、競技志向の高いマスターズ世代(35歳以上)を対象としたスポーツの祭典で、生涯スポーツのより一層の普及・振興を図り、併せて生きがいのある社会の形成と健全な心身の維持・向上に寄与しようとするもので、日本体育協会が主催し、水泳、サッカー、バレーボールなど13競技団体で行われている。
 空手道競技は各都道府県代表の男子40歳・女子35歳以上が対象で組手・形の2種目で実施される。
 吉玉教官は男子組手2部(45歳から49歳)で、昨年は決勝で惜敗し3連覇は逃したが、今年は雪辱を果たし見事優勝に返り咲いた。特に決勝戦では、睨み合いが続き残り4秒での上段廻し蹴りは圧巻だった。
 4度目の優勝に輝いた吉玉教官は表彰式後、「前回の大会では決勝で負け、悔しい思いをしました。今年は気持ちを新たにチャレンジャーとして、一戦一戦相手をよく見て慎重に戦いました。その気持ちが功を奏したと思います。優勝までは6回戦あるのですが、全ての試合がプレッシャーとの戦いでした。この年齢で稽古を続けている選手は、大なり小なりどこかに既往症とか障害を持っていると思います。しかし、それに負けない、怪我に負けない、相手にも負けないという精神力を強固にしてくれる大会でもあります。これは人生そのものに繋がると考えます。自分の人生、仕事などへのモチベーションの向上のためにも、今後も参加したいと思っております。最後に私の大会参加に際しまして、ご理解・ご協力・ご支援を賜った周囲の方々へ優勝という形で恩返しでき、二重の喜びを感じています。今後も精進し、生涯スポーツを振興していき、後輩・教え子達に背中を見せ続けたいと思います」と語った。
 吉玉教官の過去の空手道戦績としては、空手道ワールドカップ・国際大会に日本代表として出場し、また、全日本実業団空手道選手権大会・全自衛隊空手道選手権大会では、前人未踏の4部門(個人組手・形、団体組手・形)制覇という輝かしい記録を成し遂げている。


インド洋派遣部隊留守家族に説明会
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  佐世保地方隊(総監・加藤保海将)は、インド洋方面派遣部隊留守家族に対する説明会を10月4日、佐世保教育隊で行い、第7護衛隊勤務、護衛艦「ゆうだち」、補給艦「はまな」の126家族402名が参加した。
 佐世保地方総監部管理部長(中村照義1佐)から現地における隊員の任務等についての説明が行われた。
 引き続き、佐世保音楽隊による演奏会が行われ、子供たちに人気のアニメソングが演奏され、会場は大いに盛り上がった。
 演奏終了後は、派遣部隊隊員が作成したビデオレターが放映され、酷暑地域で勤務する父や我が子の姿を見て、安堵の表情を浮かべながら見入っていた。また、家族は派遣隊員へ送る手紙や、ビデオレターの撮影に臨み隊員への思いを託していた。
 また、参加した子供たちには、佐世保先任海曹会からポップコーンや綿菓子、輪投げやストラックアウトの景品として袋詰めの駄菓子を渡されると歓喜の声を上げていた。
 家族らは隊員が無事に帰国、再会することを楽しみにそれぞれ会場を後にした。

インド洋派遣部隊2艦が無事帰国
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 9月4日、補給支援特別措置法に基づき、補給艦「ましゅう」と共に5月中旬からインド洋において補給活動に従事してきた護衛艦「いかづち」の帰国行事が横須賀地方総監部吉倉岸壁で行われた。
 行事では、派遣部隊指揮官を務めた第2護衛隊司令(筧豊隆1佐)が帰国挨拶で「138日間の派遣を通じ、国際社会における責任の一端を果たした。この成果は連日の40度を超える灼熱の中、黙々と任務を達成した派遣隊員総員の高い使命感と忍耐力によるものである」と述べた。防衛大臣の訓示に続いて自衛艦隊司令官(泉徹海将)が「今回の行動で自らが果たしてきた役割と成果に大いなる誇りと自信を持ち、今後の勤務の資とすると共に、さらに精強な部隊の錬成に向けて前進することを強く望む」と隊員の労をねぎらうと共に、今後の指針としての訓辞を述べた。最後にヒゲの隊長として有名な佐藤正久参院議員をはじめとする来賓の紹介が行われ、帰国行事は無事終了した。
 護衛艦「いかづち」は4月20日に横須賀を出港、舞鶴から出港した補給艦「ましゅう」と洋上で合流し、5月中旬から補給活動を続け、艦船用燃料を約3785キロリットル、搭載ヘリコプター用燃料を約45キロリットル、水約700トンを各国の艦船に補給した。なお補給艦「ましゅう」も9月4日に舞鶴に入港し、現在は引き続き補給艦「はまな」と護衛艦「ゆうだち」が灼熱の中、インド洋にて日本の代表として補給活動に従事している。

《全自バスケ九州大会》
大空チームが初のアベック優勝達成
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 10月4、5日、陸上自衛隊福岡・春日駐屯地と航空自衛隊春日基地の3会場で、九州内の陸海空自衛隊から男子16チーム、女子4チームが参加して、全自バスケットボール九州地区大会が開催され、大村航空基地(第22航空群司令・山本敏弘海将補)から、男女の2チームが参加した。今大会へは、初めての試みとして男子は、護衛艦「くらま」(艦長・柏原正俊1佐)の乗員5名と、女子は、陸自竹松駐屯地(司令・甲斐田幸輝1佐)の隊員2名とそれぞれ合同チームとして参加した。
 男子チームは、16チームを5グループに分けた予選リーグをトップの成績で通過して決勝トーナメントに進出後、準々決勝、準決勝と勝ち進み、決勝は昨年と同じ陸自竹松駐屯地チームと対戦、110対94で勝利し初優勝を遂げた。
 また、新しく結成した女子チームは4チームのリーグ戦総当たりで強豪の空自春日チームも破って全勝し、アベック優勝を達成した。
 両チームは、11月22日〜24日に予定されている全自衛隊大会に向け、更に体力・技術を向上させるため訓練を継続している。


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