スーダン国際平和協力隊員の出国に伴う一連の見送り行事が10月21日から24日にかけて行われた。 出国に先立ち、国連スーダン派遣団(UNMIS)に派遣される田中裕宣3陸佐、山田浩一3陸佐は在スーダン日本国大使館防衛駐在官の國井松司2陸佐とともに同21日、官邸で麻生太郎首相に出国挨拶を行った。同23日、田中3佐と山田3佐は浜田靖一大臣から各々辞令の交付を受けるとともに、田中3佐から「現地におきましては1万人に近い国際平和協力要員が勤務をしておりますが、1万分の2の日本人として、日本人の誇りを持って、現地で任務してまいりたいと思います」との意気込みが伝えられた。 派遣隊員2名は翌24日、齋藤挙摶拠キ、折木良一陸幕長をはじめ、幹部職員等の見送りを受けながら市ヶ谷を出発、羽田空港からスーダンに向けて出国した。 派遣隊員2名は、首都ハルツームにあるUNMIS司令部で、兵站需要の調整やデータベース管理などの業務を行う。
9月20日から22日までの3日間、高知県高知市で、日本スポーツマスターズ2008高知大会・空手道競技が開催され、同競技で自衛隊体育学校の吉玉宗生准空尉が通算4度目の栄冠を手にした。 マスターズ(熟練者)大会とは、スポーツ愛好者の中で、競技志向の高いマスターズ世代(35歳以上)を対象としたスポーツの祭典で、生涯スポーツのより一層の普及・振興を図り、併せて生きがいのある社会の形成と健全な心身の維持・向上に寄与しようとするもので、日本体育協会が主催し、水泳、サッカー、バレーボールなど13競技団体で行われている。 空手道競技は各都道府県代表の男子40歳・女子35歳以上が対象で組手・形の2種目で実施される。 吉玉教官は男子組手2部(45歳から49歳)で、昨年は決勝で惜敗し3連覇は逃したが、今年は雪辱を果たし見事優勝に返り咲いた。特に決勝戦では、睨み合いが続き残り4秒での上段廻し蹴りは圧巻だった。 4度目の優勝に輝いた吉玉教官は表彰式後、「前回の大会では決勝で負け、悔しい思いをしました。今年は気持ちを新たにチャレンジャーとして、一戦一戦相手をよく見て慎重に戦いました。その気持ちが功を奏したと思います。優勝までは6回戦あるのですが、全ての試合がプレッシャーとの戦いでした。この年齢で稽古を続けている選手は、大なり小なりどこかに既往症とか障害を持っていると思います。しかし、それに負けない、怪我に負けない、相手にも負けないという精神力を強固にしてくれる大会でもあります。これは人生そのものに繋がると考えます。自分の人生、仕事などへのモチベーションの向上のためにも、今後も参加したいと思っております。最後に私の大会参加に際しまして、ご理解・ご協力・ご支援を賜った周囲の方々へ優勝という形で恩返しでき、二重の喜びを感じています。今後も精進し、生涯スポーツを振興していき、後輩・教え子達に背中を見せ続けたいと思います」と語った。 吉玉教官の過去の空手道戦績としては、空手道ワールドカップ・国際大会に日本代表として出場し、また、全日本実業団空手道選手権大会・全自衛隊空手道選手権大会では、前人未踏の4部門(個人組手・形、団体組手・形)制覇という輝かしい記録を成し遂げている。
10月4、5日、陸上自衛隊福岡・春日駐屯地と航空自衛隊春日基地の3会場で、九州内の陸海空自衛隊から男子16チーム、女子4チームが参加して、全自バスケットボール九州地区大会が開催され、大村航空基地(第22航空群司令・山本敏弘海将補)から、男女の2チームが参加した。今大会へは、初めての試みとして男子は、護衛艦「くらま」(艦長・柏原正俊1佐)の乗員5名と、女子は、陸自竹松駐屯地(司令・甲斐田幸輝1佐)の隊員2名とそれぞれ合同チームとして参加した。 男子チームは、16チームを5グループに分けた予選リーグをトップの成績で通過して決勝トーナメントに進出後、準々決勝、準決勝と勝ち進み、決勝は昨年と同じ陸自竹松駐屯地チームと対戦、110対94で勝利し初優勝を遂げた。 また、新しく結成した女子チームは4チームのリーグ戦総当たりで強豪の空自春日チームも破って全勝し、アベック優勝を達成した。 両チームは、11月22日〜24日に予定されている全自衛隊大会に向け、更に体力・技術を向上させるため訓練を継続している。