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自衛隊ニュース   2008年4月1日号
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ネパール派遣6隊員、無事帰国
UNMIN軍事監視任務果たす
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 第1次ネパール国際平和協力隊員(石橋克伸1陸佐以下6名)が3月18日、約1年間の派遣任務を終え、家族や関係者の出迎えの中、成田空港に帰国した。次いで、朝霞駐屯地に移動、中央即応集団司令官の山口淨秀陸将に帰国報告した。
 翌19日、石橋1佐以下6名は防衛省で帰国行事に臨んだ。午前11時すぎ、A棟前儀仗広場で齋藤統幕長をはじめ防衛省・自衛隊の高級幹部が拍手で出迎える中、石橋1佐以下6名が到着、齋藤統幕長に「ミッションを終了し帰国しました」と報告した。
 石橋1佐はコメントの中で「ネパールでの任務を終了し、無事帰国することができてホッとしている。日本とは異なった環境の中、任務を完遂できたのは派遣された各隊員の任務に対する意識の高さと日頃の訓練の成果だと考えている。また、現地でUNMIN及びネパールの人々に溶け込むとともに汗を流した成果でもあると考えている。一方、国民の皆様のご支援、ご声援、そして何よりも留守家族が温かく見守ってくれたことも大きな心の支えとなった。要員各人は1年の長い勤務を通じ、国際活動に関する能力を高め、自信をもって帰ってきた。今後は、この経験を活かし、陸自の国際活動能力向上に微力ながらも寄与していきたい。本当にありがとうございました」と述べた。
 〈UNMINの概要〉国連ネパール政治ミッション(UNMIN)は、ネパール政府及びマオイストの間で署名された包括和平合意に基づく和平プロセスを支援するために国連安保理決議に基づき設置され、武器及び兵士の管理の監視、制憲議会選挙(4月10日予定)の実施等を支援するもので、日本は昨年3月から軍事監視要員として6名の自衛官を派遣しており、3月7日には2次隊が出発した。軍事監視要員は、国際平和協力隊員と自衛官との併有として派遣され、ネパール国内7カ所のマオイストキャンプ、ネパール国軍の兵舎で活動を続けている。

BLST開催
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 陸上幕僚監部装備部は3月4日から7日の間、「平成19年度日米兵站幕僚会議(BLSTBilateral Logistics Staff Ta-lks」を市ヶ谷で開催した。本年度は「日米兵站協力」をテーマとして、米軍からは太平洋陸軍第4部長をはじめ13名の参加となり、特に、陸軍参謀本部、第8戦域維持コマンド及び太平洋海兵隊からは本会議開催以来、初めての参加となった。自衛隊からは陸幕装備部及び衛生部、中央即応集団司令部、研究本部、補給統制本部、統合幕僚監部等の参加者を含め総勢約50名が参加した。
 全体会議では、日米相互によるブリーフィングにより情報交換を実施して、米軍再編に伴う日米兵站協力の連携強化及び相互運用性の向上について認識を共有するとともに、実務者レベルの討議では国際的な災害派遣活動における兵站協力に関して活発な意見交換を行い、活動の段階区分ごとの日米兵站協力事項の認識を共有した。
 会議の全般を通じて、日米兵站協力の実効性を向上するために、会議及び訓練等を通じて更なる連携を強化することを確認した。

社会福祉に義援金寄贈
新田原売店会
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 空自新田原基地航空祭売店会(古川八夫会長)では3月24日、宮崎県社会福祉協議会(川越義郎会長)に369、636円を贈呈した。
 これは平成14年から18年度にわたり空自新田原基地で開催された航空祭に出店した66の店舗の業者から売上金の一部を、社会福祉寄付金として売店会が集めたもので、その中から蓄積保留分とされていた同金額を、県内の福祉振興に役立ててほしいとして同協議会の「ふるさと愛の基金」に寄付した。
 贈呈式の会場になった福祉総合センターにはマスコミも取材に来ており、同日夜のテレビでもこの様子が県下に放映された。

05保中、東北警が共同訓練
業務円滑化図る
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 第305保安中隊(中隊長・奥崎3佐)は2月12日、仙台駐屯地において、東北方面総監・宗像陸将の視察の下、東北方面警務隊(隊長・清野1佐)との協同訓練を行った。この訓練は、平成19年度末に予定されている警務隊改編後の業務の円滑化を図るため「保安小隊長の指揮・運用及び小隊の初動捜査能力の向上」を目的として行われ、平成18年度から二十数回にわたり方面警務隊との協同訓練を重ね、各個訓練から段階的に練度の向上に努めてきた集大成となるものである。
 今回の協同訓練にあたって、保安中隊は、小隊長以下24名をもって増強小隊(3個班)を編成し、「部外者による警衛勤務者に対する傷害事件」を想定した一連の状況下で、犯行現場における採証活動(実況見分)及び建物内に潜伏した被疑者の逮捕並びに身体捜検要領について演練した。
 隊員は小雨の降る悪天候にもかかわらず、旺盛な士気のもと、これまで培ってきた訓練成果を十二分に発揮し、現場における実況見分から潜伏している被疑者の緊急逮捕までを小隊長の的確な指揮の下、警務隊と連携を図り、適法かつ迅速に行い、方面総監をはじめ、幕僚長、幕僚副長等から「よく訓練されている」との高い評価を得た。
 警務隊の改編に伴い、平成20年度から保安中隊には司法警察権が付与されることとなるが、協同訓練を終えた中隊員から「捜査活動に少し自信が付いてきた」という所見が至るところで聞かれ、来年度予定されている方面警務隊鑑識競技会での「優勝」を誓い合っていた。

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