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   2006年10月15日号
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企業説明会を支援
《長崎地本》
積極的な援護推進を行う
 長崎地本(本部長・濱田暢喜1海佐)は9月7日、大村市内で実施された任期制隊員合同企業説明会を支援した。
 この説明会は20歳前半で自衛隊を任期満了し退職する隊員に対し、再就職の準備に必要な知識を身につけさせるために毎年実施されているもので、今回で12回目を迎える。今回は運輸、サービス、建設、製造業などの県内企業21社と来年の3、4月に県内に就職を希望する隊員47名が参加して行われた。
 また、説明会に陸自第16普通科連隊長、海自大村航空基地隊司令などの指揮官と、九州地区の陸海空自衛隊の援護業務を担っている陸自西部方面総監部援護業務課長、海自佐世保地方総監部援護業務課長や空自西部航空方面隊司令部援護業務課長らも視察に訪れ、今後も説明会が若くして自衛隊を退職する隊員の再就職準備において重要な役割を果たすことが伺えた。説明会の開会にあたり、実施内容の説明を企業と隊員にそれぞれ実施したあと、企業側では援護協会福岡支部長と濱田地本部長が挨拶を行い日ごろのお礼を述べるとともに、引き続きの協力をお願いした。
 一方、隊員側では自衛隊OBで現在(有)ネットホスピタル管理部長森氏を講師に招き、これまでの経験談や再就職についての講義を行った。講義が進むにつれて隊員の目は講師に釘付けになり、真剣なまなざしで聴講していた。そして説明会が始まると隊員はそれぞれ希望する職業の企業を我先にと訪問し説明を受けていた。また、企業担当者に対して積極的に質問をしている隊員も多く、会場は時間が経つにつれて隊員の熱気に包まれていった。
 説明会を終えてそれぞれの部隊に帰っていく隊員の表情からは、説明会が再就職に向けての良い刺激となったことが感じられた。

音楽隊演奏に大喝采
《秋田地本》
 秋田地本(本部長・幕田啓二1空佐)は9月9日、日本初の南極探検隊長として知られている白瀬中尉の出身地、秋田県にかほ市で行われた海自大湊音楽隊(隊長・熊崎1海尉)の演奏会を支援した。
 この演奏会は、にかほ市主催で「2006南極フェア」のメインイベントとして南極広場の水上ステージで行われた。第1部は、副隊長・北1海尉の指揮でオープニング曲「ボン・ボヤージュ」を皮切りに、「グリーンスリーヴス」「ふるさと」など5曲を軽快に演奏した。第2部は隊長の指揮で「ミッション・インポッシブル」「ピンク・パンサー」「ディア・ウーマン」などを隊員の歌やサックスソロを交えた演奏で聴衆を魅了した。特に指揮者である隊長自らが「みちのく演歌メドレー」を歌った場面では、ひときわ大きな拍手が沸き起こった。
 鳴り止まぬ拍手に応えて、アンコールでは「赤とんぼ」「行進曲軍艦」が演奏され、演奏終了後には南極広場で花火が打ちあがり、訪れていた老若男女1500人の観客は素晴らしい演奏と花火の大輪の美しさに圧倒され、多くの感動を胸に会場を後にした。

SH-60J体験搭乗、空の散歩を満喫
《福井地本》
 福井地本(本部長・千田建一1海佐)は8月19日、募集対象者等24人を対象に、海自舞鶴航空分遣隊の支援を受け、哨戒ヘリコプターSH-60Jによる体験搭乗を空自小松基地で実施した。当日は晴天で絶好のフライト日和となり、現役パイロットの搭乗説明、「航空学生」の説明、体験搭乗後の質疑応答も行われ、「今日の貴重な体験は忘れられません」と語る大学生や、興味津々で体験談に聞き入り専門的な質問をする高校生も見られた。そのほか、小松基地と小松空港の消防任務に当たる消防小隊も見学し、参加者たちは防衛・警備や救助の最前線で活躍する自衛隊の状況を目の当たりにして感心していた。
 福井地本は、「募集対象者に対して受験意欲向上を図るとともに、援護協力者には自衛隊に対する認識を大きく深めさせるものとなった。福井では昨年、体験搭乗のチャンスを天候不良により全て失っていただけに、今年の計画を予定通り実施でき、募集にも一段と力が入った」と語った。

防災訓練に参加
《鳥取地本》
 鳥取地本(本部長・淵之上徹1陸佐)は9月8日、鳥取県東部地区で行われた県防災訓練を支援した。
 午前8時、鳥取県東部で震度5から7の地震が発生したとの想定で、岩美町役場に地震災害対策本部が、岩美北小学校に現地対策本部が設置され訓練が開始。陸自からは第13飛行隊所属のUH-1ヘリコプター1機が参加した。
 この訓練は「岩見北小学校火災発生時の教職員による初期消火・生徒の誘導避難」「消防隊員・消防団員による火災の鎮圧」「県防災ヘリによる被災者救出」「自衛隊ヘリコプターによる重症患者搬送」のほか、町長と消防団長が隣接する兵庫県の防災ヘリコプターを使用し上空から被災状況を視察するなどの訓練を行った。
 防災訓練終了後には陸自ヘリコプターによる地上展示が行われ、ヘリコプターを一目見ようと地元民や訓練参加者ら約500人が詰めかけ、長蛇の列を作る盛況ぶりをみせた。特に子供たちは、機内を通りながら見学できるという機長からの突然のプレゼントに満面の笑みを浮かべ、機内の装備品に目を輝かせていた。
 岩美町には7月27日に行われた夏祭り前夜祭で、陸自音楽隊も来町しており、今回の訓練・ヘリコプター展示を通し、より一層の自衛隊に対する理解と意識が深まっている。

大学生の就業体験
「就職意識」を高める
《群馬地本》
 群馬地本(本部長・田中誠事務官)は9月26日から28日の間、第12旅団・相馬原駐屯地の協力を得て、インターンシップ(就業体験)を実施した。今回は群馬大学4人の男子学生で、卒業後に「就職する」ということの意識を高めるために参加した。
 今回は第48普通科連隊の隊員6名が教育にあたった。はじめに、自衛隊についての概要説明のあと、連隊長との懇談会を実施した。その後、基本教練と体育を行い、腕立て伏せ、腹筋など、陸上自衛隊が実施する体力検定の種目を行った。2日目、演習場内約10キロの行進訓練を実施。途中沢沿いなどの険しい道や勾配のある道のりを教官の励ましを受けながら、仲間同士で声を掛け合うなどチームワークを発揮し全員で完歩した。午後からはロープ訓練を行い、レンジャーでおなじみのセーラーとモンキーを体験。最終日は航空機(CH-47・OH-6)の展示や自衛隊の装備品などを見学した。
 終了後、印象深かった出来事を聞くと、「最初は時間に追われていたが、時間を守るためには時間の使い方を工夫することを身をもって勉強できた」「知らなかった自衛隊の一面が理解できた」などの声が聞かれた。

女性隊員が学生等2千人に募集広報
《福岡地本》
 福岡地本(本部長・佐藤正1陸佐)は昨年に引き続き女性自衛官3名による募集広報のためのプレゼンテーションチーム(通称キャンパス)を7月から9月の間、各自衛隊から支援を得て編成し、福岡県下高等学校等で、60回延べ約2000人の学生・父母らに対して自衛官の募集説明を実施した。
 特に父母らには自衛隊をより身近に感じてもらうため、福岡県下の各地で開催された説明会で、彼女たちが体験した女性教育隊での教育内容を分かりやすく手作りしたチャートを使って行った。参加した父母らにはキャンパスが携行した教育隊のアルバムや写真が一番の人気となり、「私の子供にできますか?」「顔に黒く塗っているのはなぜ?」等の質問に、一つひとつ丁寧に答えていた。
 勤務を終えて、それぞれの部隊に帰る際3人は、「自衛隊の良い所を何とか理解してもらい、来年の入隊に繋がるように頑張りました」と語り、また地本の募集の現状をみて、「縁故情報の獲得に協力します」と話した。

看護学生説明会
《帯広地本》
 帯広地本(本部長・佐藤次郎1陸佐)は9月8、12、13の3日間、釧路・北見・帯広の3会場で現役看護師の山下司3陸尉を講師に招き、看護学生説明会を実施した。
 この説明会は看護学生受験者の獲得、合格者の増大を図ることを目的として、地本管内の看護学生受験希望者を対象として毎年行っている。今回は管内の学生、保護者等3日で延べ20人が参加した。現役看護師が看護学校の卒業アルバムを学生たちに見せながら、看護学生になるまでの道のり、看護学校での生活、部隊配属後の職務・処遇などを説明した。学生たちからは、「疑問や不安が解消された」「倍率が高いが挑戦したい」などの声が寄せられた。
 帯広地本では、「白衣の天使」を目指す学生たちの夢に少しでも力になれるように引き続き説明会を予定している。

緊急登庁訓練を実施
《滋賀地本》
 滋賀地本(本部長・岩渕隆男事務官)は平成18年度陸上自衛隊総合防災訓練参加の一環として9月4日、「4日午前5時30分頃、滋賀県において震度6強の地震が発生し、本部から半径5キロ以内の公共交通機関が麻痺している」との想定のもと、電話呼集による緊急登庁訓練を実施した。
 ほとんどの本部員が普段は電車で通勤しており、早朝とはいえ残暑の残る蒸し暑い中、スーツ姿などで徒歩または自転車に乗って汗をかきながら登庁した。また、本部員の中には一分でも早く登庁しようと体育服に着替え、気合十分に駆け足で登庁した者もいた。
 この訓練により本部員の防災に対する意識が高まるとともに、日頃から利用している電車のありがたさを痛感しつつ、訓練は呼集開始から約2時間30分後に最後の本部員の登庁により無事終了した。

新作戦で募集広報
《新潟地本》
 新潟地本(本部長・深津孔1陸佐)新潟募集案内所では、広報官の使用する業務車の屋根の部分に「陸海空自衛官募集中」の文字と「自衛官募集サイトのQRコード」をマグネットシートで貼り付け募集業務にあたっている。
 今回の発案は、歪んだマグネットシートを伸ばすために業務車の屋根部分に貼って市内を走っていたところ、路線バスに乗車中の高校生らが注目していたことにヒントを受け、これを実際の募集広報に役立てばと考えられた。
 所員が実際にこのマグネットシートを貼った業務車で市内を走行していると、路線のバスの窓から乗客が携帯電話で撮影する姿を度々見かけるようになったという。

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