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   2006年10月15日号
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我が中隊長、「結婚決める」
 山形・神町第20普通科連隊第4中隊長・大倉正義3佐は、平成18年9月9日東京「東郷記念会館」において挙式を挙げられました。
 場所といいお日柄も良く、そして何よりも「東郷記念会館」という由緒ある挙式会場において、中隊長、奥様の美樹さんはじめ、ご両家の方々が喜びでいっぱいでおられました。
 陸上幕僚副長はじめ、御仲人であります第20普通科連隊長ご夫婦のもと、多くの防衛大学校同期や同窓生・4中隊員を招待し、結婚の儀へと入っていきました。
 それに引き継いて、挙式へと入っていきまして、挙式もごく自然体にゆったりとした中にも厳かに、そして時代がタイムスリップした挙式であり「日本って本当に良いところがいっぱいあるんだ」とふと感じました。最終章は防衛大学校「逍遥歌」で式も最高潮に盛り上がり、とても素晴らしい神前結婚式でした。
 また、結婚式に先立って、7月7日、我が中隊長の「結婚お披露会」を山形県天童市内のホテルにおいて、第4中隊・OB会の参加を頂き、全員で行いました。お色直しの時の折中隊長が旧軍服姿で入場したのには、とてもびっくりするやら、会場が大爆笑でした。普段から中隊長が要望する言葉で「常在戦場」のごとく、まさにビッグな中隊長に感じました。そして、お二人の末永いご隆盛をこの先の人生に幸多からんことをお祈りしております。(付准尉・陸曹長 二戸昭夫)

睡眠について
15普連2中隊=善通寺  士長 石井康敬
 人間にとって、寝るということは非常に重要な事で、生きていく上で欠かす事ができません。
 睡眠時間は人によって違いますが、かの有名なナポレオンは、1日3時間の睡眠で大丈夫だったと云われています。ナポレオンの有名な言葉に、「睡眠時間が人生の中で最も無駄な時間だ」と言っています。その反対に、相対性理論で有名なアインシュタインは、1日8時間以上の睡眠が必要だったそうです。
 このように、人間はそれぞれ必要な睡眠時間が違います。1日、3時間の睡眠で疲れがとれる人もいれば、8時間、10時間必要な人もいます。我々が、日常の仕事をしていく上で、十分な睡眠をとる事は、集中力を維持するのにとても重要です。
 最後に、自分自身の疲れをとる事のできる睡眠時間を知り、その時間に近い睡眠時間を、生活のリズムの中で作っていく事が大切です。

熱中症を防ぐ
15普連本管中隊=善通寺  士長 坪井洋人
 自衛隊では、真夏の暑い時に営庭の目立つところに、赤旗が揚がっていることがあります。赤旗の意味は、「継続する過激な訓練は中止する」です。
 第4次野営でも、この赤旗が揚がり1日にして1〜2名位の熱中症患者が発生しました。だからといって、自衛隊が夏に訓練をしないことは現実的ではありません。そこで、安全・健康管理の一つとして、水分と塩分の効果的な摂取と十分な休息が必要になります。
 以前から「水は飲まない方が暑さに慣れる」とか「訓練が足りないから熱中症になる」ということを耳にすることがありますが、車の冷却水が不足したまま走行すれば、オーバーヒートを起こすように、人間も高温環境下で水分が不足すれば熱中症を起こします。
 もし、水分を摂らず倒れるまで訓練をするなら、安全管理として医官と点滴の準備が必要でしょう。しかし、これも現実的ではありません。その代わり、出て行った水分と塩分を少量ずつ頻回に補うことで熱中症は予防出来ます。この事は、隊員個人が理解しなくてはいけませんが、同時に班・小隊・中隊といった規模で水分を供給し、摂取を促し予防することを提案します。
 熱中症により、人的戦闘力を減らす事は部隊の大きなリスクで、それを減らす事は強みになるはずです。熱中症で死亡したり、倒れた患者の救護のために戦力を割くことを考えれば、メリットは大きいでしょう。
 これからも、熱中症患者を出さないことは、部隊としての責務だと思います。

HOME's English Class
(防衛ホーム英語教室)
HE IS FLUSH!
ヒー イズ フラッシュ
彼は羽振りがいいね
 Hi! How are you doing?皆さん、お元気でしょうか。前回おすすめした「秋探し」はどうでしょうか。私も実際に周りの秋探しをしてみましたが、至る所で秋を感じることができました。十五夜、秋の草花など今年の秋を堪能しています。
 さて、今回の表現は、“He is flush"「彼は羽振りがいいね。」です。Flushにはいろいろな意味があります。「赤ら顔、トイレの水洗、お金をたくさんもっている、若葉」などです。今回は、お金をたくさんもっているという意味で使っています。特に時期を特定して、今晩は金をもっている状況を表現するときは、最後にtonightをつけて、“He's flush  tonight"「今夜は羽振りがいいぞ。」となります。
 反対に、無一文は以前取り上げましたが、“I'm broke"「無一文だ、破産している。」で表現できます。対にして覚えておくと便利ですね。
 先週、久しぶりに沖縄に行って来ました。友人の結婚披露宴に出席したのですが、素晴らしい披露宴でした。全ての人が祝福し、その祝福への感謝の言葉と、男女の出会いに感謝をする。二人の愛を感じることが出来、幸せな気分になりました。沖縄の友人の皆さんにもお世話になりました。変わらぬ友情、温かいもてなしありがとうございました。
 北国ではそろそろ雪が舞ってきています。関東地方も冷え込んできています。季節の変化を感じながら一日一日を楽しく、大切に生活すると生活そのものが充実してきますね。駆け抜ける人生よりゆっくり歩んでいく人生が楽しいのではないでしょうか。毎日の感謝とありがとうで接する人との交わりを喜びで生きていく。楽しいですよ。ありがとうございます。
〈スワタケル〉

イラク派遣を終えて シリーズ
空自中部航空警戒管制団 第35警戒隊(経ヶ岬分屯基地)
2空尉 水野 泰晴
日本人の誇りを再認識
 「アッサラーム・アレイコム」これがクウェート勤務での口癖。意味は「平和であれ!」「こんにちは!」等々の意味があるらしく大変縁起の良い便利な言葉でした。私は、第8期イラク復興支援派遣輸送航空隊基地業務隊施設小隊長兼装備部施設班長として平成17年11月7日から18年3月6日までの126日間をクウェートのアリ・アル・サレム飛行場で勤務しました。毎朝、早朝5時に宿舎近くのモスクから流れてくるイスラム教のお経で起こされ、「とんでもない所に来てしまった!」と思った日々を懐かしく思います。
 我が施設小隊員は、現地でTCN(Third Country Nationals)と呼ばれる第3国からの出稼ぎ労働者(インド、パキスタン、エジプト、シリア、イラン、バングラデシュ人等)と一緒に仕事をする機会が多く、期間中「アッサラーム・アレイコム」と挨拶を交わした回数は500回以上になったと思います。土木、電気、設備の各隊員にとってもクウェート人を含めたアラブ圏の人々と接するのは初めての経験でした。我々には建物等の維持補修を行うため、彼らに作業を依頼し、指示監督する任務がありました。そんな中でのいくつかのエピソードを紹介します。
 エピソード(1)彼らは時間に遅れ、作業用の資材や工具を持って来ない。「あなた達、今日はいったい何をしに来たの…?」
 エピソード(2)私がデジカメで作業現場の写真を撮っていると、必ずTCN達は作業の手を止め、会心の笑顔でカメラ目線!
 エピソード(3)ユーティリティーで不具合事項が発生しても、決して修理して使おうとはせず、新品にすぐに交換しようとする傾向がある。特にリッチなクウェート人!
 エピソード(4)「蛍光灯が頻繁に切れるんだけど?」の問いに対して「2週間に1度は交換しているよ!」とあっさり返答…。電圧がおかしい〜ぞ!
 このように日本国内では考えられないシーンが多く、そんな彼らに作業をきっちりさせようとするのは難しく、日本人の感覚で仕事をさせることは不可能でした。改めて日本人の物造りのレベルの高さを実感しました。 私は今回の派遣を通じて大切なことを再認識しました。それは、日本人であることに誇りを持つことです。日本人は敏感かつ繊細で、感受性豊かな民族です。四季があり緑豊かな国で育った我々には、胸を張って世界に発信できるすばらしい感性があります。今後も感性を磨いていきたいです。
 最後に、日本から約8000km離れた砂漠の地で、優秀な施設小隊員と一緒に仕事ができたことと、多くの友人ができ多くの価値観を知ることができたことは、私の一生の財産になります。そして、日本人としての誇りを更に強くするチャンスを与えてくれた方々に心から感謝します。有り難うございました。

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