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スポーツよもやま話 |
根岸直樹 |
大和魂を燃やす男 |
イチロー、日本球界復帰願望論 |
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WBCで世界の頂点に立った王・ジャパン。その日本代表チームを引っ張ったわれらがイチロー(マリナーズ)への賞賛の声援は、あれからもう一ヵ月以上もたっているというのに、国内外で一向に薄らぐ気配を見せない。「イチロー、頑張れ!」「打って、打って、打ちまくれっ」「アイ・ラブ・イチロー」の声援がスタンドを沸かせ、横断幕がゆれている。メジャーリーガーのトップに立つ男に、大リーグファンも陶酔し切っているようだ。
ところで、気になるのは開幕以降、快打の出にかなり波があること。WBCでの疲れがここにきて出ているのか。本人は「それはあり得ない」と否定しているし、ハーグローブ監督も「まったく心配していない。彼はもともとスロースターターなのだ。税金とイチローのヒットは、絶対になくならないよ」と、冗談まじりにタイコ判をおしている。
そういえば、メジャー移籍以降の5年間、イチローの4月終了時点での打撃を見てみると、決して絶好調とはいえない結果が出ている。01年・336、02年・316、03年・243、04年・255、05年・356。それでいて2番目に悪かった04年にはシーズン262本の最多安打を記録。5年連続200安打以上をマークし続けているのだ。
「WBCでは本心から野球をやっているんだという感じになれた。こんなに幸せなことはない。以降、気持ちは変わっていません。体調も悪くない。チームのためにやるだけです」。多くを語ろうとしないが、自慢のバットコントロールも修正の兆しが見えてきた。
イチローにはこれまで一部で「孤高の天才」「個人主義者」などという見方があったが、ジャパンを率いた王監督は「あれは虚像。チームをまとめ、先頭に立って引っ張った。あれが“地"だ。人柄だ。世界一になたときの手放しの喜びよう、笑顔がすべて。私自身、彼を見直した」と話していた。
「WBCが真の世界一を争う大会なのかという疑問を抱いた」と出場を辞退した松井(ヤンキース)とは雲泥の差。「イチローには日本人の血が流れている。久々に大和魂を見た」といった熱血評論家がいたが、その評論家の「日本に帰って若い選手を引っ張ってもらいたい。日本のメジャー参戦を目指す日が近づいてきた」という「イチロー、日本球界復帰」論に、私も諸手をあげて賛成したい。
ちなみに、今回のWBCに参加したメジャーリーガーは236人(マイナーも含む)。最多は米の30人、以下ベネズエラ28、プエルトリコ27、カナダ25…。韓国7、台湾3。日本はイチロー、大家(レンジャーズ)のふたりだけだった。
巨人の主砲・李は韓国代表として参戦した。「世界一を争った大会」であったことに間違いない。日本のプロ野球は「メジャーのマイナー化しつつある」などといわれることのないよう“自衛"の意味をも含めて、イチローの日本球界復帰を願ってやまない。 |
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陸中音第55回定期演奏会のお知らせ |
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陸上自衛隊中央音楽隊は第55回定期演奏会を次のとおり開催します。
〈日時〉6月11月(日)▽開場13時30分▽開演14時30分
〈会場〉東京芸術劇場(大ホール)
〈指揮〉菅原茂隊長
〈曲目〉▽トランペット協奏曲/ハイドン▽左方の舞と右方の舞/早坂文雄▽組曲「七人の侍」/早坂文雄、他
〈入場料〉無料※往復はがきに住所、氏名、年齢、電話番号を記入して、〒178―8501東京都練馬区大泉学園町 陸上自衛隊中央音楽隊「防衛ホーム」係宛お送り下さい。5月22日(月)必着。抽選で50名をご招待します。往復はがき1枚につき抽選で1名入場可。なお、未就学児童の入場はお断りしています。
詳しくは、中央音楽隊演奏班電話048・460・1711(内線4591)へお問い合わせ下さい。 |
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「安保セミナー」開催のお知らせ |
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学術社団=日本安全保障・危機管理学会(二見 宣理事長)主催の第2回「安全保障・危機管理セミナー」が開催されます。日時、場所、テーマなどは次のとおりです。
〈日時〉5月19日(金) 13時30分〜16時30分
〈場所〉衆議院第二議員会館1階・第1会議室(東京都千代田区永田町2の1の2、東京メトロ有楽町線「永田町駅」または丸の内線「国会議事堂前駅」から各徒歩5分)
〈テーマと講師〉▽「海を考える」=山内敏秀・元防大教授▽「危機管理教育における基本課題について」=古市達郎・金沢工業大学教授 ※適宜の時間に渡辺喜美衆院議員の挨拶
〈資料代〉2千円(会員は千円)
出欠の回答は、FAX03・5259・9392、電話080・6507・5523(二見氏)、090・2739・6616(杉山氏)、メール:mega-plan @w8.dion.ne.jpへご連絡下さい。 |
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18面へ |
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