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   2006年5月1日号
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「お父さんに近況報告」
ゴランPKO隊員とテレビ電話
<青森地連>
 青森地連(部長・鈴木修1海佐)はゴラン高原における国際平和維持活動中の隊員とその家族間で、テレビ電話通信を青森市内で実施した。
 これは遠く離れた家族に安心を与え、隊員の任務遂行の意欲を得ることを目的に始められたもので、日本全国に固定テレビ電話16台、移動テレビ電話7台で行っている。
 4月5日、第21次ゴラン高原輸送隊長の上野3佐の留守宅にテレビ電話を設置。お父さんと話ができると聞いた幹太君(2歳)が、待ちきれない様子でテレビの前で今か今かと待ち、現地ゴラン高原の上野3佐が画面に姿を見せると、幹太君が元気に話しだした。「お父さん元気?」「2歳になったよ」「一人でご飯食べられるよ」「キャッチボールうまくなった」など、2ヶ月ぶりに見るお父さんに笑顔を浮かべながら嬉しそうに話しかけた。
また、妻の有紀さんは、「こっちは暖かくなってきたけどそっちはどう?」「何か送って欲しいものない?」「お父さんちょっと痩せた」と気遣う場面も見せた。上野3佐は「何を話していいかわかんないね」と恥ずかしがりながらも、息子の成長した姿を見て目を細めていた。「お父さんお仕事頑張ってね」「早く帰ってきてね、大好き」という呼びかけに、「わかった」と答えた顔には、現地指揮官としての凛とした力強さが表れていた。
 わずか15分あまりの時間は瞬く間に過ぎ、通話終了後に感極まる場面があったが、終始和やかなムードでテレビ電話を満喫した。
 青森地連では、今回が3回目の支援であり、今後も家族支援の中核業務として実施することにより任務遂行の一助としたい、としている。

自衛隊入隊者激励会
華麗なジャズ演奏を披露
<福井地連>
 福井地連(部長・千田建一1海佐)は3月10日、福井市自衛隊協力会の主催する「福井市出身自衛隊入隊者激励会」を支援した。
 激励会では、来賓を代表して、千田地連部長が「諸君の様子を外国が注目していると意識して精進してもらいたい。そのことが日本の安定と平和につながる」と期待と愛情を込めて激励を行った。その後、主催者および父兄会からそれぞれ一人ひとりに激励品が贈呈されるなど、厳粛な中にも温かい雰囲気で行われた。
 式典の終了後には会場を移して昼食会形式の懇親会が行われ、来賓や協力会関係者に囲まれて入隊予定者が着席した。ナイフとフォークのセットが置かれたテーブルを見て、一様に緊張した面持ちの予定者たちだったが、福井市在住の高名なサックス奏者である白井敦夫氏の率いるジャズカルテットの演奏が始まり、軽快なメロディーが流れるとようやく緊張がほぐれ、会場に明るい笑顔が広がった。
やがて、演奏者が紹介され、ドラム奏者として加わっているのが福井地連の広報班長と聞いて全員の注目が集まった。来賓席から移動したため、海自の制服のままで演奏する樋口1尉が軽快に、時には情熱的にリズムを刻むと、会場は大きな拍手と感嘆の声に包まれた。
 演奏は30分以上行われ、入隊者からは「かしこまった昼食会もジャズの生演奏も初めての体験でしたが、本当に楽しい一時で入隊に向けて元気が出ました」「こんなすばらしい演奏で激励していただけるのは感激です」との声が聞かれた。樋口1尉は先に行われた県協力会主催の激励会で心のこもった演奏をした舞鶴音楽隊の前隊長でもあり、このような姿を見て「自衛隊にこのような仕事もあるのですね。これまで、自衛隊にはかたいイメージがありましたが、うちの子でもやっていけそうです」と話す父兄もおり、明るく和やかな雰囲気のなか、自衛隊の評価が上がる激励会となった。

創立記念日で恩師と再会
 静岡地連(部長・池川昭司1空佐)は、御殿場市にある駒門駐屯地(司令・米村義一1陸佐)の協力を得て、創立記念行事の場を活用して広報展示コーナーを開設した。会場には、あいにくの雨にもかかわらず県内外から約800人が訪れ、自衛隊の活動を紹介するパネルやビデオ放映の前には、終始賑わいをみせた。
 また、この日は城南静岡高等学校の教諭も訪れ、教育入隊中の寺西悠2陸士と再会を果たした(写真)。
 教諭は、真新しい戦闘服姿の寺西2士に「自己の修養のために、上官の教えは私の言うことだと思って頑張りなさい。糧として、将来必ず自分に返ってくることだから」と激励。寺西2士は恩師の励ましを真摯に受けとめ、今後の前期教育を通じての努力と頑張りを誓っていた。
 静岡地連では、年間を通し、各種イベントの場を活用した積極的な広報活動を展開し、静岡県民に自衛隊に対する理解と認識を更に広めていきたいとしている。

女子大インターンシップを支援
<岐阜地連>
 岐阜地連(部長・浮須一郎1空佐)は3月10〜17日の間、私立東海女子短期大学のインターンシップを支援した。
 同インターンシップにおいて岐阜地連で研修したのは、コミュニケーション学科1年生の澤田早織さん(19才)で、主に広報室での仕事を体験した。広報室では、デスクワークだけではなく、彼女に様々な体験をしてもらいたいと思い、入隊者激励会への参加、地連部長による部外講話への同行、さらには募集ポスターの貼付、新聞投稿記事の起案等、バラエティーに富んだ体験をしてもらった。特に17日に行われた恵那地区の入隊者壮行会では、祝電披露を担当し、慣れない言葉遣いや自衛隊の部隊名称等に戸惑いながらもミスなく読み上げ、参加者からは大きな拍手が起こっていた。
 また、彼女が学校で勉強していること、周囲の友人等は職業に対してどういう考えを持っているのか、若い世代の生の声が聞くことができたことに、地連関係者は「貴重な体験になった」と語った。
 最終日の挨拶では、「この1週間、とても勉強になりました。就職活動では、ぜひ自衛隊を受験したいです」と述べ、地連部員を喜ばせた。彼女のインターンシップでの奮闘ぶりは、岐阜地連ホームページでも見ることができる(岐阜地連HPアドレス http://www.gifu.plo.jda.go.jp)

入校50周年記念行事を開催
陸幹候校17期生会(トナカイ)
 第17期幹部候補生学校入校50周年記念行事が4月17日、都内のホテルで開催された。これは、昭和31年4月に幹候校に入校した陸自OBの同期会で、川口渉会長以下会員約380名。通称一七会(トナカイ)と呼ばれ、現職中、苦労が多かった分、結束力が強く、他の期に比べて同期会への参加も格段に多いといわれている。
 この日、会員一同は、陸幕広報室の山下博二2佐の自らの派遣体験に基づく「イラク復興業務支援について」と題する講演を聴講したあと、懇親会に移り、全国から参集した会員は、お互いに各テーブルを回りながら再会を喜び合い、近況報告や思い出話に花を咲かせていた。

講師を招いて就職補導教育
<兵庫地連>
 兵庫地連(部長・増子講一1陸佐)は2月21、22の2日間、伊丹駐屯地で雇用協力企業等の協力を得て今年度3回目の伊丹・千僧地区就職補導教育を実施した。
 1日目は援護組織および予備自衛官等制度の教育を皮切りに、(社)中高年齢者雇用福祉協会から主任講師・西田朋一氏を招き、「人事・労務管理、社会保障制度」を、続いて(株)島本製作所から専務取締役・嶋本昌弘氏を招き、「職業選択」について講義を行った。多数の実例を挙げて話を受け、参加隊員一同は熱心に耳を傾けていた。初日最後の課目となった「面接の受け方」では、援護担当官の豊富な経験に基づいた実践版模擬面接を体験することで、面接の難しさ・重要性を学んでいた。
 2日目は、地域援護センター長による「就職援護状況及び再就職の心構え」、援護協会大阪支部による「再就職準備等」の講義を経て、最終課目である「企業研修」の場所、昨年の福知山脱線事故における人命救助活動により紅綬褒章を受けた日本スピンドル製造Mへ移動した。多種多様にわたる製品の製造過程を見学したあとに、こちらの会社で活躍するOBとの懇談会を開催し、民間と自衛隊との違いや、元自衛官として求められているものなどについて、参加隊員からは活発に質問が飛び交い懇談会は盛況のうちに幕を閉じた。
 2日間の教育を終了し、参加隊員は再就職に向け気持ちを新たにした。

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