防衛ホーム新聞社・自衛隊ニュース 防衛ホーム新聞社 防衛ホーム新聞社
   2006年4月1日号
1面 3面 6面 7面 8面 9面 10面 12面

活躍するOB シリーズ
「頑張っています」新しい職場
営業は“挨拶”から
大和ハウス工業(株)仙台支店住宅営業所 菅原清一
菅原氏は平成17年1月、仙台駐屯地業務隊を3佐で定年退職。55歳
 再就職という言葉に抵抗がありました。定年退職後再就職ではなく「民間企業への転属」であると思いたい。
 職業を選ぶ時、自分に合う仕事はそうない。やりたくない仕事を選び、それ以外は何でもやるという覚悟でいました。自分を一番知っているのは自分である。
 50代の働き盛りで、楽な仕事や単純な仕事は長続きしないと思い、これまで経験した職務(地連の所長・援護班長)を生かすことが出来ればと考え、営業業務を選択しました。
 職務内容の概要は、県内の各駐屯地を訪問し、住宅建築予定者に関する情報収集を実施することです。
 入社して一番初めに実施したことは、任務分析でした。与えられた地位と役割に応じ、「必ず達成する目標」に1日10人の隊員訪問を掲げ、1日の行動を自ら律しました。商品を売る前に、まず自分を知ってもらうことから始めました。
 部隊訪問時に、「調子はどうですか?」と声をかけられますが、いつも「営業は楽しいよ」と答えます。事実、ハウスメーカーの営業ほど御客様と共に感動と喜びを分かち合える仕事はないと感じています。
 営業が苦手と考える貴方へ、私が考える一番簡単な解消法は朝の挨拶の時、相手より先に「おはようございます」と声をかけることです。相手から先に声をかけられたら、その日は負けです。一ヶ月実施してみて勝ち越したら、貴方も立派な営業マンの素質がありますよ。是非チャレンジしてみてはいかがでしょうか?

「ひな祭り」を茶会で祝う
=武山駐屯地=
女性職員、見事なお点前披露
 武山駐屯地(司令・別所利通陸将補)では、3月3日のひな祭りの日に、駐屯地茶道部が女性自衛官隊舎で「ひな祭り茶会」を実施した。
 駐屯地司令をはじめ主要幹部が招待され、女性自衛官、女性事務官とともに抹茶を楽しみ「ひな祭り」を祝った。参加者は、あまり慣れていない畳の上での正座に、しびれと闘いながらもお点前とお茶とお菓子を楽しんでいた。
 駐屯地茶道部は、毎週水曜日の夜、紫野千家茶道の稽古に励んでおり、一昨年3月、初めて「ひな祭り茶会」を好評のうちに行った。しかし、その直後、転属により部員が減少、じっと機を伺っていたところ、昨年秋頃「ひな祭り茶会」をまた、という気運が盛り上がり、今回の実施となった。
 少年工科学校秘書室の那須与恵士長は所用で残念ながら欠席だったが、少年工科学校第2教育部教務課・倉岡昌一郎2曹、同・中澤晃子(理科)、第1教育団第117教育大隊本部・山崎優希士長が次々に見事なお点前を披露し、参加者の賞賛を浴びていた。

防大・少工校に兄弟揃って入校
<東京地連>
 東京地連三多摩区隊・八王子募集事務所より、兄弟揃っての入校が決まった。兄・川岸卓司君は防大へ、弟・昌司君は生徒での入校予定であり、兄弟揃っての同時入校となった。兄・卓司君は「精美やエンジンなどに大変興味があるため、エンジン工学などを学びたい。将来は研究の分野で活躍したい。また、クラブ活動はパラシュート部に入りたい」と熱く語り、弟・昌司君は「不安も多いが、体育クラブではカヌー部を、文化クラブではギター部に入りたい」と他の高校には珍しいクラブ活動を楽しみにしており、今後の二人の活躍が大変期待されている。

防衛ホーム 俳句コーナー
トランペットまた躓きて蒲公英黄  伊藤なおみ
囀りて一樹を己がものとせる  生嶋千代女
朝日子の喜ぶがごと花の散る  神部 しげ
甘茶仏小さく凛とし濡れたまふ  島田 基三
寸ほどの鋭き性見せて葦の角  清水 文江
里遠く母の香りの蕗を煮る  須賀 きよ
花人となりて流れに逆らはず  山崎 明子
あやとりの梯子を貰ふ花の昼  山崎 照子
友が皆立派に見えて花の昼  内井紀代子
花屑を丁寧に掃き塵となす  柴垣 千風
蝶速しさも行くあてのあるごとく  鈴木 芳江
優しさを繋ぎ集めし花筏  西村 榮治
父母恋し凍てし夜道を歩きしも  広田 忠男
夜桜のざわめきにいてふと淋し  山口千鶴子
妻と摘み妻とつくりし蓬餅  松岡 魚清
老いてなほ明日を信じて畑を打つ  杉田 滝
地の影のふかまりきたり花は葉に  鶴 たけし
ちちははの通りし遍路道われも  原 つたえ
木の芽風妻の墓にも優しかり  中矢 岳子
木々の間に現れひとひらづつ落花  富岡めぐみ
選者吟
どことなくさびしさ見せて桜咲く  保坂 伸秋

12面へ
(ヘルプ)
Copyright (C) 2001-2008 Boueihome Shinbun Inc