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   2004年9月1日号
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導かれた職能、生かされる経験
予備自補誕生、各地連で続々
 静岡地連(部長・遠藤秀一1空佐)は平成16年度予備自衛官補採用者の辞令書交付式を行った。
 今回9名が採用され、平日ではあったが6名が式に参加。部長から一人一人に辞令書が手渡された。
 地連部長が「高い倍率の中、見事難関を突破して採用された諸官は、予備自衛官補としてこれからそれぞれ所定の訓練を受けた後、予備自衛官となります。今後の活躍に期待します」と激励した。
 参加者の一人は、8月最初の訓練から連続20日間の訓練出頭を希望しており、予備自衛官への意気込みが強く感じられた。
 静岡県では、平成14年度の制度開始以降、21名の予備自補が採用され、そのうち所定の訓練を終了して予備自となった8名は、招集訓練に参加し、更なる技能の維持向上に努めている。

 旭川地連(部長・古本和彦1陸佐)が実施している地連女性モニターから予備自衛官補合格者が誕生した。合格したのは愛別町在中の主婦で3児の母親、鈴木早苗さん。昨年4月に発足した地連女性モニターとして1年間活動していた。
 鈴木さんが自衛隊に興味を持ち始めたのは、以前ボーイスカウトの指導者としてキャンプやボランティアに参加したことがきっかけ。沢山の指導者の中で指導力、ロープの使い方などの技術力の高い人はみんな自衛官だったため、自衛官に対し、自分にないものを持っているという憧れの気持ちから、もっと自衛官を知りたいと女性モニターに応募した。モニター活動中に予備自衛官制度があることを知り、モニター委嘱終了後の今年4月に技能(衛生)で受験し、見事に合格を果たした。
 「女性の特性かもしれませんが、年齢を重ねるとともに人間関係や行動範囲がどんどん狭くなっている自分に気づき、どうにか脱却したかった。好奇心は失いたくなかった」と受験の動機について語った。
 「面接は緊張しましたが、今になれば久し振りに味わう緊張感も楽しかったような気がします」と試験の感想を語り、「受験までの経緯に運命をかんじますと言ったことを思い出します。本当に合格できて良かった」と笑顔。最後に自分のこれからの夢について「子どもたちが素直に成長してくれることが一番。そして、予備自衛官補として新たな人と出会い、自分の知らない技術や知識を習得することが夢です」と語った。 
 地域女性層に自衛隊への理解を深めて欲しいという目的でスタートした女性モニターから予備自衛官補志願者・合格者が現れたことで、地連としては、非常に大きな成果を得られた。

 群馬地連(部長・大家洋介1陸佐)は7月11日、新町駐屯地で予備自衛官補採用者9名(一般5名、技能4名)に対し、採用辞令書を交付した(写真)。当日都合のつかなかった1名に対しては、日を改めて交付した。
 今回合格の10名は、49才から19才と年齢層も様々。職業も医師、薬剤師、会社員、短大生と多様で、最近の自衛隊への関心の高さが伺える。
 辞令書交付後、懇談の席で部長より、最近の自衛隊の活動状況、イラク情勢や自衛隊に対する世論の推移、最後に「訓練は決して楽ではありませんが、必ず自らの力になるはずです。自衛隊は人を大切にし、育てる組織です。体調を万全に整えて頑張って下さい」と激励した。
 今回、出席した作業療法士の下野恵さんは「私は普段小児麻痺などに苦しむ子供達に接しています。自衛隊の訓練を直接治療に取り入れる事はできないけれど、学んだ知識や経験を解釈し、少しでも役立てればと思います。また逆に、私の知識と経験を自衛隊で役立てたい」と語っていた。


猛暑に「しらゆき」
武豊港で艦艇広報
<愛知地連>
1200人が暑さを忘れて体験航海を楽しんだ
 愛知地連(部長・土谷貴史1陸佐)は、第21護衛隊(司令・松田1海佐)の護衛艦「しらゆき」(艦長・鍛冶2海佐)の支援を得て、7月24日と25日の両日、武豊港において体験航海を実施した。
 「しらゆき」は、7月24日午前8時に照りつける太陽の下、武豊港に入港した。今回の武豊港での艦艇広報は、7月1日から施行のSOLAS条約に基づき、警備強化のためフェンスで囲まれた岸壁で、乗艦券を持っている人だけが立ち入ることとなり、少し制約された体験航海となった。
 しかし、この2日間、3回の体験航海を約1200人の方が暑さを忘れて楽しみ、出入港時の乗員の節度ある動作に乗艦者は感心し、退艦時には「とてもすばらしかった」と満足していた。
 「しらゆき」は7月25日午後4時に横須賀に向け出港した。

創立50周年 ロゴマーク決定
<山梨地連>
 山梨地連(部長・竜嵜哲事務官)は、創立50周年を記念して、インターネットや新聞、雑誌でロゴマークの公募を行い、多数の応募の中から厳正な審査の結果、甲府市在住の中山真由理さんの作品に決定した。作品の「5」は富士山、「0」は県産品のブドウ、地元の歴史上の英雄である武田信玄由来の「武田菱」で、それぞれの色で陸海空を表現しており、爽快さと歴史を感じさせる作品に仕上がっている。
 「まさか自分が応募した作品が選ばれると思わなかった。現在企画の仕事に関わっており、それが役立ったかもしれない。副賞の体験搭乗を楽しみにしています」と中山さんは喜びを語っていた。
 表彰は9月に行われ50周年式典を予定しており、ロゴマークは地連HPで公開するほか、式典、名刺等に使用、各種イベントで活用していくことにしている。

「ポスト冷戦期の自衛隊」部長が防衛講話
<青森地連>
 青森地連(部長・西野哲1空佐)では7月5日、弘前パークホテルにおいて、部長が講演を実施した。
 これは同ホテルの会長が社員教育の一環として部長に依頼したものであり、系列会社などからも参加があった。講演は参加した約200名の社員に対し「ポスト冷戦期の自衛隊」と題して行われ、自衛隊の組織・各自衛隊の特性やポスト冷戦期の自衛隊の役割などについて具体的にわかりやすく説明し聴講者の関心を引いた。
 講演が終了後、「入隊されてから一番きつかったことは何ですか」などの質問がよせられ、防衛大学校および幕僚監部で勤務したときの思い出を語った。 
 社員教育担当者は「自衛隊のこのようなお話は本当に参考になりました」と感想を述べた。地連では今後も積極的に講演を実施して、自衛隊に対する理解の促進を図りたいとしている。

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