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   2004年9月1日号
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スポーツよもやま話 根岸直樹
子づくりと並行で五輪4連覇を…
 多少の計算違いがあったとはいえ、アテネ五輪柔道日本チームの大奮闘は、国民の士気を高めるに充分。猛暑も、睡眠不足も何のそので、TV画面にくぎ付け。金メダル連取にバンザイ、バンザイの毎日だった。
 "やわらちゃん"谷亮子、"女三四郎"上野雅恵、谷本歩美、阿武教子、塚田眞希…。特に脚光を浴びた女性軍にまじって、男子60キロ級・野村忠宏(二九)の五輪3連覇は特筆に価した。
 いまでこそひと目で「野村だ」とわかるが、五輪初出場となった1996年アトランタ大会のときは、報道陣の間でも「野村ってどいつだ」と野村捜しに大わらわだった、「オレだって五輪代表なのに"じゃまだ"とカメラマンに突きとばされた。あれは屈辱でした」と野村は述懐している。かくいう小生も、無名の21才の青年を捜して空港ロビーを右往左往したのを、ついこの間のことのように思い出す。
 なのにアトランタでいきなり金メダル。続く00年シドニーを連覇。その後、アメリカに二年間、語学留学したこともあり、五輪代表もそこまでかと思われたが、ブランクを乗り越えてアテネへ。
 本人は多くを語らないが、復活までには人知れぬ努力と精進があったはずだ。そんな苦労などどこ吹く風で内また、大外刈り、肩車に加え切り札・背負い投げの技を磨いて、ついに五輪3連覇だ。
 出発前「年齢的にも、体力的にもかなりしんどい。今度が最後のつもりで頑張る」と言っていたが、この調子ならまだまだだ。4連覇という大きな期待を抱いてしまう。
 野村の祖父・忠彦さん(九三)は名門道場を創設した。父・基次さん(六一)は長く野村の母校・天理大学の柔道部長だった。そしておじの豊和さん(五五)は七二年ミュンヘン五輪軽中量級王者だ。
 「このへんで区切りをつけて、次ぎは子づくりに励みたい」冗談まじりに語る野村だが、会場スタンドで応援していた美人妻・葉子さん(二一)は現役モデル。夫妻のDNAを受け継ぐジュニア誕生も楽しみではある。
 斉藤仁男子チーム監督は「大会前に右の脇腹を痛めるアクシデントがあったのに、よく頑張ってくれた。将来、指導者になるにしても、日本柔道界にとっては必要不可欠な人材」と話している。
 いずれにしても、切れ味鋭い野村柔道の集大成を、しっかりと世界に印象づけた野村忠宏のアテネ五輪3連覇だった。

「ファミリーコンサート2004」を開催
<海自横須賀音楽隊>
 海上自衛隊横須賀音楽隊が「ファミリーコンサート2004」を開催します。
 〈日時〉10月1日(金)18:30〜20:30
 〈場所〉よこすか芸術劇場大劇場(京急汐入駅徒歩3分)
 〈曲目〉【第1部】ハイランド讃歌組曲(フィリップ・スパーク作曲)他【第2部】デサフィナード、斎太郎節、アンフォケッタブル、涙そうそう、昭和50年代ヒットメドレー 他
 〈申込要領〉◎住所・氏名・年齢・性別・電話番号を記入した「往復はがき」で、〒238-0046横須賀市西逸見町1丁目無番地海上自衛隊横須賀地方総監部広報「防衛ホーム」係 宛、お申し込み下さい。◎往復はがき1枚で2名様分の入場整理券をお送りします。なお、応募多数の場合は抽選とさせていただきます。◎満員の際は入場をお断りする場合もございます。◎9月13日(月)必着◎お問い合せ: 電話046-822-3500(内線2208)広報係まで。

HOME's English Class(防衛ホーム英語教室)
HE IS BOTH A GOOD TALKER & A GOOD LISTENER
ヒー イズ ボウス グッド トーカー アンダ グッド リスナー
彼は話し上手だし、聞き上手だよ
 Hi!皆さん。お元気ですか。連日暑い日が続いています。お元気でしょうか。
 今年は台風の当たり年になりました。すでに17個も台風が発生しております。各地での被害も多く出ていますね。沖縄では「でいご」の花が多く咲くと、その年は台風が多いといわれていますが、今年はあちこちででいごの花が目につきました。台風情報のない時代の生活の知恵でしょう。
 さて、今回の表現は、“He is both a good talker and a good listener"「彼は話し上手だし、聞き上手だよ」です。今の世の中、黙って話を聞いてくれるタイプの人よりも何でもかんでも指示をしたり、言うだけ言って終わりというタイプの人が増えてきています。相手に的確に内容を伝えることも、じっくりと相手の意見を聞くことも大切なコミュニケーションの技術です。どちらにも片寄らずお互いにしっかりと意思疎通をして快適な職場環境を整えたいものですね。トーカーとリスナーを一つずつ使い、「話し上手」、聞き上手」という表現で覚えておくと便利ですね。面白い話・ためになる話を聞いた時は、「話し上手ですね」と褒め言葉を、黙って聞いてくれた相手には、しっかり聞いてくれて有難うという意味で「聞き上手だね」と一言いうと人間関係が上手くいきます。
 まだまだ残暑が続きますが、美味しいものを食べてゆっくり睡眠をとって英気をやしなってください。See ya!
 (陸幕防衛部=在沖縄米海兵隊司令部キャンプ・コートニー勤務)〈スワタケル〉

雪月花
 前号本稿に金沢記者が書いた「吉田正夫さんの夫婦愛」は大変な反響をいただいた。吉田さんの書く「雪月花」を喉頭ガンの奥さんが指文字で感想を述べ、二人は死ぬまで大の仲良しだったというものだった。吉田さんは奥さんへのお見舞いを私には絶対させてくれなかった。私と吉田さんとは30年以上も前からのお付き合いだった。その当時の奥さんは背は高く色も白く鎌倉の住人にピッタリの方だった。この自慢の奥さんが手術でキズ恨も大きく、ゆがんだお顔は「昔の女房を知っている人には見せたくない」ということだった。金沢記者が書いているように本当に奥さんのよき伴侶だったのだ。その後このような記事を朝日新聞でも読んだ。音楽評論家の吉田秀和さん(90)は昨年11月に奥さんのバルバラさんを亡くして「心の空白」を埋められず、それ以来朝日新聞に連載していた「音楽展望」を書く気がしないという。「今は体の半分がなくなったような気分だ。黄泉の国に行って妻を連れ戻せればと本当に思う」と語っている。もう一つ思い出したことがある。私が結婚したての頃、郷里のおじいさんが奥さんを亡くした、多分80歳は越えていたと思う。お葬式の何日か後に道で出会った私にポツリと言った、「おばばとはたった60年しか一緒に暮らせなんだ。」そして一年もしないうちにおじいさんも旅立った。雄と雌がいつも一緒にいると言われているおしどり(鴛鴦)と人も同じなのかもしれない。(所谷)

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