17名帰国 威風堂々と行進 家族から花束を受け取る第2派遣隊員(都城)
都城駐屯地(司令・川崎朗1陸佐)では6月5日と17日の両日、第4次東ティモール施設派遣群の隊員17人が任務を達成し帰隊した。 5日に第1派として、43普連1中隊の荒牧翼3陸曹、17日には第2派として9施群345施設中隊の古沢隆宣陸曹長以下16人が駐屯地音楽部の演奏曲にあわせて威風堂々と行進し、首を長くして帰国を待ちわびていた家族や隊員約800人の盛大な出迎えを受けた。派遣隊員が駐屯地に到着すると家族は花束を手渡し、子供達は「おとうさんおかえりなさい」と大きく書いたプラカードを広げ、つま先立ちで自分の父親を捜していた。出迎えの隊員達は「ご苦労さん、よく帰ってきた」と派遣隊員と握手を交わし、肩を叩いて再会の喜びを分かち合っていた。派遣隊員達は、現地での厳しかった活動を物語るかのように真っ黒に日焼けした顔で元気な姿を見せ、感激のあまり涙を流す家族も見られた。 古沢陸曹長から帰隊報告を受けた川崎司令は「長い勤務本当にご苦労様でした。家族の方々も一日千秋の思いで待っていました。ともに祝いたい。本PKO活動の成功は、東ティモールと日本国の友好関係の礎となった。我々の誇りである。この経験を活かし自信と誇りをもってこれからの勤務に生かしてもらいたい」と訓示した。 家族は、「感激で胸一杯です。ゆっくりと休ませてあげたい」と話し、帰国報告後、家族と再会した隊員達は、夫あるいは父親の顔にかえり、相好をくずして留守をしっかりと守ってくれた家族に労いの言葉を掛けていた。なかには日本を離れるときに誕生した子供もおり、9ヶ月の間で成長した子供の顔をいとおしそうに眺めながらもその成長ぶりに驚く隊員もおり、あらためて今日の重みをかみしめていた。 副群長・迫2佐 「自衛官として誇り」 国分駐屯地(司令・保坂一彦1陸佐)では7月13日、第4次東ティモール派遣施設群の派遣隊員として同駐屯地から参加した4名の帰国式を駐屯地で実施した。 派遣隊員4名は第4次派遣施設群405名の一員として道路や橋の維持のほか、住民への歯磨き指導など支援し任務を終了した。 式は、国分市長など多数の来賓や派遣隊員家族、同駐全隊員の見守る中、現地で派遣施設郡の副郡長を努めた迫輝昌2陸佐が保坂司令に帰国を報告。司令は「困難な仕事を無事にやり遂げてくれた。経験を今後に生かしてほしい」と述べて派遣隊員の労をねぎらった。 その後、隊員食堂で派遣隊員の家族を交え帰国歓迎会食が行われ迫2陸佐は「自衛官として国際貢献に参加したことは誇りである。今後の自信となった」と話した。 県副知事を表敬 活動を説明 迫輝昌2陸佐は約9ヶ月ぶりの帰国に伴い7月5日、鹿児島県脇田副知事を表敬訪問した。 迫2陸佐は県庁職員の温かい出迎えを受け早速、副知事室で東ティモールでの活動(道路修補、給水支援、撤収)、現地状況などを説明。同副知事は終始熱心に聞き、最後に労をねぎらう言葉で帰国を祝福した。