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   2004年2月15日号
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ラジオで防災を語る
<岡山地連>
地連初のFM番組出演
越川部長、防災の重要性を総括
 岡山地連(部長・越川嘉明1陸佐)は1月12日から16日の間、岡山シティーFMの特別番組に出演した。
 この番組は阪神・淡路大震災からまもなく9年目を迎えるにあたって、月日の経過ととむに風化されていく大震災の記憶を再認識させるとともに、防災意識の高揚を図るために放送されたもの。倉敷募集事務所長・石黒3陸佐と広報班長・柴田1空尉が自衛隊の災害派遣の仕組みや手順、自衛隊の各種災害派遣活動の紹介等と市民に対して災害発生時の心構えをアドバイスするなど、分かり易く説明した。また陸上自衛隊13特科隊の支援により阪神・淡路大震災や総社市崩落事故災害派遣活動経験者による災害派遣活動体験談なども紹介された。
 最終日には越川部長みずから出演し、県民に防災の重要性を総括した。

"あの日を忘れない"
震災から9年 メモリアル行事
<兵庫地連>
 兵庫地連(部長・片山和美1陸佐)は1月16日、第3師団(第3後方支援連隊補給隊・千僧)および海自阪神基地隊の協力を得て、県立舞子高校が授業の一環として実施している「阪神淡路大震災メモリアル行事」を、昨年に引き続き支援した。
 舞子高校は平成14年4月、全国初の「環境防災科」設置を契機に、震災の記憶や教訓を後の世代に継承するため、本行事を実施している。
 行事の中で自衛隊をはじめ10人の講師を招き、環境と防災に関する分科会が行われた。自衛隊からは兵庫地連広報室長・山根3佐が講師として招かれ、「阪神淡路大震災と自衛隊の活動」と題し、体験談などを生徒たちに講義した。生徒たちは自衛隊の活動を理解するとともに、改めて生命の尊さを胸に刻んでいた。
 また海自阪神基地隊は、人命救助システムの展示と説明を行い、自衛隊の人命救助能力の一端を披露。さらに第3後方支援連隊は今年の新しい試みとして生徒達の参加を得ながら野外炊事車による炊き出しを行い、災害派遣能力の一端を披露した。
 参加した地元小・中学生、地域住民、学校関係者や生徒たちからは多くの質問と簡単の声が寄せられ、自衛隊に対する大きな期待が感じられた1日だった。
 地連としては、今後も近隣部隊などの協力を得ながら、本行事に対する支援を実施していきたいとしている。

掃海艦「やえやま」「つしま」
名古屋港で一般公開
<愛知地連>
 愛知地連(部長・土谷貴史1陸佐)は1月24日、25日の両日、第51掃海隊(司令・高森1海佐)の掃海艦「やえやま」(艦長・坂本3海佐)「つしま」(艦長・柳2海佐)の艦艇広報を、名古屋港ガーデン埠頭で実施した。
 両艦は23日午前に荒波にもまれてきた艦体を名古屋港に現し、地連部員や港湾関係者の見守る中、名古屋ガーデン埠頭第3岸壁の前後に並んで接岸した。
 一般公開は24日、25日に実施され、テレビ局や新聞社の報道もあり、2日間で延べ約6,000人が見学に訪れ、両艦乗員の丁寧な説明に耳を傾けていた。寒い中訪れた見学者は、"掃海"という意味を初めて知った人も多く、興味深く艦を見学していた。
 26日午前には2艦は同時に横須賀へ向け出港した。

予備自補から初の予備自衛官誕生
<島根地連>
 島根地連(部長・古原康孝1陸佐)は1月9日、地連本部部長室で、庄司美佐子予備自衛官に辞令書を公布した。
 予備2陸曹・庄司美佐子さんは、平成14年12月15日技能公募予備自衛官補(看護師)として採用され、このたび所定の教育訓練を修了し島根県第1号として予備自衛官に任用された。
 庄司予備自衛官は平成15年9月21日、地元の広瀬町で行われた防災行事に自主的に参加し、地域住民に対して防災パネル展示などの支援を実施するなど地域の住民と自衛隊の架け橋として活躍した。
 辞令書交付にあたり地連部長は「持っている技能を最大限に生かして地域や国民のために頑張ってください」と訓示を述べ庄司予備自衛官を激励した。
 庄司予備2陸曹は、「予備自として有事がないことを願ってますが、いざという時のために技能を磨き皆さんの役に立てるように努力したいと思っています」と意気込みを語った。

初めての女性所長誕生
<宮崎地連>
 12月10日、宮崎地連(部長・本村久郎1空佐)の新田原分駐所長に長友智恵子1空尉が転任、宮崎地連初めての女性所長が誕生した。
 長友1空尉は、WAF新隊員として入隊後、気象観測員として勤務。昭和63年3空尉に任官。教育隊の区隊長、空幕人計課、5空団総務班長、教育隊中隊長、南混団訓練班長などの職務を経験し、今回の勤務となった。
 「地連は自衛隊の入口、民間の方々は広報官を見て自衛隊を判断されると思うので、『明るく、元気に』をモットーに入隊適齢者や協力団体等の皆様方に『自衛隊っていいなあ』と思ってもらえるような事務所にしたい」と抱負を述べる。
 教育隊での経験が豊富で、新隊員を良く知っている新所長のこれからの活躍に大きな期待が寄せられている。

暫し伝統文化に浸る“官休庵「初釜」”
 <京都地連>
 京都地連(部長・浅見憲司1陸佐)は1月12日、茶会年頭行事「初釜」に招待された自衛隊将官等の参加案内を支援した。
 この行事は、茶道3千家(表千家、裏千家、武者小路千家)である武者小路千家(家元・千宗守氏)が、第3師団管内の将官と府下部隊長などを招待して茶の湯を楽しんでもらおうと毎年実施しているもので、今年は渡邊中部方面総監、岡舞鶴地方総監を初め12名が参加した。
 当初、お弟子さんによる薄茶のお点前を頂き、引き続き弘道庵に案内され家元直々のお点前による濃茶を頂いた。お点前中には家元からお茶室の説明、千家の歴史などをユーモアを混じえて紹介されるなど厳粛な茶会も和やかな雰囲気につつまれた。

<地連 東西南北>
<山梨地連>
防大生、成人式でスピーチ
 山梨市市民会館で1月11日、平成16年山梨市成人式が盛大に挙行され、新成人381名と市長を始めとする来賓、約400名が参列し、20歳の門出を祝った。式典では、新成人を代表して防衛大学校在学中の野呂瀬葉子学生がスピーチを行った。
 野呂瀬学生は、4姉妹の3番目で、姉2人(長女・朝霞駐屯地勤務、次女・防大4年生)に続き、平成15年度に防衛大学校に入学した。姉妹3人が防大入学という快挙は山梨地連でも初めてであり、昨年の春は一躍「話題の人」となった。
 ことの経緯は、山梨市から野呂瀬学生の恩師にスピーチを行う人物の推薦依頼があり、野呂瀬学生が市に推薦された。そこで市は防大に対し野呂瀬学生にスピーチを依頼したいと熱い要望を送り続けた結果、このスピーチが実現した。
 壇上に立った野呂瀬学生は、「防衛大学校の生活風景」や「上下関係の厳しさ」など、今自分が置かれている立場をラッパの物まねやジェスチャーを交えて熱弁すると共に、「20歳、大人と言われる年齢になり、大人とは、『何が一番大切なのかを知っている人』であり、自分にとって一番大切なこと、一番大切な人のために自分ができる最高の事をして下さい」と語った。
 式場では、野呂瀬学生のスピーチが始まると、それまでの式全体の喧騒が嘘のように静まり、皆熱心に耳を傾け、多くの新成人がスピーチの内容を自分に置き換え決意を新たにしていたようだった。また、防衛大学校の儀仗服で壇上に立った野呂瀬学生の勇姿に、会場のあちらこちらから「凛々しい」「かっこいい」との声が聞こえ、式終了時には、一緒に記念撮影をする姿が多く見られ大人気だった。
 式終了後、野呂瀬学生は今後の自分の進む道について、現在は防大1年生として「下の立場」について学び、学年が進めば「その時」でなければ得られないものを習得し、最終目標として「上からも下からも必要とされる幹部自衛官」を目指し、日々精進していきたいと固い決意を語ってくれた。
 野呂瀬学生の輝かしい未来が見えるような素晴しい「成人の日」であった。

中部方面総監
部隊を初視察
<岐阜地連>

 岐阜地連(部長・渡邉正和1空佐)は1月19日、陸自中部方面総監・渡邉元旦陸将の部隊初度視察を受けた。
 当日、総監が地連に到着する頃には心配された天候も回復し、地連部長以下全部員で出迎えた。
 総監は訓辞の中で、「所命任務の必遂」、「地域と共にあれ」、「時代・社会の変化への対応」の3点を要望事項として述べ、「今年は自衛隊創立50周年を迎えるとともに、イラク人道復興支援活動に従事するなど、自衛隊にとって正念場の年になるが、渡邉部長を中心として、全部員があらゆる困難を克服し、更なる向上を目指してほしい」と今後の地連が果たすべき役割の重要性を強調した。その後、総監は岐阜地連本部前で記念撮影を行い、全部員に見送られ地連を後にした。


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