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寒中阿波踊りで勇ましく |
小松島航空隊 新入隊員ら |
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1月18日、徳島市繁華街の中心部を流れる新町川の水際公園で開催された「新町川寒中水泳大会」(新町川を守る会主催)に小松島航空隊(司令・渡邊洋一郎1佐)から若手隊員有志20名が参加した。
この大会は、新町川の美化活動に取り組む主催団体が水質浄化をアピールするために市民に呼びかけて毎年開催しているもので、今年で10回目を迎える。今では徳島市の冬の風物詩として定着し、市民に親しまれている新春恒例行事である。
各地に雪が舞った前日の寒波も去り、澄み切った青空となったこの日は、気温6度、水温9度という身を切るような冷たさの中で泳ぐ若者の勇ましい姿を見物しようと家族連れや報道関係者、アマチュアカメラマンら約500名の観客が川岸に詰めかけた。
主催者の挨拶と徳島市長の祝辞の後、徳島文理大学和太鼓部の演奏で幕を明け、徳島大学水泳学部員や徳島市水泳協会員が近代泳法や古式泳法の展示を行い、続けて橋の上からダイビングを行って、大会は大きな盛り上がりを見せた。最後は、本大会のメインイベントである水中阿波踊りに、松空隊員が中心となって約40名の若者がハッピ姿で入水し、川の中で円陣を組み、阿波踊りのリズムに合わせて立ち泳ぎによる見事な水中阿波踊りを披露した。
全身を震わせながら耐え泳ぐ若者達に観客から「ヤットサー、ヤットサー」のかけ声や「頑張れ!」と温かい声援と大きな拍手が飛び交い、会場は大いににぎわった。
「人生節目の思い出に」と新入隊員、新成人、新3曹隊員及び飛行幹部候補生に対して参加の希望を行ったところ、該当する隊員のほぼ総員が自発的に参加。その一人である引こう幹部候補生は「冷たいというより、突き刺さるような痛さに自然の厳しさを体感し、飛行安全の重要性を実感しました」と語り、参加隊員は口を揃えて「良い思い出となった」とお互いに称え合っていた。 |
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雪灯籠を手作り ボランティア |
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弘前駐屯地曹友会(会長・外崎晴彦曹長)はこの度、駐屯地近郊にある療養施設「千年園」に雪灯籠を製作した。
雪灯籠製作は、昨年曹友会で同園の夏祭りにボランティアで参加した際、入園者のほとんどが車イスを利用のため、弘前公園での雪灯籠まつりに行く事が出来ないとの事情から始まり、今年で2回目となる。
今年は、外崎曹友会長以下8名の会員で縦約2メートルの雪灯籠を2基、大小の雪だるま9体と岩木山をかたどったミニかまくら群を作成した。
1月20日に型枠に雪つめ作業をし、雪の固まった22日に削りの作業を行い、最後に灯籠にねぷた絵をはめ込み完成した。
灯籠とミニかまくらに灯がともされると、入園者らは赤々とした灯火を眺めて笑顔を見せていた。 |
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〜自己表現力豊かに |
英語能力をスピーチで披露 |
<舞鶴地方隊> |
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舞鶴地方隊(総監・岡俊彦海将)では1月16日、海上自衛官として日頃の勤務に必要な英語能力の修得を目的に、舞鶴地方隊各部隊において実施した英語教育の成果を検するため、総監以下各部隊指揮官等約100名が聴取する中、各部隊から選抜された幹部自衛官約9名が英語スピーチを行った。
発表者は、3佐から3尉の一般幹部候補生、部内幹部候補生、飛行幹部候補生及び幹部予定者の各課程出身幹部により、一人持ち時間5分で行われた。
今回の英語スピーチでは、事前に示された「私の仕事」、「私の信条」、及び「私の趣味」の中から各人スピーチのテーマを選択し、自己の英語力をアピールした。
スピーチでは、各自表現力豊に工夫を凝らし、ユーモアを交えて熱弁を奪い、時折場内から笑いも。
発表の後、優勝者3名に岡総監から優秀スピーチ賞が授与され、「今回のスピーチは、非常に質が高く、ユーモアに溢れ、また、文章の構成力の高さにも感心した」と訓辞が述べられた。 |
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少工校 書き初め・百人一首大会 |
生徒700名が一斉に |
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▽少年工科学校(校長・武田正徳陸将補)では、1月15日、生徒の年始行事である書き初め大会が行われた。
第1教育部による全般指導のもと、実行委員長3学年新玉生徒及び役員が細部企画・運営を実施。今年の課題は、1学年が「温厚篤實」「國威高揚」、2学年が「心興月倶靜」「静中観物化」、3学年が「翔鶴瑞雲」「泰然自若」「佳氣満高堂」「人不学不知道」。
琴の音が流れる中、駐屯地体育館で、全学年約700名が純白の用紙に向かって一斉に墨痕鮮やかに筆を走らせ新年のスタートに相応しい若者の新鮮な躍動感と力強さを示した。
また、各学年ごと金、銀、銅賞、佳作が表彰された。
72枚(個人)で優勝
▽19日は、2学年を中心に同体育館で、日本の伝統的古典文芸への認識を深め、情操を養うことを目的に、小倉百人一首による「かるたとり大会」を行った。
大会は、生徒会行事として第2教育部の指導・助言のもとに実施され、コンピューター部員による記録集計や、詩吟部員による読みあげ等、生徒会をあげて取り組んだ。
大会の準備として、正月前に2学年全員が小倉百人一首の事前指導を受けるとともに、冬季休暇間の課題として、各区隊の委員長を中心に同一首の暗記に務めていた。
大会当日、来賓の見守る中、生徒達は緊張感を漂わしながら団体戦、個人戦に臨んだ。詩吟部による上の句の朗々たる読み上げに応じて、会場からは下の句の札を取る声が飛び交った。
1時間の競技はアッいう間にすぎて、団体戦は第2教育隊第1区隊が、個人戦は4区隊藤山直貴生徒が62枚、特別参加は第2教育部芸術科、舘山由紀子教官が72枚の札をとり優勝した。 |
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指導・救護 |
スキー教室を支援 |
園児・小中学生120名が参加 |
<札幌駐屯地> |
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札幌駐屯地(司令・火箱芳文将補)では、1月13、14日の2日間、札幌市郊外にあるFUSスノーエリアで山鼻スポーツ振興会が主催するスキー教室を支援した。
これは駐屯地近傍の町内会が「地域住民の冬の生活を健康でより楽しいものにするために」と毎年開催し、今年で39回目となり、駐屯各部隊から12名の指導員・救護員、調整員をもって支援しているもの。
幼児、小中学生、約120名の参加者は、それぞれの技量に合わせて12のクラスに分かれてスキー技術を学び、台風並に発達した低気圧がもたらした吹雪にも負けず、楽しい2日間を過した。スキーが初めてのこども達も多く、指導員の手取り足取りの指導により最後にはリフトに乗ってスキーの楽しさを知ることが出来るまで上達し「頂上から滑りたい」と指導員を困らす元気なこども達も現われた。
札幌駐屯地は夏の時期にも、北海道例大祭の山車渡御において、山車の引き手支援を行っている。地域住民との地道な交流は、自衛隊に対する理解を得る良い機会。夏は山車支援、冬はスキーと年間を通じて地域とともにある自衛隊を目指している。 |
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釜臥スキークラブ |
社会体育優良団体として |
文部科学大臣表 |
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大造補所海技官が会長を務めるむつ市スキー協会釜臥スキークラブが10月13日、文部科学大臣から社会体育優良団体として表彰された。これは全国の社会団体に貢献のあった団体に贈られるものでジュニアスキー育成をはじめとする地域における体育に対する貢献が評価されたもの。
12月7日の記念祝賀会には、青森県スキー連盟会長はじめ、むつ市長、むつ市教育委員長、大湊地方総監部管理部長など多数の体育団体関係者が出席し、盛大に催された。
同クラブは、昭和44年に発足以来、下北地方小・中学校のスキー技術の向上を目的に選手育成の強化を最優先課題として成長し、全国大会レベルの選手を多数育成してきた。なかでも同クラブを土台に元アルペンナショナルチームの森信之氏、上林卓司氏を輩出するなど育成方法には定評があり34年の歴史を刻んでいる。 |
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