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   2003年7月1日号
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警務隊創隊50周年祝う
記念式典、戦技競技会 祝賀会を開催
組織の健全性維持に邁進
 警務隊創隊50周年記念式典が6月15日、防衛庁A棟講堂で行われた。式典には、宇田川新一人教局長、武田能行小平学校長、佐藤典子最高検察庁検事、中屋利洋東京高等検察庁検事をはじめ部内外からの来賓や警親会会員、部外協力者、隊員家族ら多数が出席。
 午前10時前、北方、東北方、東方、中方、西方の各方面警務隊員等約260名が整列する中、執行者の一(はじめ)康人警務隊長が臨場、壇上で栄誉礼を受けたあと、来賓が順次入場した。開式の辞に続いて、陸自中央音楽隊の伴奏で全員で国歌斉唱。次いで、一(はじめ)隊長が式辞に立ち、警務隊の歴史、沿革について触れながら最近の防衛を取り巻く環境の変化にも言及、「警務隊は、常に武力集団である自衛隊の良心として規律維持に任ずるという原点を忘れず、犯罪捜査を主軸とした隊務運営を行うとともに各種の新たな事態に対しては実効性をもって即応する」「警務官の意識改革のさらなる徹底を図るとともに業務の改革、組織の活性化、基盤整備を実施していく」ことを強調した。
 引き続き、来賓を代表して宇田川人教局長、武田校長、榊枝陸幕警務管理官が順次含蓄ある祝辞を述べたあと、壇上の来賓が一人ひとり紹介された。最後に、先崎一陸幕長をはじめ防衛庁・自衛隊の高級幹部からの祝電が披露され、式典が終了した。
 午後から、場所を千代田区内のホテルに移して記念祝賀会が催され、関係者約600名が参加、創隊50周年の節目を盛大に祝った。
 〈警務隊の概要〉昭和27年7月、松戸で編成された第400保安大隊を母体とし、翌28年6月15日、防衛庁長官より司法警察職務の任務を付与され、犯罪捜査を開始した。その後、幾度かの改編を経て、昭和48年3月、現在の地区警務隊編成をとるに至り、現在では18コ地区警務隊、全国135コ駐分屯地とゴラン高原、東ティモールの海外2力所に駐屯し、日夜全力を尽くして組織の健全性維持に努めている。
 また、これまでに、駐分屯地では本来業務である司法警察職務、保安職務、各種訓練を実施するとともに阪神・淡路大震災など多くの災害派遣、カンボジアをはじめとするPKO、国際緊急援助隊への派遣等業務に任じてきている。

特輸隊は10周年迎える
政府専用機2機で要人空輸など117回
 航空自衛隊千歳基地の特別航空輸送隊(隊司令・渡邊聖夫1佐)創立10周年記念式典が政府専用機格納庫内で行われた。(=写真)
 特輸隊は、平成4年4月に臨時特別航空輸送隊として発足。翌年6月に編成され、政府専用機2機でこれまで要人輸送など117回の輸送任務に当たった。特に今年の3月にはイラク戦争に伴う難民支援として、ヨルダンにテントを空輸する初の物資輸送任務を行った。
 式典には、航空支援集団司令官、千歳基地司令、航空関係者等が参加。航空幕僚長表彰伝達、感謝状贈呈などが挙行された。
 その中、渡邊隊司令が「関係各位のお陰で10年間、無事任務を完遂できた。これからも国民の負託に応えていきたい」と式辞を述べ、支集団司令官が参列隊員を前に「誇り高き任務に精進してほしい」と祝辞を述べた。

陸自補統で創立5周年行事
 5月31日、陸上自衛隊補給統制本部(本部長・佐野晃陸将)は、創立5周年記念行事を行った。
 午前11時15分、大講堂において、歴代本部長(初代・第2代・第3代)と各協力団体会長を来賓に迎え、記念式典を開催した。
 陸上自衛隊補給統制本部長の佐野陸将は全隊員を前に「創立5周年という大きな節目にあたり、陸上自衛隊補給統制本部の向かうべきところについて、第1に『兵站中枢として更なる一元的機能発揮に邁進』、第2に『陸上自衛隊の兵站中枢を担う矜持を保持しつつ、自己の職責に挑戦』」を強調、「本日の記念すべき日に、補給統制本部新編の理念に立ち返り、伝統を継承しつつ、将来に飛躍すべく名実ともに陸上自衛隊の兵站中枢として、相応しい実力を有する補給統制本部を目指し、全隊員が心を一つにして精進する」よう要望した。
 その後駐屯地体育館で十条OB会が主催する創立記念祝賀会が行われ、悪天候にもかかわらず約900名が参加、親睦を深めた。

総合優勝は東方警 戦技競技会
3種目で熱戦を展開
 平成15年度全国警務隊戦技競技会が6月12日から14日までの3日間にわたって陸自朝霞駐屯地で行われた。
 12日の開会式では、統裁官である一(はじめ)康人警務隊長の訓示や優勝旗返還、選手宣誓などが行われたあと、施設点検や監督会議も実施、翌日からの競技会に向けて万全の準備を整えた。
 13日午前、各方面警務隊の選抜1個チーム5名がそれぞれ「鑑識技術」を競ったあと午後からは同様に「体力検定1」が実施された。
 翌14日、駐屯地武道場で「逮捕術」の団体、個人戦が行われ、各方面警務隊の精鋭5名(個人戦は2名)が優勝目指して熱戦を繰り広げた。この日は気温が30度を超える真夏日で、しかも応援する隊員の熱気も武道場内に充満、出場選手は全身汗まみれになりながら気迫の籠もった闘いを展開していた。間合いをとりながら一瞬のうちに相手のふところに跳び込み、突きや蹴りを繰り出す。そして間髪を入れず、投げの体勢へ。迫力ある試合展開に一般の見学者から「さすが、警務隊」の声が上がっていた。
 試合終了後、場所を移して表彰式が行われ、一(はじめ)統裁官から総合優勝に輝いた東部方面警務隊(隊長・奥松勉1佐)に優勝旗等が、準優勝の北部方面警務隊(隊長・加瀬静夫1佐)に準優勝杯等が贈られた。また、種目別にもそれぞれ準優勝まで表彰されたほか、個人の優秀者に対してもメダル等が贈呈された。
 総合優勝を果たした東方警務隊の奥松隊長は「監督、選手要員が方面警務隊の期待に応えるべく、一丸となって強化訓練を行った結果だと思う。また、その強化訓練を心よく支えてくれた各地区警務隊長以下全隊員に心から感謝しています」と隊員の労をねぎらった。一方、逮捕術の個人優勝に輝いた井上宏昭3曹は「初出場で、しかも優勝できるとは夢にも思ってませんでした」と喜びをかみしめながら「まだまだこれからの自分なので、精進を重ねて次回は団体戦に出場してみたい」と抱負を語っている。
 成績は次のとおり
 〈総合〉▽優勝=東方警▽準優勝=北方警〈鑑識〉▽優勝=東方警▽準優勝=北方警〈体力検定?〉▽優勝=北方警▽準優勝=東方警〈逮捕術〉▽優勝=東方警▽準優勝=北方警
 ※個人表彰
 〈逮捕術〉▽優勝=井上宏昭3曹・東方警▽準優勝=米坂公章3曹・北方警▽優秀者(団体戦全勝)=田上清治3曹・東方警、吉田将2曹・同〈鑑識〉▽優秀者(指紋の部)=寺田謙一郎2曹・東方警▽優秀者(写真の部)=秋山隆雄3曹・同▽優秀者(足跡の部)=杉田昌也1曹・同〈体力検定?〉▽優秀者(最年長の部最優秀)=丸山雄男曹長・東方警▽優秀者(3千メートル独走1位)=田村義之介士長・中方警

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