生活習慣病を防ぐには日常の健康管理が大切。測定したデータを直接パソコンに送信し、インターネットで健康アドバイスも受けられるなど通信機能を持った健康機器が登場している。
ダイエット指導
室内のどこで血圧や体脂肪を測ってもパソコンにそのまま記録でき、インターネットで栄養管理士や健康運動指導士からダイエットなどの個別指導を受けられるのが、体脂肪計・血圧計・歩数計のセット「ヘルスプラネット」(タニタ、6万4,800円)。
各機器は微弱電波や赤外線による通信機能を持ち、無線で専用レシーバーにデータを送る。レシーバーはUSBコードでパソコンとつながり、パソコンが起動すると自動的にデータを取り込んで専用サイトに送る。送られるデータは、体脂肪計は体重、体脂肪率、体脂肪量、内臓脂肪レベル、基礎代謝量、体型判定、総消費エネルギー量。血圧計は最高・最低血圧、脈拍、頻度分布。これらの1週間分のデータと付属のベストウエイトセンターの蓄積データをもとにアドバイスしてくれる。
ツボ経路で健康を
宇宙飛行士用にロシアの宇宙科学者チームが開発した健康管理システムをドイツの財団が一般向けに応用したのがCMD(コンピュータ・メディカル・ドクター、東京体育機器、レンタル料は月/3,000円)。
病気は体のエネルギーの不均衡によるという中国古代医学の考えに基づき、手足の各12カ所のツボを専用センサーで押さえて電気的抵抗値からホルモンやストレス、血液、リンパ液、臓器などの状態を探知。USBコードで取り込まれたデータはインターネット経由でドイツにある専用サーバーに送られ、分析結果やバランス回復のためのツボ刺激個所の図などが10秒で戻ってくる。
携帯電話で心電図
手のひらサイズの心電計・血圧計・携帯電話がセットで宅配される「宅配検診」(愛知検診技術振興財団、利用料/7,800円)は、安静時と軽い運動をした負荷後に心電計を胸に当て測定した心電図と血圧数値が、つないだ携帯電話に自動的に取り込まれ、そのままメールで送信すると同財団を経て名古屋大学付属病院のコンピューターに届き、専門医による診断とアドバイスが受けられる。心臓が痛いなど具合の悪い時に即計測できる利点も。
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