防衛ホーム新聞社・自衛隊ニュース
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自衛隊ニュース   894号 (2014年11月1日発行)
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武居新海幕長着任
 10月14日に海上幕僚長の離着任行事が防衛省で相次いで行われた。
 新海上幕僚長・武居智久海将は、A棟講堂で栄誉礼・儀じょうを受け、前海上幕僚長・新統合幕僚長の河野克俊海将との事務引き継ぎを行ったあと、隊員とともにA棟玄関で河野前海幕長を見送り、その後、海幕大会議室で初訓示した。
 訓示では、河野前海幕長の掲げる「精強・即応・伝統の継承」を勤務方針として継承し、「真に戦える態勢の構築を目指し全力を傾注していく」と述べたほか、集団的自衛権行使の法制化とともに、国家安全保障戦略に基づき海上自衛隊が更なる活躍を求められる状況下において、「海上自衛隊は歴史的な転換点に立っている。それを踏まえ、人的基盤、作戦基盤、装備技術基盤の三つの基盤強化を当面の目標に置き、海上自衛隊の努力を集中していく。常に諸官とともに在り、我が国防衛の核心である海上自衛隊の発展と任務遂行のために虚心坦懐に努める覚悟である」と決意を語った。

派遣海賊対処行動
水上部隊が帰国報告
立川浩二1海佐に1級賞詞
 10月7日、防衛省副大臣室で派遣海賊対処行動水上部隊(第18次隊)の帰国報告と表彰式が行われた。
 第18次隊(隊員数約390人、指揮官・立川浩二1海佐=第8護衛隊司令)の護衛艦「いなづま」(艦長・可知俊一郎2海佐)と護衛艦「うみぎり」(艦長・松田光央2海佐)は今年の3月17日に呉を出港、9月20日に帰港するまでの間に、ソマリア沖アデン湾を航行するタンカーや貨物船に対し、エスコート方式の直接護衛(計115隻)、多国籍艦隊第151合同任務部隊(CTF-151)としてゾーンディフェンスを実施した。4月には、ゾーンディフェンス実施中の「いなづま」がアデン湾中部で、漂流した遭難小型船の救助要請を受け、乗員と小型船を「いなづま」でイエメンのムッカラ港に移送しイエメン海軍に引き渡す等の活動もあった。
 立川1海佐は左藤章防衛副大臣に任務の終了と隊員の無事の帰国を報告した。これに対し左藤副大臣は江渡聡徳防衛大臣の代理として、海賊対処の活動が自衛隊に対する国内外の信頼を高めたこと等を理由に、立川1海佐に防衛功労章を添え第1級賞詞を授与した。

第4回WPNS STEP
〈海幹校〉
過去最多26カ国を招待
次世代士官が交流
 海上自衛隊幹部学校(学校長・山下万喜海将=目黒)は10月15〜25日、海幹校指揮幕僚課程学生35人、WPNS(西大西洋海軍シンポジウム)加盟国等26カ国(※1)28人(留学生2人含む)の参加を得て、第4回WPNS次世代海軍士官短期交流プログラム(WPNS STEP)を開催した。我が国の防衛政策等を各国少佐級士官に講義で伝えるとともに、学生-外国招待者1対1の対番関係を軸に、グループ毎の熱心な討議を経て成果発表を行う研究会等を通じ人的交流の貴重な機会となっている。今年は西大西洋地域に留まらずインド洋地域に招待規模を拡大し、過去最多の参加国を数えた。
 海幹校教官や外務省職員による講義(※2)では国家安全保障戦略制定を含めた日本の防衛政策を盛り込む点を考慮し行われ、研究会では「開かれ安定した海洋の希求」をメインテーマに、海洋秩序の拡大、大量破壊兵器の拡散、国際テロの脅威への対処等について各国事情に理解を深めつつ有意義な討議が行われた。
 横浜等を訪問した文化研修、横須賀の防大や百里の航空観閲式等を訪問した部隊研修も外国参加者の日本及び防衛省・自衛隊に対する理解を大いに深めた。
※1 オーストラリア、バーレーン、ブルネイ、カンボジア、カナダ、チリ、フランス、インド、インドネシア、マレーシア、メキシコ、ニュージーランド、オマーン、パキスタン、パプアニューギニア、ペルー、フィリピン、韓国、サウジアラビア、シンガポール、スリランカ、タイ、トンガ、UAE、アメリカ、ベトナム
※2 講義テーマ…(1)日本の安全保障政策(2)防衛省・海上自衛隊の活動内容(3)自衛隊の統合運用(4)日本人のスピリット〜武士道(5)自衛隊の直面する課題

地方コンプライアンス講習会
九州防衛局と監察本部が共催
 防衛監察本部(梶木壽防衛監察監)は10月6日、九州防衛局(槌道明宏局長)と共催で、「地方コンプライアンス講習会」を開催した。地方コンプライアンス講習会は、コンプライアンス意識の普及・啓発を目的に防衛監察本部が、各機関及び陸海空自衛隊と共催で実施しているもので、講師には部外の講師を招き、専門的見地からの講演を行っている。
 九州防衛局での講習会には、北浜法律事務所福岡事務所から敷地健康弁護士を講師として招き、「コンプライアンスの意義とその実践法」と題する講演を、また、公正取引委員会事務総局九州事務所から上瀧清典経済取引指導官を講師として招き、「入札談合等関与行為の未然防止のために」と題する講演をそれぞれ行った。
 敷地弁護士は、最近の具体的な事例を交え、コンプライアンスの意義及び重要性を説明するとともに、安心感の有無で安全・信頼が判断されることから、行政は社会的要請に対しても積極的に応えていくことが求められると力説した。また、管理者には不祥事の速やかな報告を喜び、相手に「関心」を持って信頼関係を構築する姿勢が求められると総括した。
 上瀧指導官は、最近の具体的な事例を交え、入札談合による国民経済への悪影響、入札談合等関与行為防止法の概要及び同法に基づく措置、関与職員への損害賠償等の不利益等について説明するとともに、入札談合は身近な問題であり、関与行為はいずれ必ず発覚するため、正しい知識と意識を持つことが自分自身と組織を守ることにつながると強調した。
 また、防衛監察本部からは、鈴木良之副監察監が防衛監察本部の活動について説明し、防衛監察本部の活動に対する理解と普及を図った。
 なお、防衛監察本部は、今後も各機関等(自衛隊や地方防衛局等)と共催し地方コンプライアンス講習会を行う予定であり、「今後、講習会の開催を希望あるいは検討される機関等は、防衛監察本部へ気軽に問い合わせ願いたい」とのことであった。
(連絡先)防衛監察本部総務課企画室 地方コンプライアンス講習会担当03-3268-3111 内33072

HOME's English Class(防衛ホーム英語教室)
I'd love to……
アイド ラブ トゥ
 是非とも……
 Hi! How are you doing?皆さん、お元気でしょうか。良い天気が続いています。空気も冷え込んできました。北海道では初雪が降りました。いよいよ冬の到来ですね。今年は、ファッションでも新しい素材の防寒着(表現が古いでしょうか?笑)、ウインターウエア−とか、アウターとかいうんでしょうが、発売されて、軽くて温かい冬が愉しめそうですね。先日、米国海兵隊へ留学する教え子2人と会食をしました。5年ぶりぐらいになるのですが、彼らの成長には目を見張るものがありました。筆者自身も刺激をうけた再会でした。
 さて、今回の表現は、"I'd love to…"「是非とも…」です。I would love to〜「すごく〜したい」を短縮し、動詞を省略したものです。「いうまでもない」「言わずもがな」といった感覚で、強く相手の言っていることに同意するときに使います。一言で自分の強い気持ちを相手に伝えることが出来て便利ですし、相手にとっても気持ちのよい返答になりますので、好印象が得られます。使ってみてください。
 冬になると鍋をつつきながらワイワイと宴を楽しめます。人間関係も比例して、楽しく陽気で、親密なものになります。外が寒い分、心の中はポカポカと温かく生活できるといいですね。是非とも、I'd love to.使って見てください。「喜んで!」という意味でも使えます。それでは、一日一日を大切に、充実させていきましょう。陽気でストレスの少ない生活を楽しんでください。
 それでは、皆さん。See ya!〈スワタケル〉

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