10月25日、防衛省メモリアルゾーンにて平成26年度自衛隊殉職隊員追悼式が執り行なわれた。任務遂行中に不幸にして職に殉じた隊員を追悼するために防衛大臣の主催により、昭和32年から実施しているもので、今年度新たに顕彰されたのは陸自8柱、海自3柱の計11柱。昭和26年の警察予備隊発足以降の累計は1851柱となった。
式には新遺族、殉職後10年目及び20年目等の遺族や遺族会役員、協力団体のほか安倍内閣総理大臣、江渡聡徳防衛大臣をはじめ防衛省・自衛隊の高級幹部、歴代大臣や国会議員など約330人が参列した。
安倍首相は追悼の辞で「御霊は立派に使命を果たしこの国のために尽くし大きな職責を果たしました。その尊い犠牲を無にすることなく御遺志を受け継ぎ国民の命と平和な暮らしを守り世界の平和と安定に寄与するため全力を尽くす事を誓います」等と述べ、江渡大臣は「御霊のご功績を自衛隊員の鏡として永く顕彰し、御遺志を引継ぎ、国民の生命・財産、我が国の領土領海領空を守るという防衛省自衛隊の任務達成に全身全霊で取り組みます」等と述べた。
続いて安倍首相、江渡大臣をはじめ順次、献花が行われ、遺族代表の挨拶で藤田麻呂さん(今年度顕彰された藤田隆久1海曹の御遺族)は「周りの人から尊敬されるような人間になるため力強く生きていきます。隊員の皆様には父の果たせなかった分まで任務を全うされるようお願い申し上げます」と涙ながらに述べた。
最後に特別儀じょう隊による捧げ銃が澄んだ秋空に放たれ、参列者全員で拝礼を行い式典は閉じた。 |