前日の雨が嘘のように晴れ渡った9月21日、航空自衛隊習志野分屯基地において、第1高射群第1高射隊及び習志野分屯基地(隊長兼屯基地司令・加藤雄一2空佐)創設50周年記念式典が挙行された。式典には、前内閣総理大臣野田佳彦衆議院議員、習志野高友会涌井光惠会長、第1空挺団団長・岩村公史陸将補、第1高射群司令・田中耕太1空佐を始め、歴代隊長等総勢200人近くが参加した。
加藤隊長は昭和39年に母体となる陸自第101高射大隊の新編からの生い立ちを振り返り感謝の意を述べた。また、田中群司令は訓示で「第1高射群の任務は首都圏の防空であり、決して失敗が許されない。加藤雄一隊長を核心として、厳しく練成し、個人・組織をさらに強くさらに高いレベルへと押し上げてほしい」と期待を述べた。
式典の後には、航空中央音楽隊の演奏の中、ペトリオットPAC—3のレーダー装置・射撃管制装置・電源車・アンテナマストグループの車列による訓練展示が行われた。また、会場には記念塗装をした発射機が飾られ、数多くのカメラに納まった。陸自の中SAMやホークも展示されていた。「第1高射隊は陸上自衛隊第101高射大隊第1中隊出身の諸先輩のDNAを受け継ぎ、統合マインドが十分に成熟している。51年目以降の新しい歴史を加藤隊長とともに築き上げてほしい」との田中群司令の要望が体現されていることが感じられた。
加藤隊長の「今後も首都圏防空の『最後の砦』そして、伝統を継承しつつ強靭な部隊となるよう全力を傾注したい」との決意を力強く感じた1日だった。 |