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親子9組
第20普通科連隊 |
平成26年1月末現在、陸上自衛隊第20普通科連隊(連隊長・西村和己1陸佐=神町)に実に9組の親子が勤務している。人一倍強い自衛官としての先輩後輩の絆、そして親子の絆をそれぞれの親子に、「父から」、「子から」として語ってもらった。 |
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父 重迫撃砲中隊 鈴木稔陸曹長
息子 重迫撃砲中隊 鈴木大貴1陸士 |
父「二つの要望」
中隊配置おめでとう。これからが勝負ですね。二つ要望します。一つは「常に前向きであれ。正のスパイラルを常に心に夢を持つこと」。二つ目は「自衛官であることに誇りを持つこと」です。日本一最精強20連隊の隊員であることを心に日々励み、中隊の伝統を継承してもらいたい。今後の活躍に期待します。
息子「父へ」
昔から憧れだった自衛隊に入隊し、父と同じ精強20連重迫撃砲中隊へ配置となったことを誇りに思います。父や先輩方が築き上げてきたものをしっかりと継承し、また父を超えられるよう今後も精進していきます。 |
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父 第1中隊 細谷和昭2陸曹
息子 第4中隊 細谷勇剛1陸士 |
父「国を守る男として」
子供の目標は自衛官になる事でした。自衛官になった今、これから厳しい任務にも立ち向かわなければなりません。またこれからは、一人の自衛官として、国を守る男として頑張っていってもらいたい。
息子「父へ」
いつも自衛隊でのお仕事お疲れ様です。自分が自衛隊に入ってからも助けてもらっていてとても感謝しています。これからは自分が父を手助けできる所はしていきたいと思います。これからも自衛隊での仕事を頑張って下さい。 |
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父 本部管理中隊 成澤龍二准陸尉
息子 第3中隊 成澤優一陸士長 |
父「後に続け、我が息子へ」
ふと振り返れば、私が歩んで来た道を息子も歩んでいる。己の意思で選んだ「自衛官の道」をこの先どのように進むか、楽しみである反面、決して単純、平坦ではないこの道にお前が入って来た事に不安な気持ちも多少ある。今、同じ土俵に立って戦っている息子へ、「勤務環境の変化、心境の変化等々、時間がかかっても上手く適応し、失敗を恐れず、今後立ちふさがるであろう大小無数の壁を打破して、自分の信じる道を胸を張って歩んで行け。大丈夫だ!お前なら大丈夫だ!俺もそうやって来た」
息子「死ぬ気で勉強」
父は連隊本部、私は第3中隊と親子揃って連隊で勤務しています。9月に行われた戦闘団検閲では、父が配属されていた連隊CP周辺の警戒員として私も配属され、入隊して初の親子勤務となり、とてもいい経験、思い出になりました。父も約2年後には定年。私は陸曹候補生の指定をまだ受けていないので、死ぬ気で勉強して合格し、父が安心して退職できるように頑張っていきたいと思います。 |
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父 副連隊長 村山勝明2陸佐
長男 第1中隊 村山大輔2陸曹
次男 本部管理中隊 村山祐樹3陸曹 |
父「我が子達へ」
親子3人で同じ駐屯地、同じ連隊で勤務できることをうれしく思うとともに、同じ道を選んでくれたことに感謝し、それぞれの職務に応じた活躍を誇りに思う。今後も個々の持ち味(大輔は辛くて塩っぱい、祐樹は甘くて酸っぱい)を出して職務に邁進して欲しい。でも孫の将来はプロゴルファーかな。
長男「ゴルフバカの父へ」
私の父は自他共に認めるゴルフバカです。最近では母もゴルフを始め、加速してきました。多分、課業外の持続走もゴルフのためだと考えられます。定年まであと少しですが、バリバリゴルフのために頑張って下さい。
次男「ストイックな父へ」
父と同じ自衛官になり早7年、家と職場との切り替えの凄さ、他人に厳しく自分にさらに厳しいストイックさ、部下に的確に指導し、家では母に指導される父が好きです。そんな父もあと1年で退官。副連隊長お疲れ様です。 |
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父 本部管理中隊 佐藤政志陸曹長
息子 第1中隊 佐藤悠太3陸曹 |
父「信頼される男になれ」
親に心配をかけることも少なく、自衛隊に入隊し、陸曹になったお前を親として、自衛官として安心して見ている。自衛官としてこれからの長い道のりを歩むうえで、困難なこと、辛いことが沢山あるだろう。そんな時にお前を助けてくれるのは信頼できる仲間だ。自分が助けてもらうためには、自分自身が仲間から信頼され、仲間を助けられる男になれ。頑張れ悠太。
息子「後4年間、よろしくお願いします」
私の父は本部管理中隊施設作業小隊に所属しています。父は以前、業務隊に勤務していましたが、その時よりも職場で会う機会が多くなりました。演習となれば、一緒に仕事をすることもあります。その時はとってもうれしくてたまりません。また、いろいろな事を教えてくれるのでとても勉強になります。
父は、今年で50歳を迎えますが、未だにフルマラソンを4時間で完走したり、体力的にはまだまだ負けないと言っていますが、いつまでも若くないので、50歳を機に体のことも考えてこれからも頑張って下さい。後4年間よろしくお願いします。 |
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父 重迫撃砲中隊 柴崎強陸曹長
息子 第2中隊 柴崎雄太陸士長 |
父「家族を大事に」
入隊してから7年、親としてはよく頑張ったと思う。今年(平成25年)は結婚、そして8月には子供も生まれ家族もできたので、今まで以上に自分に責任を持って頑張ってもらいたいと願うものです。今は陸士なので、家族の為に陸曹を目指し、頑張ってほしい。最後に家族を大切にし、健康に気をつけて頑張ってやってほしい。
息子「思い出をありがとう」
私の父は、小さい時に色々な所に連れて行ってくれました。特に記憶が残っているのは、北海道にいる時です。キャンプ、冬にはスキーといった北海道の大自然を満喫できた事です。そんな父もあと少しで定年です。残り少ない自衛隊生活、頑張って下さい。 |
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父 本部管理中隊 本間敏弘陸曹長
息子 第4中隊 本間智也陸士長 |
父「息子へ贈る言葉」
自衛隊は「人生の錬磨の道場」と思い、何事にも一生懸命に頑張れ。目標を持って、早く陸曹になり国家・国民の為に活躍することを期待する。もし、気持ちが悲観的になる時があったら、私が尊敬する「上杉鷹山」公の次の名言を贈るので、思い出して欲しい。「為せば成る為さねば成らぬ何事も 成らぬは人の成さぬ成けり」この言葉を思い出し、来道を切り替えて何事にも頑張れ!
息子「父へ」
父へ、毎日仕事お疲れさまです。8月に救護班に異動して、仕事にも慣れてきたと思います。自分も毎日銃剣道を頑張っています。大変な事もあると思いますが、残る自衛隊生活をお互い体に気をつけて頑張っていきましょう。 |
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父 第2中隊 粟野忠信1陸曹
息子 第1中隊 粟野竜征陸士長 |
父「夢を諦めず」
人は、今の生活に麻痺しがちで、初心を忘れがちになる。夢や目標を諦めず、日々努力しながら愉しい人生に成る様に、若いうちは苦労した方がいい。寝る時には一日を振り返り、今日も一生懸命やったと思えればいい。
息子「良き相談相手」
私の父は第2中隊で勤務しています。昔は父とあまり話をしませんでしたが、自衛隊に入隊してからは、仕事の話とかで以前より家でよく話すようになりました。これからも何かと相談すると思いますので、お互い身体に気をつけて頑張りましょう。 |
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父 第1中隊 赤平裕司陸曹長
息子 第2中隊 赤平翔太陸士長 |
父「勝負だ」
約2年前に長男が、自らの意志で自衛隊に入隊をし、現在2中隊で勤務をし、銃剣道訓練隊に参加をさせてもらっています。日々の訓練等においても常に、目標を持ち精進してもらいたい。
最後に来年は銃剣道で勝負するぞ!
息子「実は尊敬・・」
上司としても父親としても実は尊敬しています。陸曹になること、父よりも大きな体になる事を目標にこれからも頑張ります。
病気とは一切無縁だとは思いますが、一応体には気をつけて元気な父でいて下さい。 |
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家族4人 制服で記念撮影
陸上自衛隊通信学校 第1教育部 訓練室長 川邉琢哉2陸佐 |
平成25年8月2日は長男川邉裕登=防衛大学校第4学年=と二男、和輝=高等工科学校第3学年=の誕生日であり、写真はその記念として撮影されたものです。
奇遇にも兄弟2人は同じ誕生日で、横須賀にある両学校で学んでおり、今年がお互い学校の最高学年で、来年3月には卒業する予定であるため、異なる制服姿で家族写真が撮影できるのは珍しく、そして最後の機会となることから、今年横須賀に単身赴任となった父の私、川邉琢哉2陸佐=通信学校1教部訓練教官室長、久里浜駐屯地=の声掛けにより、母の久美子2陸曹=北部方面通信群、東千歳駐屯地=を北海道から呼んで家族記念の写真撮影となりました。
この声掛けにより、制服姿であるいは持参で(嫌々、渋々ながらも)集まってくれた家族には、本当に感謝しています。
特に息子たちに対しては、親としてその親孝行ぶり(長男も高等工科学校の前身である少年工科学校出身)を褒め称え、感謝し、これからの活躍に益々期待したいところですが、健康でそれなりに魅力ある人になってくれさえすれば、それで良いと思っています。
欲を言えば、両親特に北海道の自宅で単身寂しくしている母親にまめに連絡をすることと、早く娘になる予定の彼女を連れて帰省してくれることを期待しています。
なお、家族に告ぐ、次回はそれぞれ自衛官に任官した後の制服で写真撮影の予定であるのでまた(嫌々でも渋々でも)集合されたい。 |
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