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自衛隊ニュース   2011年12月1日号
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高校生がヘリ体験搭乗
宮城地本
歓声上がった20分間の空の旅

 宮城地本(本部長・吉見隆1陸佐)は10月26日、第21航空群の支援を受け、海自八戸基地で体験搭乗を実施した。
 天候が雨模様だったこともあり、参加した募集協力者を含む15人の高校生らは、「無事搭乗出来るのだろうか?」という期待と不安の入り交じったような表情を見せていたが、予定どおり実施されると聞いて、ほっと胸をなで下ろしていた。
 参加者はパイロットから搭乗するUH—60Jの概要説明や安全教育を受け、期待に胸を膨らませて搭乗の順番を待っていたが、搭乗直前にヘルメットとヘッドホンを装着した際には、寒さと緊張で顔をこわばらせる人もいた。しかし、搭乗後の参加者からは、「思ったより、乗り心地が良くて楽しかった。また乗ってみたい!」「上空から見る地形は迫力があった。景色がとても綺麗だった」など興奮気味に感想を語る声が多く聞かれ、約20分間の紅葉に染まる八戸上空の旅を堪能した様子がうかがわれた。
 また、搭乗の合間の時間を活用して、八戸基地の資料館「うみねこ館」の見学や写真撮影等を実施した。海自の基地に初めて入ったという参加者もおり、海上自衛隊に対する認識を新たにした参加者も多かった。
 宮城地本は、「今後とも体験搭乗等の機会を活用して、自衛隊に対する理解の促進と志願者の獲得数の拡大を図る」としている。


徳島地本 "南極の氷" 広報
廃校前の思い出に…

 徳島地本(本部長・黒澤聖二1海佐)は9月28日に栃之瀬小学校で、同29日に西祖谷中学校で、それぞれ南極の氷広報を実施した。
 両校は平家の隠里としても名高い徳島県西部の河谷急峻な山間部に位置する。同小学校は今年度末で廃校になる予定で、児童達の心に残るイベントをしてあげたいという先生方の強い要望から同広報が行われることとなった。
 はじめに、広報幹部の長崎2海尉が地球温暖化の影響を受ける南極の現状や砕氷艦「しらせ」の活動についてDVDを交えて分かりやすく説明した。次に、生徒代表へ南極の氷を贈呈すると、生徒達からは歓声があがり、手のひら全体でなでるように氷を触ったり、真剣な表情で氷が溶ける音を聞いたりして、家庭で作る氷との違いを五感で感じるとともに、遠い南極の地へ思いを馳せていた。
 この広報は、生徒達に遠い南極での自衛隊の活動に触れることができ、何人かの子供達から自衛隊に入るにはどうしたらいいかとの質問もあり、募集広報の一助となった。


ミサイル艇一般公開
鹿児島地本

 鹿児島地本(本部長・福永賢太郎1海佐)は11月3日、姶良市加治木港で第3ミサイル艇隊「おおたか」の艦艇広報を支援した。
 「おおたか」(艇長・谷雄一3海佐)の加治木港における艦艇広報はこれまでなかったが、平成19年3月に新設された新岸壁で一般公開が実現した。事前に姶良市と霧島市にポスターを掲示するなどして一般公開のPRを実施した結果、835人の来艦者があり、一時は乗艇待ちの列ができるほど賑わった。岸壁では地本部員が東日本大震災災害派遣活動パネルを展示、見学者は活動状況を食い入るように見入っていた。また、隣に設置された制服試着コーナーは家族連れに大好評で、部員のカメラマンも対応に大忙しだった。
 鹿児島地本は、「今後も部隊の協力を得て、積極的に広報を実施して防衛基盤の更なる拡充を図り、募集及び援護広報等に活用していきたい」と話している。


命の尊さ学ぶ防衛講話
山梨地本

 山梨地本(本部長・森純一郎事務官)は10月7日、第1特科隊の支援を受け、甲府北西中学校で開催された防災講話に参加し、東日本大震災における自衛隊の活動の一端を紹介した。
 この講話は、中学3年生123人を対象に「いのちをまじめに考えてみる。〜今生かされている者として〜」という演題で依頼されたもので、東日本大震災で茨城県北部に災害派遣された北富士駐屯地第1特科隊第1科長・田中3佐の協力を受け、講話が実現した。また、1週間前から学校内で災害派遣活動のパネル展示を行うなど、事前広報も実施した。
 講話では、はじめに山梨地本募集課長・佐藤茂2陸佐が東日本大震災の被害状況と自衛隊の全般的な活動について説明し、続いて田中3佐が派遣部隊の指揮官として、部隊の派遣準備から迅速な出動及び被災地での活動内容、家族を持つ父親としての視点からの講話を行った。
 今回の講話は、山梨地本の広報官の積極的な働きにより実現した。駐屯地が1つしかない山梨県では一般市民に自衛隊を理解してもらう機会が少なく、県庁所在地甲府市においての講話は初めてのことで、東日本大震災での実動部隊の活動やその報道を含め、様々な要素が実を結んだ記念すべき第一歩となった。


マラソン大会を支援
山口地本

 山口地本(本部長・西村弘文1空佐)は11月6日、下関市で開催された「第4回海響マラソン」の車両支援を行った。2008年から始まったこの大会は、数種類あるコースの中でも、下関市を囲む瀬戸内海と日本海、二つの海を駆けるフルマラソンのコースが有名で、今年は全国から約1万人のランナーが参加した。
 地本の車両(1/2トントラック)は大会の後尾車として参加し、ランナーの安全確保にあたった。地本の他に海自小月教育航空群と下関基地隊が大会中の救護等を支援した。大会中、関門橋が一望できるみもすそ川公園沿いには、声援を送る市民の姿が多く、ランナーは笑顔で手を振り返すなどレースを盛り上げていた。
 山口地本では、「今後も地域住民の方々との交流を深めて理解と協力を得るとともに、募集広報につなげたい」としている


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