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自衛隊ニュース   2011年12月1日号
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陸空各幕長、優秀隊員を表彰
君塚陸幕長が40隊員に顕彰状

陸上自衛隊の平成23年度優秀隊員招待行事が11月17日、東京・明治記念館で行われた。これは陸幕長が優秀隊員の功績を顕彰し、陸自隊員の士気高揚を図ることを目的に行われる行事で、昭和45年に永年勤続者の招待行事として始まり、平成2年から優秀隊員招待行事となって今年で42回目を迎える。
今年度は、東日本大震災における対応や国際平和協力業務、スポーツ大会等で顕著な功績をあげた40名が優秀隊員として選ばれた。式典では陸自幹部が陪席する中、君塚栄治陸幕長夫妻が配偶者等を同伴した優秀隊員ら一人ひとりに顕彰状と記念の楯を授与した。

岩崎空幕長が10隊員に褒賞状

「平成23年度模範空曹・事務官等航空幕僚長招待行事」が11月17日、東京・明治記念館で行われ、空曹長8名と技官2名の計10名が表彰された。同行事は、隊員としての勤務実績が高く評価されるとともに、スポーツ・文化活動等を通して地域との架け橋として活躍するなどした空曹等を表彰するもので、今回で41回目を迎えた。
表彰式は午後6時すぎから始まり、岩崎茂空幕長夫妻から夫人等を伴って出席した受賞隊員一人ひとりに褒賞状と記念品が授与された。空幕長は「皆様は日頃から自分の任務は何かということをわきまえ、しっかりとした任務を行ってきた。それから基地の外の人たちとの付き合いというのがいかに重要かということをよく認識して、一生懸命色々な形で航空自衛隊の宣伝や地域への溶け込みなどに貢献してくれた」と受賞者の功績について述べるとともに、「今後とも航空自衛隊の中で益々活躍するよう」期待の言葉を掛けた。


創立記念行事を挙行
13旅団
観閲式、各種展示で盛大に祝う

第13旅団(旅団長・川又弘道陸将補)は10月30日、海田市駐屯地で国会議員、広島県副知事、歴代旅団長など多くの来賓や地域住民が来場する中、「第13旅団創立12周年・海田市駐屯地創設61周年記念行事」を挙行した。
当日は降雨に見舞われたが、駐屯地を一般開放して観閲式や戦闘訓練展示の他、空挺降下、戦車・高機動車の体験試乗、音楽演奏、装備品展示、作品展、東日本大震災災害派遣写真コーナーなど、多数の催し物があり盛大に開催された。式典では、冒頭に東日本大震災で被災された方々に対して、黙とうが行われた。その後の式辞で川又旅団長は、東日本大震災での旅団の活動について触れるとともに、甚大な被害が予想される南海トラフを震源とする巨大地震について「危機管理のプロである我々が想定外、つまり奇襲を受けることがあってはならない」とした上で、「私は諸官とともに『今日に即動、明日に備える強靱なる旅団及び海田市駐屯地の育成』に邁進する決意である」と観閲部隊を前に述べた。引き続き国会議員等から祝辞と隊員への激励があり、その後、中国5県の県旗紹介に続き一糸乱れぬ観閲行進を披露した。
訓練展示では、悪天候のなか、第1空挺団隊員による空挺降下、第46普通科連隊基幹による模擬戦闘訓練が行われた。特に実戦さながらの模擬戦闘訓練では、普通科・戦車・各種火砲の他、施設器材、ヘリコプター等を駆使した空地一体となった迫力満点な展示により観客を魅了した。
降雨に見舞われたにもかかわらず、約5000人の一般市民が訪れた。地域住民の自衛隊に対する理解と信頼関係が深まり、今後の期待がより一層高まっていることを認識する記念行事となった。


健康管理のススメ
災派の影響も重視
第6師団

10月24日、神町駐屯地で第6音楽隊の健康管理巡回指導及び教育を第6師団の医務官室が実施した。第6音楽隊は師団の中で肥満隊員や喫煙隊員が共に15%ともっとも少ない部隊だが、東日本大震災では後方支援業務や被災地での公演などの任務を終え、引き続き定期演奏会や各地域イベントへの協力などを積極的に行うなどして活躍している。
今年度、第6師団では「定期健康診断受検率100%、要医療隊員受診率100%、肥満隊員5%削減、喫煙隊員5%削減」を目標とし、さらに災害派遣が各隊員の健康面に及ぼした影響を重視した。メタボリック予防のため、食事は3食規律正しく食べ、食事時間は20分以上、一口30回噛むことをすすめ、有酸素運動が脂肪を燃やすのに効果的であり軽いジョギングなどはメンタルヘルスにも良いこと、日常生活に無理なく運動を取り入れることが大切であると説明した。また、禁煙外来の受診及び若年隊員の喫煙習慣の防止が重要であり、喫煙は呼吸機能を損なうため音楽活動にはそぐわないので、音楽隊は喫煙隊員0%を目指してほしいと力説した。また、師団心理幹部・安藤1尉も災害派遣後のメンタルヘルスに関して、「精強な兵士は助けを求めることを躊躇しない」という米軍の話を通して、疲労を蓄積せず、心身の疲れを癒す必要性を話した。
医務官・石神3佐は「災害派遣後の疲労が与える各隊員の心身への影響を重視し、指揮官の健康管理に寄与したい」と話し、音楽隊長・山下2尉は「今後も隊員の健康を守り、より良い演奏活動を通して精強な音楽隊を目指したい」と応えた。


台風後の海岸をきれいに
海自由良基地分遣隊

海自阪神基地隊由良基地分遣隊(隊長・尾原信幸3海佐)は開隊記念日の10月1日、部隊がある和歌山県日高郡由良町の目津の浜一帯の海岸清掃を実施した。
これは由良町主催の自然公園地域美化清掃事業に協力したもので、当直を除く隊長以下総員が参加した。 海岸には台風12号及び15号の影響で流木やがれきが山のように打ち上げられており、足の踏み場もないような状況の中で隊員は協力して黙々と作業をこなし、約4時間で見違えるように海岸をきれいにした。近くで旅館を経営する橋本さんは、「皆さんのおかげで大変きれいになりました」と喜んでいた。
尾原隊長は清掃後の訓示で、「開隊57周年目の節目に当たり、諸君が私の指導方針通り、様々な行事に真摯かつ一生懸命に即応してくれたことを感謝している。今後も自衛隊として常に地域に密着した活動を続けていきたい」と述べ、この日の活動を締めくくった。


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