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2008年12月1日号 |
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震災対処訓練を実施 |
《東北方》 |
関係機関との連携強化を図る |
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東北方面隊は10月31日から11月1日の間、「東北方面隊震災対処訓練『みちのくALERT2008』」を実施した。これは近い将来発生が予想されている宮城県沖地震への対処能力向上を目的に、「31日5時30分、宮城沖を震源とするM8・0の地震の発生に伴い、三陸沿岸部に津波が来襲し、死傷者が多数発生した」との想定で行われた。
東北方面隊のほか、中央即応集団、第12旅団、施設団、施設学校、海・空自衛隊並びに岩手・宮城両県を含む24自治体、35機関、一般市民を含めた約1万6000名が参加した。訓練は各駐屯地への緊急登庁、初動対処部隊の偵察行動から始まり、東北方面航空隊(霞目)の偵察ヘリが通信群の映像伝送組を掌握して払暁の空へ飛び立った。仙台駐屯地では隊員等が次々に登庁するとともに、出動準備を行った。各駐屯地業務隊には臨時託児所が設けられ、子供の手を引いた隊員が手続きを行った。
今回の訓練の大きな特色の一つは「生地を使用しての訓練」。自衛隊の演習場・駐屯地だけでなく、自治体から許可された公園・造成地などの公有地や民有地78カ所を使用して、被害情報の収集、救助部隊の集中、人命救助及び給水・給食・入浴・医療支援等の民生支援など、発災時の一連の行動を訓練した。これは東北方面総監の「蓋然性のあるこの種の訓練は、現地で行う必要がある」との思いを具現化した。
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各地で“災害派遣"を体験 |
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岩手県釜石市の埋立地では、「津波により多数の家屋が流出した」との想定で岩手の第9特科連隊の隊員が警察・消防と連携して木材等を除去しながら捜索・救出訓練を行った。
また、地震により橋の強度が低下したとの想定で、宮城県石巻市の飯野川橋では第1施設団や施設学校の増援を受けた第2施設団が約220mの浮橋を昼夜間作業で完成させた。
三陸沿岸地域は離島も多く、津波の際は船舶が航行出来ない。このためヘリによる孤立者救出、傷病者の空輸訓練も数ヶ所で行われた。気仙沼市の大島では大型ヘリによる救出訓練が行われたが、訓練に先立ち、市が訓練参加者を募ったところ、離島の大島中学校が「防災教育の一環」として参加を申し出た。同中学校を含め80人の小中学生が訓練に参加した。また、傷病者として参加した別の島民は「この様な訓練に参加でき、安心感を得た。この種の訓練は必要だ」と述べた。
東北方面隊では、「規模といい実施要領といい今までに無い訓練であり、参加した隊員は手探りで行ってきたが、まさに“災害派遣を体験"するとともに、隊員と住民の危機意識を共有できた」としている。 |
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エイシン競技会開催 |
《板妻駐屯地》 |
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歩哨壕と身体に偽装をして警戒を行う隊員 |
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第34普通科連隊(連隊長・三浦直人1陸佐)は11月14日、東富士演習場で今年度1回目となるエイシン競技会(種目:歩哨・斥候)を実施した。“エイシン"とは有望な若手を意味する「新鋭」を捩った三浦連隊長の造語で、この競技会は年度内に6回、各回に「歩哨・斥候」「野外炊事」「野外衛生」「車両」などの種目を設定して行われる。
この日行われた種目は「歩哨・斥候」。競技部長の藤原良信最先任上級曹長による統制のもと、初級陸曹の実員指揮能力と陸士隊員の基礎動作・技能の向上及び上中級陸曹の計画立案能力や実行力の向上を図った。競技は分隊対抗方式で、89式小銃・交戦装置等を身につけた2名が仮設敵に対しての斥候活動を行い、後方では隊員5名が歩哨勤務につく。それぞれの基礎動作や目標の発見数などで審判部の採点を受け、各隊が得点を競った。なお、「歩哨・斥候」は今回が初開催の種目で企画から実施までゼロからのスタートとなったが、競技内容を企画した澤田広光2曹は「同じ条件・状況になるようにして、公平性に留意した」と話すなど、競技会の円滑な実施に向けて部隊が一丸となって取り組んだ。結果は各隊員が任務を十分理解し、技術を遺憾なく発揮した第5中隊が優勝して競技会は終了した。 |
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《10師団》 |
陸自初 海保と共同訓練 |
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第10師団(師団長・千葉徳次郎陸将)は10月22日、伊勢湾海上で陸上自衛隊初となる海上保安庁との共同訓練を実施した(写真)。
三重県津市東方約10キロの海上を漂泊する第4管区海上保安本部所属巡視船「みずほ」への発着船訓練で、第10飛行隊長(隊長・鮫島2佐)以下14名、航空機2機が参加した。東海・東南海地震等の大規模災害発生時に、海上において巡視船が救助した急患等を病院へ空輸するなど、災害発生時における自衛隊と海上保安庁との連携要領の基礎を確立することを目的としている。
海上自衛隊と海上保安庁の発着船要領の差異が多少あるものの、整斉と巡視船への発着船訓練を各機交互に4回、計8回実施した。後日巡視船「みずほ」の船内見学などを行い、隊員相互の融和を図るとともに、本訓練の目標である「各種条件下での発着船の特性等」について各種意見を交換した。 |
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雪月花 |
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東京新聞に掲載されている運勢欄は面白い、と言うか尊敬する。同じ気持ちを昭和49年4月に吉行淳之介さん(故人)が書いていたことを先日の夕刊フジで読んだ、その時吉行さんはもう7年読んでいたそうだから現時点で通算すれば40年以上の連載になる。松雲庵主なる人が12支を毎日まいにち書いている、もちろん同じ文章には1度も出会ったことはない。文体が同じだから多分同じ人が書いているのではないかと思う、ギネスものと言えそうだ。運勢とはなっているが一般的な占いとは趣が違う、人間の生き方・教訓が多いようだが独特の味わいがあり成るほどと思わせるものがある。11月18日ね年「器は空であれば傾きやすく中程であれば真っすぐ、一杯なれば倒れると知れ」う年「廉恥の心なければ犬が冠をつけしようなもの。本日恥を知る日」。5月23日うま年「区別の心があらゆる迷いを生み出すことを悟るべし」ひつじ年「真の美は最も近いところ、至極当然のところにある」。自分の心にグサリと来ることばかりなので切り抜きにしている。吉行さんも庵主の異才に感心しながら「桃太郎のダンゴ味無しの象(かたち)にて食難あり、飲みすぎ食べすぎ注意」が面白いと紹介していた。松雲庵主について東京新聞に問い合わせたが愛知県に在住のお坊さんとしか担当者にも知らされていないそうだ。謎の人物、だから楽しい。(所谷) |
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