少年工科学校(学校長・山形克己陸将補)は9月26日から28日の間、開校祭と創立53周年記念行事を挙行した。開校祭及び創立記念行事に先立ち、26日の前夜祭では生徒会の企画により「ザ・クロマニョンズ」のコンサートが行われ、序盤から会場のボルテージは最高潮となり、大いに盛り上がった。
開校祭
27日の開校祭。体育館での5個文化クラブによる発表会では、今年度発足の和太鼓部「桜花太鼓」の迫力ある演奏に会場から割れんばかりの拍手が送られた。展示と展示の間も10代の生徒らしい楽しい時間を提供してくれる。続いての6個体育クラブによる武道等展示では、初披露となる体操部が床演技で難度の高い技を見せるなど各体育クラブとも趣向を凝らした演技を見せた。平行して今年度発足した話題のロボット研究部をはじめとする11個クラブの作品展示も行われた。来校した家族らは生徒たちの成長をひしひしと感じており、学校中が暖かな空気に包まれていた。
記念行事
28日の創立53周年記念行事当日。息子や孫らと久し振りに会うのを楽しみに全国から駆けつけた家族など約2000人が来校した。
記念行事では式典、観閲行進、祝賀飛行、ドリル演技、桜花太鼓演奏、戦闘訓練展示などが行われた。式典では、山形学校長が「部内外に係わる変革・激動に臨み、我々職員一同は引き続き『情熱と情愛』をもって人材の育成に取り組む所存です。この際、50年余にわたり営々と培われた良き伝統は、新たな教育に引き継ぐ一方、この『変革』を好機と捉え、10年先、20年先を見据え、時代の変化に対応して変えるべきは勇気を持って見直すなど、『変革への挑戦』を行うことが今、我々に与えられた重要な使命の一つであると考えます。また、生徒諸君にあっては、現在の教育が新たな制度に引き継がれようとする変革期にあるとはいえ、諸君に対する期待はもちろんのこと、部隊等における処遇は些かも変わることはありません。生徒の本分は、なんと言っても勉学に専念することです。『明朗闊達』『質実剛健』『科学精神』の校風のもと、常に前向きに教科に取り組み、心身を鍛え、品性及び知性を磨き、悔いのない日々を過ごすよう努めてもらいたい」と式辞を述べた。その後、食堂で会食が行われ、祝賀ムードと和やかな雰囲気で全ての行事を終えた。 |